人間性が高い人の特徴とは?人間性を養う5つの「日常の心得」

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「人間性の豊かな人」

――そんなふうに言われる人って、なんとなく「心が温かくて、素敵な人なんだろうな」という気がしませんか?

今回は「人間性を養うための心がけ」について考えてみましょう。

目次

人間性とは、人間らしさや人間の本質のこと

人間性とは、簡単に言うと「人間らしさ」や「人間としての本質・本性」のこと。

似た言葉に「人間力」がありますが、こちらは「自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」を指します。これに対し、本質・本性を示す「人間性」という言葉からは、「人間が生まれつき備えている特有の性質」との意味合いが強く感じられます。人間であれば、どんな人にも必ず備わっている特性であると、まずは理解しておきましょう。

人間性が高い人の特徴とは?

一般に「人間性が高い」と言われるのは、具体的にはどのような人でしょうか。その特徴をいくつか挙げてみます。

1.相手の立場に立って考えられる

相手の立場に立って考えることができる人。それは、言い換えれば「思いやりのある人」ということでしょう。

もし自分が相手の立場だったら、どんな気持ちになるか。何をされたら嫌だと思うだろうか? 反対に、何をしてもらったらうれしいだろうか?――そうしたことに、いつも思いを馳せることができるのが「思いやりのある人」でしょう。

それは他の動物にはない、人間のみに与えられた大切な能力なのです。

2.感謝の気持ちを忘れない

「感謝」というのも、人間特有の心のはたらきといえます。

「ありがたい(有り難い)」とは、「そのように有ることが難しい」という意味です。それは「当たり前ではない」ということでしょう。

あれがない、これがないと「足りないもの」を数え上げればきりがなく、そうするほどに心はすさんでいくようです。それとは対照的に、自分に与えられた環境、誰かが自分のためにしてくれたことなど、何事に対しても「ありがたい」という感謝の気持ちで受け止める人は、すばらしい人間性の持ち主と言えるのではないでしょうか。

3.責任感がある

仕事を任せたら、誠実にやり遂げてくれる人。周囲に対して常に目を配り、必要とあらば「誰の仕事でもないけれど、誰かがやらなければならない仕事」にも率先して取り組もうとする人……。私たちはそんな人に信頼を寄せ、安心感を抱くでしょう。

そのポイントは責任感です。私たちの社会生活は、責任感のある人に支えられてこそ、うまく機能するのです。

4.向上心がある

仕事ができる人が、現状に甘んじることなく努力を続けている姿。年齢を重ねた人が、なお生き生きとして新しいことを学び取ろうとしている姿……。そのような姿を「素敵だな」と思いませんか?

常に向上心を持って、謙虚に努力を続けることができる人。それもまた、豊かな人間性の持ち主の特徴です。

5.周囲から信頼されている

「思いやり」や「感謝」の気持ちを忘れず、「責任感」や「向上心」を兼ね備えた人の周囲には、温かい人間関係が広がっていきます。周囲から集まる信頼は「人間性の豊かな人」の証しと言えるでしょう。

6.マナーや礼儀を理解している

マナーや礼儀とは「形式だけで意味のないこと」ではありません。私たちの社会生活や人間関係を円滑にする上で合理的であるからこそ、生まれたものです。

その行為に込められた本来の意味をきちんと理解しており、特に「相手の人格を認め、相手に対する尊敬や感謝の気持ち」を大切にしている人のふるまいには、どことなく安心が感じられるはずです。

7.約束を守る

仕事の期日から日常の口約束まで、どんな約束でも必ず守ること。それは当たり前のようではありますが、どんなに小さなこともおろそかにしない人には、やはり安心感がありますよね。

周囲に安心をもたらすことができる人は、豊かな人間性の持ち主と言えるでしょう。

8.感情の起伏が緩やか

日常生活の中では、意見の衝突をはじめとして「自分の思うようにならないこと」も起こるものです。

豊かな人間性の持ち主は、そんなイライラ、ギスギスしてしまうような場面でも、感情を波立たせることはありません。そうして事態を穏やかに受け止め、冷静に解決の手がかりを探ろうとします。

人間性の低い人の特徴とは?

一方、世間では「人間性を疑う」といった表現を耳にすることがあります。これは「人間性が低い」ということでしょう。そのように評される人には、どのような特徴があるのでしょうか。

1.自己中心的に考える

自分さえ良ければ、他人の迷惑などお構いなし。そんな人は、間違いなく人間性を疑われます。

自己中心的に物事を考える人同士の間では、絶えず衝突が起こることになります。それは自分にとっても相手にとっても、さらには周囲の人たちにとっても、決して心地良い状態とは言えません。

2.他人の悪口を言う

悪口とは、自分が言われたら不愉快であることはもちろんですが、たまたまそれを耳にした第三者にとっても気持ちの良いものではありません。その場に広がった嫌な雰囲気は、周囲の人たちの心にも良くない影響を及ぼします。

万が一にも悪口に打ち興じているとしたら、自分の口から発した「良くない言葉」を一番近くで聞くことになるのは自分の耳であるという点も、心に留めておきましょう。

3.他人任せにする、約束を守らない

責任感がなく、自分のやるべきことも他人任せで、約束を守らない……。もしそんな人と一緒に仕事をすることになったら、どうでしょう。信頼できない、安心できないというだけでなく、仕事の進行そのものに支障をきたすことにもなりかねません。

