オープンマインドのメリットとは?自分の中にある思考の偏りに気づく効果あり

ECブログ

オープンマインドな人と聞いて、どんな人をイメージしますか?
あけっぴろげな性格の人、頭が柔らかく新しいアイデアを生み出すのが得意な人などを思い浮かべる人もいるでしょうか。もともと肯定的な意味で使われることの多い言葉ですが、多様な価値観を素直に受け入れ、自由な発想を生み出す思考力は今の時代にこそ必要とされている力です。

目次△▼△

オープンマインドとは

オープンマインドとは自分の価値観に収まらない考えや他者の新しいアイデアに対して、それを否定せずに受け入れることができる柔軟で受容的な心の姿勢です。自分の考えや信念などに過度に固執することなく、先入観や固定観念にとらわれずに物事を考えられます。
多様性が求められる現代社会においては、異なる文化や背景を持った者同士がお互いを知り、それぞれを尊重し合いながら、皆が幸せに生きるためのキーワードであり、コミュニケーションにおいても重要なスキルになっています。

オープンマインドがもたらす5つのメリット

オープンマインドには、どのようなメリットがあるのでしょうか?

1.人間関係が良くなる

オープンマインドの一番わかりやすいメリットは、周囲との人間関係がよくなることです。自分とは異なる考え方を受け入れようとする態度は「相手を尊重する姿勢」の表れであり、それが伝わるとお互いの間に自然と信頼関係が生まれます。
オープンマインドな人は「自分を大きく見せること」にあまり興味がなく、欠点や失敗体験をさらけ出すことをいとわないため、ユーモアを交えた会話が得意です。いつも人に囲まれているという人も多いでしょう。
それでいて、「相手のことを知りたい」という好奇心が人一倍強く、一人ひとりの話をしっかりと聞きたいという思いがあります。そのため、職場やクラスにひとりオープンマインドの持ち主がいると、自由に意見交換ができる雰囲気になり周囲にも良い影響を与えます。

2.好奇心が高まる

オープンマインドが良い影響を与えるのは人間関係だけにとどまりません。新しい情報や技術、トレンドに対する好奇心が強く、幅広い方向に向けてアンテナを張り、異文化や世代間交流にも積極的です。言葉が通じなかったり、祖父と孫ほど年の離れた相手と“友人”になれたりするのも、またオープンマインドのなせるわざです。
そうした姿勢は、学び続ける意欲にもつながっています。学校教育が終わると仕事や年齢を言い訳に学びに対して消極的になりがちですから、リスキリングや生涯学習の必要性が高まる中、「学びたい」という意欲は大きな強みであり、人生を充実させるきっかけにもなるでしょう。

3.クリエイティビティが刺激される

新しいアイデアを受け入れて、すばやく自分のものにしてしまうのも特徴です。
オープンマインドな人は年齢や肩書は関係なく、基本的に「自由で公平な議論」を好みます。年齢を重ねると「以前はこうだった」など物事を既存のフォーマットに当てはめたくなるのはままあること。失敗と成功、どちらも経験してきたという自負もあるでしょう。
しかしながら、オープンマインドな人にとっては、過去の実績よりも目の前の新しいアイデアのほうが魅力的に映るようです。異なる視点を積極的に取り入れようとするのは、そうした姿勢が新しい発想やイノベーションにつながることを感覚的に知っているからかもしれません。

4.適応能力が高まる

オープンマインドな人は、変化する状況や新しい環境に溶け込むことを得意としています。知らない場所や未知の状況を恐れるどころか、ワクワクするタイプです。
たとえば、海外旅行で他国を訪れた際、食事や生活習慣、人との距離感などが大きく異なり戸惑うことがあります。その“違い”を不快に感じるのか、「これはおもしろい!」とポジティブに受け取るのか。人によって反応はさまざまですが、オープンマインドな人は圧倒的に後者です。「未知のもの」への対応力に長け、すぐに現地の文化やルールを理解して馴染みます。
そのような姿勢でいると、不思議と新しいものやおもしろい人たちが集まってきます。もし、「私の周りではおもしろいことばかり起こる」という人がいたら、それはただの偶然ではなく、その人自身が引き寄せているのかもしれません。

5.メンタルが強くなる

物事に対して柔軟な姿勢を保とうとすることは、メンタルの健康にも影響します。
オープンマインドな人は、追い詰められた状況にあっても「ピンチはチャンス」とポジティブに変換することができるので、少しくらい失敗したとしても簡単には折れません。また、ひとつのやり方に固執せず、冷静で臨機応変な判断ができる性質もストレスをためずにすむ理由でしょう。
それでいて、家族や親しい相手であっても「自分と他人は違うもの」と線引きをし、相手の気持ちや立場を尊重しようという思いがあります。そのため他人の行動がやたらと気になり、必要以上に干渉してお互いに疲れるようなこともありません。

オープンマインドになれない3つの要因

生まれ持った性質としてのオープンマインドな人がいる中で、そのメリットに気づき後天的に身につけた人もいます。もし、あなたが「なかなかオープンマインドになれないな……」と感じているのなら、何が妨げになっているのでしょうか?

