知るとやりたくなる「自分磨き」の本当の意味とは?外見も内面も「感じがいい」人に

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自分磨きという言葉を聞いて、なにを思い浮かべますか?今の自分をより高めるための自己研鑽(じこけんさん)――といったニュアンスは感じられても、具体的になにをすればいいかわからないという人も多いのではないでしょうか。見た目に関わることも自分磨きの一部分ではありますが、実際は表面的なことに留まらず内面的な部分も大きく影響します。

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自分磨きとは?

自分磨きとは、自分自身がすでに持っているスキルや知識、性格や内面・外見などの要素をさらに高めるために新しいことに挑戦したり、学びを深めたりする努力によって、自分自身を成長させることです。


ですから、新しい知識やスキルを学んで仕事に活かす、食生活や運動習慣を意識して健康的な体をめざす、より良いコミュニケーションのために思いやりのある行動を意識する――などの取り組みはすべて自分磨き。丁寧なスキンケアや自らの持ち味を生かしたメイクの研究など、美容に関することも同様です。

かつてANA国内線・国際線のチーフパーサーを務め、数々のエグゼクティブと交流したビジネスコンサルタントの三枝理枝子さんは、著書『幸せを感じる人間力の高め方』の中で、自分磨きに役立つすべてのものを“磨き草”に例えています。

「人生の中で自分自身に起こる出来事には、無駄なものは何一つありません。つらいことも苦しいことも含めて、すべての経験が心磨きのために与えられた貴重な機会です。ロボットではない人間は、失敗や困難によって磨かれてこそ価値が出てくるのでしたね。

柔らかく心地よい絹では、こびりついている埃や汚れは落としきれません。乗り越えるべき壁や困難という人生に立ちはだかるものを磨き草として、ゴシゴシこすることが人を磨きます。艱難辛苦(かんなんしんく)こそ貴重な磨き草なのです」

出典:三枝理枝子『幸せを感じる人間力の高め方』

自分磨きのキーワードは「礼儀」

前述の三枝さんは、今日から誰でも始めることのできる具体的な取り組みとして「礼儀」の大切さを伝えています。ここでの礼儀とは、堅苦しい作法やハウツーだけでなく、日々の「身だしなみ」や「心づかい」「挨拶」も含まれます。

身だしなみとおしゃれの違い

身だしなみとおしゃれの違いを知っていますか?おしゃれは自分が楽しむものですが、身だしなみは相手が判断するもの。周囲に好感を与え、見た目や服装を整えることで「あなたを大切に思っていますよ」という気持ちを伝えています。


ビジネスで求められる服装とデートに着ていきたい服が異なるように、老若男女すべての人に「感じがいい」と思ってもらうのは簡単ではありませんが、その日の自分が相手の目にどのように映るかを想像しながら、TPOに合わせて身だしなみを整えてみましょう。その心づかいはいつか自分に返ってきます。

立ち振る舞いにも内面があらわれる

身だしなみ同様、心配りを感じられる立ち振る舞いというものがあります。三枝さんは「自分の所作を意識できる人は、他人のことにもよく気づき“気働き”ができるようになるもの」と伝えています。


人に物を差し出すとき、落としたものを拾うとき、コートを脱ぐときの姿勢や動きもまた立ち振る舞いです。日本舞踊のように、どこから見ても美しい姿勢を保つことは難しくても、指先の丁寧な動きで相手への敬意を伝えることはできます。会食でのお箸やグラスの扱い方にも内面があらわれます。

挨拶を大切にする

三枝さんは、「第一声の声かけとお辞儀一つで、その人の印象が決まってしまう」と述べます。できれば相手から声をかけられる前に、こちらから先に声をかけたいものです。


挨拶は日々の大切な習慣。相手と目をしっかりと合わせ、少し口角を上げながら、少しだけよそ行きの気持ちのいい声で挨拶することを心がけましょう。相手との関係性によっては、さらにもうひと言、相手への気づかいや気候の話なども加えてみると、さらに距離が縮まります。

こんなことも自分磨き

自分磨きの目的は人それぞれですが、自分に自信が持てるようになると、視界が広がり、仕事や勉強、人間関係、ひいては恋愛に対しても積極的に取り組めるようになります。そのためには自分をよく知ることがなによりも大切です。ここからは自分磨きにつながる日々の習慣やアイデアについて紹介します。

センスを磨く

センスという言葉を聞くと、まず芸術的なセンスやファッションセンスが思い浮かびますが、なにも服の選び方やインテリアの趣味がいいことだけを指す言葉ではありません。


「あの人は会話のセンスがいい」「料理のセンスを持っている」などという表現もありますし、言葉づかいや仕事、考え方にいたるまで、生活のすべてが“センスに関わっている”といっても過言ではありません。


