決断力を高めたいなら何をすべき?毎日の小さな選択を自信につなげる

ECブログ

私たちは毎朝目が覚めた瞬間から小さな決断をしています。
今日は何を着るか、朝ごはんは何を食べるか、靴は右足からはくか左足からはくか、階段を使うかエスカレーターを使うか、何をどのように言うか……。無意識に決めていることもあれば、ある程度意識していることまでさまざまです。ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、人は1日に最大3万5000回の選択をしているといわれています。
無意識に決めていることはまだしも、大切な決断のたびに迷いがあっては、チャンスを逃すことにもなりかねません。
日々の小さな選択から進路や転職、人生の大きな決断に至るまで、さまざまな場面で必要となる決断力を身につけて、チャンスを確実にものにする人生を手にいれませんか。

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決断力とはどんな力?

決断力とは、さまざまな選択肢の中からベストな答えを考えて選び、行動に移す能力のことです。
日常生活の中では、多くの場面でこのスキルが求められます。今日のランチは何を食べるか、数あるタスクのうち、どこから手をつけるかもいってみれば小さな決断です。また、人は成長するにつれて自分のキャリアから人生のパートナー選び、子育ての方針に至るまでさまざまな場面で大きな決断が求められることがあります。そういったときに決断力があれば、選択をスムーズに行い、自分にとって最適な道を考えることができるのです。

決断力がある人の5つの特徴

まずは、決断力がある人とはどのような人なのか、その特徴をみていきましょう。

1. 自分の選んだ道に自信を持っている

決断力がある人は、自分の選んだ道に自信を持っています。 選択に迷うことが少なく、自分の価値観や経験に基づいて判断を下すことができるため、決めたことに後悔しないのも特徴です。
何かを決断する際には、やるべきこととやりたいこと、できることとできないことの間で悩むこともあるでしょう。決断力のある人は、そうした理想と現実もしっかりと把握できているので、たとえやらないという決断をしたとしても、それが後ろ向きなものにならず、「これが今の自分にとってベストな選択だ」と信じて前へ進むことができます。

2.失敗を恐れすぎない

決断力がある人は、失敗を過度には恐れません。
もちろん何かに挑戦する限り失敗はつきものであり、誰にでも起こり得ることです。ミスをすれば誰だっていやな気持になるでしょう。しかし、決断力のある人は、過度に落ち込んだり、失敗を失敗で終わらせたりすることがありません。失敗を成長の機会ととらえることで、今日の失敗を明日成功へと活かすことができるのです。

3.迷いなくスピード感をもって行動に移せる

決断力のある人は、自分の目標やゴールをしっかりと見据えています。
目の前に判断すべきことが現れたときに、「めざす目標にたどり着くための道はどちらか」を基準にするので、迷いなく決断することができます。
同時に、試しながら軌道修正する柔軟性を持ち合わせているのも特徴です。2つの選択肢があったとして、どちらかを選べばもう一方を捨てることになるのが決断というもの。「物事に完璧な選択はない」という考えのもと、小さなリスクはあって当然と思いながら行動に移すスピード感も持っています。

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4.他人の意見を取り入れられる

スピード感を持って決断する人は、一見周囲のアドバイスを聞き入れない自己中心タイプのように思われがちですが、実はそうではありません。
特にチームで仕事を進める場合には、一人で物事を決めたり、他人の意見をシャットアウトしたりしていては、個人的なバイアスに陥ってしまいます。精度の高い決断ができる人ほど、自分の知識やアイデアには限界があることを自覚しているもの。だからこそ、自分だけの視点で物事を判断せず、周囲の人々の意見を上手に聞きながら、判断の精度を上げることができるのです。

5.長期的・全体的な視点をもっている

一時的な成功や誘惑に流されることなく、物事の本質を見極め、長期的な視点で物事を考えられるもの決断力がある人の特徴です。

将来のキャリアアップのために、このチャレンジをすべきか。

長期的な顧客満足のために、今このコストをかけるべきか。

5年後の組織の成長につなげるために、この投資は必要か。

こうした決断をする際に、短期的ではなく長期的に、部分的ではなく全体的に物事を捉えることができれば、安定した成長・進化を期待できます。

決断力のある人が求められている理由は?