先入観と固定観念

先入観とはある対象に対して、あらかじめ持っているイメージのこと。そして、固定観念とは自らの主観にとらわれ、考え方が凝り固まった状態のこと。これらの存在は、ときに自由な発想を妨げます。
先入観や固定概念は多かれ少なかれ、誰もが持っているものです。育った環境や過去の経験や知識、周囲の意見に影響されることもあるでしょう。それらを大切に思うのは責められることではありませんが、「こうであるべきだ」とか「こうでなければならない」という思い込みが強すぎると、偏見や差別にかたちを変えて自分や周囲の人を傷つけることがあります。

恐怖心

変化や未知のものへの恐怖心は、人間や動物が本来持つ自然な感情のひとつです。危険を早めに察知して対処するため、生物として生き残るのに欠かせない感情ですが、一方で新しいことに挑戦しようとする際には足かせになることも。
自分とは異なる意見や文化と出合ったとき、それを素直に受け入れられないのは無意識に恐怖心が働いているからです。これまで自分が守ってきた安全圏が侵されると感じているのかもしれません。恐怖心が強すぎると自由な思考がままならなくなり、盲目的になったり、ひとつの考え方に執着したりしてしまうこともあります。

自己中心的な考え方

自分の考えや価値観こそが「最も正しい」と信じる自己中心的な思考を持っていると、そこから逸脱したものを受け入れがたくなります。会社やサークルなどの集団においても、いつも同じ価値観を持つ人たちだけで集まっていると次第に排他的な雰囲気になり、新しい視点が入る余地が消えて、結局は似たような考え方の人だけが残る結果になります。

オープンマインドになるための方法

それでは、どうすればオープンマインドを持てるのでしょうか?

バイアスの存在に気づく

先述の「先入観」や「固定観念」など、まずは自分の中にあるバイアス(思考の偏り)の存在に気づくことです。
もちろん、それらをすべて捨て去ることは誰にとっても不可能です。しかしながら、その存在を知っておく、認識しておくだけでも、自分の価値観に収まらない事柄に対する向き合い方は確実に変わります。相手のことをステレオタイプな目で見ていないか?いま一度、考えてみましょう。

物事を多面的に見る

異文化の人と交流したり、本を読んだりして視野を広げましょう。新しい場所や未知の体験は自らの世界を広げるだけでなく、「自分以外」の人々の営みに思いをめぐらせ、他者に寛大になるきっかけになります。
一例ですが、ひとつのニュースについて情報を集めていると、同じ事柄について取り上げているはずなのに媒体や記事によって、報道の内容や論調が異なることに気づくでしょう。ある方向から見れば好意的な出来事でも、違う方向からは問題と受け取られる――政治や社会的なニュースでよくみられる状況です。
こういったケースはニュースだけではありません。政治や宗教を発端とした国や人種をめぐる紛争では、それぞれの正義と正義が対立しています。一方で、私たちの身近なところでもジェンダーや世代間ギャップをめぐる問題が起こっています。
違う文化や背景を持つ相手を心から理解するのは難しいものですが、自分たちだけが「正しい」と決めつけずに異なる意見に耳を傾け、相手を「理解しよう」とする姿勢でお互いを認め合う。多くの人がオープンマインドを心がけたのなら、私たちの社会はより良くなるはずです。

相手の話をきちんと聞く

人の話を聞くのは簡単なようでいて難しいものです。自分は聞いているつもりでも、知識や経験のある人ほどついつい会話を先回りして、「これってこうじゃない?」とアドバイスをしてしまうことも……。しかし、それは本当に相手が求めていることでしょうか。自分本位な押し付けではありませんか?
途中で口をはさまず相手の言葉に耳を傾けようと心がけていると、相手の気持ちや異なる視点を理解しやすくなります。じっくりと「聴く」に集中することで、これまでなら聞き逃していたような細部の情報までがクリアになる感覚もあるでしょう。対話を通してさまざまな価値観を受け入れ、理解しようとする姿勢は人としての成長にもつながります。

まとめ

オープンマインドでいることは人間関係を豊かにし、人生の選択肢や可能性を広げます。また、多様性が重要視されるいまの時代には必要不可欠な要素です。自分自身の先入観や固定観念の存在に気づき、物事を多面的にみることを心がけてみましょう。

\ この記事の監修者 /

ニューモラル 仕事と生き方ラボ ニューモラルは「New(新しい)」と「Moral(道徳)」の掛け合わせから生まれた言葉です。学校で習った道徳から一歩進み、社会の中で生きる私たち大人が、毎日を心穏やかに、自分らしく生きるために欠かせない「人間力」を高めるための“新しい”考え方、道筋を提供しています。

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