自分に厳しい人の特徴とは?厳しいことのメリットやデメリットとは?

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成功したアスリートや経営者の多くは自分に厳しいところがあります。常人には成し遂げられないような結果や記録を達成した翌日には淡々と次のシーズンに向けたトレーニングを始めるなど、ストイックに努力と成長を続ける姿は見る者に感銘を与えます。今回はそんな「自分に厳しい人」の特徴やメリット、デメリットについても考えてみましょう。

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自分に厳しい人の特徴

自分に厳しい人にはどのような特徴があるのでしょうか?

完璧主義である

自分に厳しい人は、何事も完璧にこなさなくては気が済まない傾向があります。小さなミスや失敗も許せず、途中で思わぬトラブルがあったり、すべてが理想通りにならなかったりすると心が落ち着かなくなり、自分を責めてしまいます。

他人よりも自分に対して厳しい評価を下す

他人には優しく寛大でも、こと自分に対しては評価が突然に厳しくなる人もいます。子供の頃から努力家で、周囲から“できる人”と扱われてきたという人も多いでしょう。いろいろなことがそこそこ「できてしまう」がゆえに自分自身に対する期待値も高く、「まだまだ努力が足りない」「自分はもっとできるはず」と考えがちです。

休むことに罪悪感を覚える

昨今ではスポーツやビジネスで高いパフォーマンスを出す人ほど、休息をうまく活用していることが知られるようになりました。どんなに体力に自信がある人であっても、ずっと全速力で走り続けることができないように、ほどよく休んでこそ本来の能力を発揮するための土台が整うもの。
それでも「休む」=「怠けている」「サボっている」というイメージがアップデートできず、休息やリラックスの時間をとることに心理的な抵抗を感じてしまう人もいるようです。

他人に頼ることを避ける

自分に厳しい人の中には他人に頼れず、すべてを自分で抱え込んでしまうという人もいます。人に頼ることを「弱みを見せる」と考え、自分から助けを求めることが苦手です。職場でも自分のやり方があるせいか積極的に情報共有しないため、周囲からは「誰も信用していない人」と思われている可能性も。
職場の同僚だけでなく家族に頼れないという人も少なくありません。家事などの家庭内の役割についての思い込みが強く、「ぜんぶ自分でこなさなきゃ」と考え、自分で自分の首を絞めている人もいるかもしれません。

失敗や間違いを引きずりやすい

完璧主義かつ自分に厳しいため、過去の失敗をなかなか忘れられません。ミスをした際はきちんと反省をした上でミスの原因を突き止め、次回から改善すればいいのですが、このタイプの人はそのまま自己批判に陥ってしまうのです。そうした過去の失敗にとらわれてしまうと、新しいチャレンジに踏み出すことに消極的になり「こんな自分はダメだ」という負のループから抜け出せなくなくなってしまいます。

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自分に厳しいことのメリット

続いて、自分に厳しいことのメリットについても考えてみましょう。

高い目標を達成しやすい

自分に厳しい人の辞書に「現状維持」という言葉はありません。一定のレベルを超えても向上心を失うことなく、「もっと高く」「もっと早く」とさらなる高みを目指し続けます。自分の課題を考えて努力を続ける強い精神力を持ち合わせ、その結果、他の人では到底到達できない目標を達成する人もいるでしょう。しかも、本人はそれを苦にしていないのですから、すごいことです。

自己成長を促進する

筋トレマニアな人たちの間でよく語られるのが、筋肉の破壊と再生のプロセスです。トレーニングによって筋肉に負担をかけると筋繊維は一時的に微細なダメージを受けますが、その後の修復の過程で以前よりも太く強くなることが知られています。これを繰り返すことで、筋肉をより大きく強くすることができるというわけです。
自分に厳しい人は何事にも「努力をする」が当たり前、常に自分に対してプレッシャー(圧力)をかけている状態です。知らず知らずのうちにそれがトレーニングの代わりとなり、成長を後押しします。

責任感と信頼性が高い

自分に厳しい人は、一度始めたことを決して途中で投げ出すことはあまりありません。たとえ成果につながらなくとも、自分の行動や選択に対して最後まで「責任を持つ」という意識が強く、そのため上司や取引先から信頼されます。
良い結果は自分の手柄にして、悪い結果は下に押し付けるような人物もいる中で「あの人は厳しいけれど、自分の言葉に責任を持つから信頼できる」と部下や後輩からも慕われることでしょう。

自分に厳しいことのデメリット

一方、自分に厳しすぎことで生じるデメリットについても知っておきましょう。

ストレスや疲労の蓄積

適度なストレスやプレッシャーはパフォーマンスの向上につながることが知られていますが、それを解消しないまま次のストレスが積み重なる状態ではその限りではありません。疲労が蓄積すると、体の疲れだけでなく気持ちにも余裕がなくなります。特に自分に厳しい人は「小さなミスも取り除かなければいけない」などと考えて気持ちが追い込まれてしまうことも少なくありません。

自己肯定感の低下

自己肯定感とは「ありのままの自分」を肯定する感覚で、いい状態も悪い状態も「これが今の自分」と丸ごと受け入れること。自己肯定感を持つ人はたとえ落ち込むことがあっても、しなやかで簡単には折れない竹のように自分の力で立ち直り、回復することができます。
自分に厳しい人は子供の頃から周囲に「あなたはできる子」と言われてきたという人も少なくありません。ストイックな性格が高じて学業で優秀な成績を収め、就職活動で希望通りの企業に就職する人も。ただ、そのような「理由のある自信」は根拠となるものを失うと、不安定になりやすいという危うさも含んでいます。

人間関係に悪影響を及ぼす

自分に厳しい人は自ら目標を高く設定し、それに向かってひたすらに突き進みますが、他の人にも同じことを求めたり、押し付けたりすると人間関係がうまくいきません。
周囲を見回して「なぜあの人は頑張らないのだろう?」と感じる瞬間もあれば、誰かがサボっていることで自分が損をしているような気になることもあるでしょう。自分にとっては当たり前の取り組みであっても、誰かにとってはバッターボックスに立つことさえも難しいかもしれない、と考える思いやりや想像力は忘れずにいたいものです。

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自分に厳しくしすぎないためには?