現代は、インターネットやSNSによる情報量の増加により、何が重要で何が捨てるべき情報かを見極める力が必要です。
情報の中には信ぴょう性を欠くデータや個人的な見解も多く含まれています。このような状況では、情報を見極める力が求められます。言い換えれば、膨大な情報の中から核心を捉え、効率よく決断する必要があるのです。
また、テクノロジーの進化やトレンドの変化が速い現代は、複数の選択肢やステークホルダーの利害を調整しながら、ビジネスチャンスを逃さずに決定を下す能力が求められています。多少のリスクを受け入れながらも、複雑な課題に挑戦しようとする存在が求められているのです。

決断できない3つの理由

即断即決できる人もいる一方で、長い時間をかけても決められない人もいます。なぜ決断できないのか、そこには大きく3つの理由があります。

1.「もっとよい答えがあるはず」と迷う

選択肢が増えすぎると、判断基準が不明確になり、最適な答えを見つけるのが難しくなります。また、選択肢を検討しすぎることによって「もっとよい答えがあるかもしれない」と迷いが生じ、行動を先延ばししてしまうことも。
反対に、必要な情報が不足しているために、判断基準が分からなくて決断できないという場合もあります。情報といかに向き合うかが決断力の鍵です。

2.「失敗は避けるべきもの」と思っている

失敗を「避けるべきもの」として過剰に捉えてしまうと、なかなか決断できない一因に。
特に現代社会では、SNSなどで成功事例が強調される一方で、失敗が批判や評価の低下につながると感じやすくなっています。また、失敗することで自信を失い、自分の価値が否定されるように感じる人も少なくありません。さらに、失敗した後の責任や挽回することへのプレッシャーを重荷に感じることで、決断を先延ばししてしまいます。完璧主義の傾向が強い人ほど顕著に「失敗=避けるべきもの」と考えがちです。

3.期待に応えようとし過ぎている

他人からの評価や信頼を失いたくないという気持ちが強すぎる場合も決断力が鈍ります。
特に、家族や同僚、友人など、つながりが深い関係では「こんなことを言ったら嫌われるのでは?」「できないと言ったら、もう頼まれないかも」など、自分の選択が周囲にどのように影響するかを意識してしまいます。他人の期待に応えることだけを重視すると、自分の本来の意志や価値観が曖昧になり、選択に迷いや不安が生じます。
また、期待に応えられなかった場合の失望や批判を恐れ、「無難な選択」や「決断の先延ばし」に逃げることが多くなりがち。このようなプレッシャーは、他人との関係を大切にしたいという気持ちの裏返しでもありますが、自己の決断力を弱める原因にもなります。

決断力を高める5つのヒント

ここからは、決断力を高めるために普段から実践できる5つのヒントをご紹介します。
決断力はある日突然高まっていた……というものではありません。毎日コツコツ小さな「決める」を積み重ねて自信をつけていきましょう。

1.毎日小さな「決める」を練習する――「いつもの」をやめてみる

日々小さな決断をする練習が、決断力を鍛えることにつながります。例えばランチを選ぶときに「いつもの定食」ではなく、新しいメニューを選択してみる。あるいは決めることに迷いすぎる人は、「1時間以内に決める」と時間を区切って決める習慣を身につけることも役立ちます。

2.情報整理と優先順位づけをする――重要度と緊急度で分けてみる

たくさんの情報がある中で、すべてを考慮しようとすると混乱します。 まずは情報を整理し、どれが最も重要か判断しましょう。
情報を整理する際には、以下のように、重要度と緊急度で分類する方法もおすすめです。
・重要かつ緊急なこと:すぐに行動する
・重要だが緊急でないこと:計画的に取り組む
・緊急だが重要でないこと:可能であれば任せる
・重要でも緊急でもないこと:後回しにするか取り組まない