同じ服を着ていても、素敵に見える人とそうでない人がいる。でも、その差をはっきりと言葉にすることができない――。センスとはどこかとらえどころのない存在であり、一朝一夕で身につけられるものではありません。


センスのいい人は1枚の服、ひとつの言葉を選ぶのにも自分なりの美学を持っています。他人に流されず、「私はこうする」という自分の軸があり、感性を大切にする想像力の豊かな人でもあります。感性とセンスはさまざまなジャンルや年代の文学や映画、アートにたくさん触れることでも磨かれます。

住まいと生活を整える

部屋の状態はそのときの心の状態ともいわれます。どちらが先かの“卵か鶏か問題”は置いておいても、乱れた部屋の中で穏やかな心で過ごすのは難しいもの。部屋が散らかった状態がまったく気にならないのだとしたら、もしかして心に何かわだかまりを抱えているのかもしれません。


長年拭いていない窓から空を眺めても、曇った空しか見えず、心はいつまでも晴れません。天気のいい日に思い切って窓を拭いてみると「本当の青空はこんなにも美しかったのか!」と驚くはずです。


空間を整えることは、自分自身を大切にして、その心の内と向き合うことでもあります。手元を照らす照明を求めて「この部屋にはどんなライトが合うだろうか?」と考えていたつもりが、「どんな人生を送りたいか?」という大きなテーマに飛躍しても不思議ではありません。

健康的な体をつくる

部屋だけでなく、食事や睡眠などの習慣を整えることも自分磨きのベースになります。
体が健康だと気持ちが前向きになりますし、魅力的な外見はヘルシーであってこそ。綺麗になりたいと考えるのなら、まず健康的な生活習慣を意識することが大切です。最近の研究では筋トレが美肌によい効果を与えることがわかっていますし、ウオーキングや水泳などの有酸素運動は体型キープに役立ちます。


著名人やアイドルなどをみて「あんなふうになりたい」と思えるのは素敵なことです。理想を追いかけるのは悪くありませんが、だからといって努力の方向性を間違えたり、今の自分を否定したりすることはお勧めできません。


人はもともと、それぞれが生まれ持った魅力を持っています。魅力的な人とそうではない人がいるのではなく、魅力的な人は自分の魅力を理解し、それをうまく生かしていると考える方が自然です。自分の持ち味を大切にしながら、自分らしい魅力をみつけていきましょう。

自立する

自立している人は自分の言動に責任を持ち、他人にも手を差し伸べられます。他人の背中にもたれかかることなく、自分の力で立ち、その行く先を決められる人は魅力的です。


恋愛関係や結婚などの関係においてもお互いに依存し合うのではなく、それぞれが一人の人間として相手を尊重し、対等な関係を築こうとする姿勢は長続きの秘訣でもあります。


依存する関係は片方に負担が生じると簡単にバランスを失いますが、自立した者同士が支え合う関係であれば、お互いの負担を分かち合いながら、困難を乗り越えてさらに関係を深められます。

社会で起きていることに興味を持つ

心に余裕がないとき、「自分の周りさえよければそれでいい」という考えが頭をよぎることがありますが、日々の生活はさまざまな人の支えがあって成り立っていることを忘れてはなりません。テレビや新聞のニュースを見る習慣もまた自分磨きです。


成人になれば選挙権が与えられるように、どのような人であっても社会を構成する一員です。社会で起きている出来事について考えるのも、社会人としての責任のひとつ。どんなに小さな出来事でも、必ずどこかでつながっているからです。


「自分には関係ない」と自分とその周囲だけの閉じた世界で完結するのではなく、いま世の中で起きていることに興味を持ち、できるだけ“自分ごと”として考えてみましょう。それだけでも物事に対する姿勢が大きく変わってきます。

まとめ

自分磨きというとなにか特別なことのようにも聞こえますが、向上心や成長しようという気持ちは本来、誰もが持っているもの。今日よりも明日、明日よりも明後日とコツコツ積み上げていけば、一生懸命に取り組んだというプロセスも自分への信頼と自信につながります。


すぐに結果が出ることばかりではありませんが、いつかふと自分の来た道を振り返ったとき「ずいぶんと遠くまできたなぁ」と成長を実感できる日が来るはずです。

\ この記事の監修者 /

ニューモラル 仕事と生き方ラボ ニューモラルは「New(新しい)」と「Moral(道徳)」の掛け合わせから生まれた言葉です。学校で習った道徳から一歩進み、社会の中で生きる私たち大人が、毎日を心穏やかに、自分らしく生きるために欠かせない「人間力」を高めるための“新しい”考え方、道筋を提供しています。

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