何事にも自分に厳しいストイックな性質は、やめようと思ってもすぐにやめられるものではありません。自分に厳しくしすぎないために役立つ方法や考え方について、臨床心理士の玉井仁さんの著著『私、合ってますよね?』の内容を一部参照しながらご紹介します。

自分を認める習慣をつける

時にはその日の体調や気分に合わせて、臨機応変に予定を変更することも大切です。職場ではストイックに仕事に取り組み、プライベートでは家族とリラックスして過ごすなど、メリハリを意識して過ごすと、気持ちのオンオフがわかりやすくなります。
そして、どんな人であっても気持ちが乗らないときや波はあるもの。そんな状態のときに無理をしてもモチベーションは上がりませんから、思い切って休むことも大切です。

「時には『もういいや』『今日は休もう』『やる気が失せた』となることもあるでしょう。その都度、無理やり自分を追い込むのではなく、自分の気持ちや状態に合わせて、できないときは『この程度でいいや』『今日は少し休んで気分転換しよう』などと調節しながら進めていけるといいのです」

出典:『私、合ってますよね?しちゃう、できない、やめられないの正体』

無理をしないスケジュールを立てる

自分に厳しい人はスケジュールを詰め込み過ぎる傾向があります。余裕を持った時間割を意識しないと限られた時間に「あれもできる、これもできる」と詰め込んでしまい、ひとりで抱え込んでしまうことも。
一般的に職場で立場が上がるほど会議や打合せの機会は増えていくもの。中間管理職にもなると自分が知らない間に1日のスケジュールが打合せで埋め尽くされている、なんてことも不思議ではありません。
仕事ができる人はあらかじめ「自分の時間」を押さえています。会議や打ち合わせの時間、作業タイム、アイデアを練るための余白の時間などをあらかじめ分けておくことで、仕事の優先順位を明確にして、忙しさに振り回されることなく成果につなげているのです。

周囲のサポートを受け入れる

すべてのことを自分ひとりで解決しようとするのではなく、周囲のサポートを受け入れようとする姿勢も必要です。職場であれば部下や後輩に仕事をまかせることを意識してみましょう。
部下を信じて、彼らに権限を委譲することを大切にしたのが「20世紀最高の経営者」と称される実業家ジャック・ウェルチです。同氏は社員に細かい指示を出すのではなく、なぜやるか(ビジョン)を示し、そのやり方は現場にまかせるという姿勢で巨大企業を育てました。
「経営の神様」と呼ばれる稲盛和夫氏も「すべてを自分でやろうとすると組織は育たない」と考え、社員に任せて育てる経営を徹底しました。これらのエピソードから優れたリーダーほど自分ひとりでやるよりも、適材適所に人材を配置して人を育て、その能力を活かすことに力を注いできたことがわかります。

自分に厳しい人との接し方とは

それでは、自分に厳しいタイプの人が周囲にいる場合はどのように接するのがいいのでしょうか。

努力を認めて賞賛する

どんなにストイックな人も自分の努力に意味や手ごたえが感じられないと、いつか心が折れてしまうもの。誰かの役に立っているという実感は心の支えになりますから、定期的に「あなたが頑張っているのを知っているよ」「いつもありがとう」などと言葉にして伝えてみてください。

無理をしないように促す

大切な人が自分に厳しい人だった場合、ストイックが高じて無理をし過ぎていないか心配になりますよね。残念ですが、そういう相手に「無理をしないで」と声をかけても、こちらの思いがあまり伝わらないことも。
そんな場合は「休むことも仕事のうち」と伝えてみてください。疲れをそのままにしておくと判断が鈍ってミスが増えますし、もし体を壊してしまったら結果的により多くの仕事や時間を失うことになります。心身を整える時間はいい仕事をするために欠かせない仕事の一部。がんばることと同じくらい「休むことも大切」と気づいてもらいましょう。

気持ちを聞いて共感する

何かに追われるかのように勉強や仕事に打ち込むタイプの人の中には、人に言えない悩みや不安を抱えている人も少なくありません。そんな相手には「あなたはもう十分に頑張っている」と伝えた上で、相手の気持ちをじっくりと聞く機会を設けてください。その際はできるだけ聞き役に徹すると、相手も「この人なら話せる」と心を開きやすくなるでしょう。

まとめ

ここまで自分に厳しいことのメリットやデメリットを考えてきました。本当の厳しさとは優しさや柔軟性もセットであり、「誰もが努力するべき」と独善的になったり、自分の利益だけを追求したりすることではありません。自分に厳しい人は困難を困難とも思わず、目標を確実に達成する方法を知っていますが、自らを律する強さと同時に他者への思いやりも忘れないようにしたいものです。

ニューモラル出版

\ この記事の監修者 /

ニューモラル 仕事と生き方ラボ ニューモラルは「New(新しい)」と「Moral(道徳)」の掛け合わせから生まれた言葉です。学校で習った道徳から一歩進み、社会の中で生きる私たち大人が、毎日を心穏やかに、自分らしく生きるために欠かせない「人間力」を高めるための“新しい”考え方、道筋を提供しています。

ニューモラルブックストアでは、よりよい仕事生活、よりよい生き方をめざす、すべての人に役立つ本や雑誌、イベントを各種とりそろえています。あなたの人生に寄りそう1冊がきっと見つかります。

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