3.自分にとって大切なことを書き出す

決断の際に自分の価値観や目標が明確であれば、まずは選択することができます。
静かな環境で、自分自身に「何が自分にとって大切か」「仕事で得たいことは何か」「10年後にどんな状態になりたいか」「どのような人生を送りたいか」といったことを問いかけてみましょう。さらに、スマホのメモ帳やノートなどに書き出すことで頭の中が整理され、自分の価値観を可視化できます。

4.結果を受け入れる練習――「そう来ましたか」で楽観的に

「決断によってもたらされる結果」を受け容れる覚悟を持つことも重要です。たとえ結果が期待通りでなくても、失敗を次のステップに活かせれば、失敗を過度に恐れずに決断ができるようになります。

ビジネスコンサルタントの三枝理枝子さんは、著書『人間力のある人はなぜ陰徳を積むのか』で、期待通りに物事が進まなかったとき、想定外のことが起きたときの心の持ち方のヒントを次のように述べています。

想定外のことが起きても、「そう来ましたか」と受け止める。そうすることで動じなくなります。困難を跳ね返す強さというより、竹のような“しなやかさ”といったほうが近いかもしれません。雪が降り積もれば竹は重みでしなります。しなるけれどもポキンとは折れず、雪が溶ければまた、元の姿に戻る。そんなイメージでしょうか。
家庭にしろ、ビジネスにしろ、自分の想定通りにいかないことや、経験したことのなり事態に直面することは多々あります。(中略)
困難や試練にぶつかったとき、うろたえるのではなく、「そう来ましたか!」と楽観的に現実を受け容れてみましょう。「自分を磨くチャンスが巡ってきた」。そう受け止めるのです。

出典:三枝理枝子『人間力のある人はなぜ陰徳を積むのか』

5.信頼できる人にアドバイスを求める

迷いを減らし、より適切な判断をするためには、信頼できる人にアドバイスを求めることも役に立ちます。
とはいえ、ただ「どうすればいいですか?」と聞くのでは、決断を相手にゆだねているだけで、自分自身の決断力を磨くことにはなりません。
最終的には自分で決めるという意識を持ちつつ、アドバイスを求める際は、「自分が何についてアドバイスを求めたいのかを明確にする」「自分の状況や考えている選択肢を具体的に伝える」といった点を意識するとよいでしょう。

決めるときは冷静さと周囲への配慮を

なんでも迷いなくサクサクと決められれば、ストレスはないと思うかもしれませんが、何かを決める際には注意も必要です。
まずは焦らないこと。直感は経験に基づく貴重な判断材料ですが、感情や思い込みだけで決めるのは危険です。一方で、論理に偏りすぎて決断が遅れるのも問題です。両方をバランスよく活用することが重要です。必要な情報はきちんと集め、冷静さを忘れないように注意しましょう。
また、あなたの決断は大なり小なり周囲にも影響を与えています。自分の決断が他人に負担をかけたり、不満を生じさせたりしていないか、相手の立場や期待を理解し配慮することを忘れずに。

まとめ

決断とは、捨てることで自分にとって本当に必要なものを選び取る行為です。私たちは日々限られた時間とエネルギーの中で生きていますから、一度にすべてを手に入れることはできません。
何かを選ぶと、その分だけ何かをあきらめる必要があります。しかし、何かを捨てることは、それによって新しい選択肢や未来を手に入れることでもあります。
決断力を磨くことを通じて、自分にとって何が重要で、どんな人生を生きたいのか、自分自身の理解が深まります。大切な時間とリソースを有効に使うため、自分自身を知るために、決断力を日々磨いていきましょう。

\ この記事の監修者 /

ニューモラル 仕事と生き方ラボ ニューモラルは「New(新しい)」と「Moral(道徳)」の掛け合わせから生まれた言葉です。学校で習った道徳から一歩進み、社会の中で生きる私たち大人が、毎日を心穏やかに、自分らしく生きるために欠かせない「人間力」を高めるための“新しい”考え方、道筋を提供しています。

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