4.嘘をつく

嘘をつくという行為は、不誠実さの最たるものでしょう。「あからさまな悪意があってついた嘘」というわけではなくても、その場を取り繕うために口から出任せを言ったりすることも、信頼を失うもとになります。

5.感情の起伏が激しい

機嫌が良いときはともかく、ちょっとしたことでイライラして、不機嫌さが態度や表情に出てしまう……。もし身近にそんな人がいたら、居心地の悪さを感じてしまいますよね。

「周囲に当たり散らす」というほどひどくはなかったとしても、イライラがにじみ出ていたら、その場の雰囲気が悪くなることは確実でしょう。

6.マナーや礼儀がだらしない

「法律によって厳格に定められたルール」とまではいかなくとも、私たちが社会生活を営む上では最低限守らなければならないマナーや礼儀というものが存在します。マナーや礼儀にだらしない人は、常識を疑われることにもなりかねません。

人間性を養う方法5選!

それでは豊かな人間性を育むには、どうしたらいいのでしょうか。ここでは、日常生活の中で心がけたい事柄を5つ紹介します。

1.相手の立場に立って考えることを意識する

もし他人との関わりの中でイライラ・ギスギスすることがあったら、一呼吸置いて「相手は何を思ってそういう行動を取ったのかな?」と考えてみましょう。そうすることで、自分自身の心が落ち着き、そこから先の自分の行動が変わってくるかもしれません。また、自分自身が行動を起こす前に「こうすることで、相手はどう思うかな?」と考えてみるのも大切なことでしょう。

日々の小さな言動一つ一つについても「相手の立場に立って考えること」を意識することで、相手も自分も気持ち良く過ごせるようになるのではないでしょうか。

2.感謝の気持ちを積極的に伝える

相手が自分のためにしてくれることを「当たり前」と思ってしまうと、ありがたみは見えにくくなるものです。とりわけ家族のように近しい間柄では、気恥ずかしさも手伝って、素直に「ありがとう」を言えないこともあるかもしれません。

しかし、心からの感謝の言葉は、相手に「あなたのしてくれたことを、私はきちんと認識しています」「あなたのことを大切に思っています」というメッセージを伝えてくれます。そのメッセージこそが、相手の心に喜びをもたらし、私たちの人間関係に潤いを与えてくれるのではないでしょうか。

3.自分の行動を客観的に振り返る

過ちや失敗は、誰にでもあることです。悪気はなかったとしても、知らず知らずのうちに他人に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。ですから、常に自分の行動を客観的に振り返る習慣を持つ必要があります。

そのための最も簡単な方法は、相手と自分の立場を交換して、相手の立場から自分自身の言動を見つめてみることです。すると、相手の心を傷つけるような言動をしていなかったか、迷惑をかけていなかったかなど、それまで気づかなかったことが見えてくるかもしれません。

人は誰しも不完全な存在です。自分が不完全であるのなら、他人もまた不完全なところを持つ、同じ人間です。「不完全な自分」を認めることは、他人に対する優しさや思いやりにもつながっていくのではないでしょうか。

4.時間にゆとりを持つ

遅刻をしないこと、締め切りを守ることなどが大切なモラルであることは、言うまでもありません。しかし「遅れない」という以上に「ゆとり」を意識するのも大切なことです。

忙しいときは「目の前の仕事のこと以外、何も考えられない」という場合もあるでしょう。しかし、そうして「心のゆとり」をなくした結果、周囲の人たちへの対応がぞんざいになってしまうことはないでしょうか。表面上は丁寧な対応を心がけているようでも、どこかにイライラ、せかせかとした気持ちがあれば、やはり相手にも伝わります。

私たちの日常を円満なものにするためには、「時間のゆとり」と共に「心のゆとり」が必要なのかもしれません。まずは目の前にいる相手としっかりと向き合い、相手を思いやり、相手を受け入れる「心のゆとり」があってこそ、安心が生まれるのではないでしょうか。

5.約束は守り、マナーや礼儀を身につける

約束事はもちろん、マナーや礼儀を大切にすることは、社会人として最低限のモラルと言えるでしょう。

モラルとは、先人たちが長い時間をかけてつくり上げてきた知識と経験の結晶です。その一つ一つには「他人に迷惑をかけることなく、円満な社会生活を営むために心がけるべきこと」「自分にとっても周囲にとっても安心を生むもの」といった共通点があります。これらは法律に代表されるルールと同じように、社会に秩序と安定をもたらす規範であり、私たち自身が安心・安全な生活を送る上で欠くことのできないものといえるのではないでしょうか。

まとめ

日々、どのようなことを心がけるか。その1日の積み重ねが、私たちの人生をつくり上げていきます。まずは1つの小さな行いの中にも、1つのささやかな思いの中にも、上記のようなことを心に留めて生活してみませんか。

「思いやり」や「感謝」の気持ちを忘れない人の周囲には、温かい人間関係が広がっていくものです。私たちは豊かな人間性を育んでこそ、みずからの人生を豊かなものにしていくことができるのではないでしょうか。

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