自己肯定感とは?高い人の特徴や高める方法を解説

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どうせ自分なんて。

そんな思いが、ふとした瞬間に心をよぎることはありませんか。以前に比べて「自己肯定感」という言葉は広く知られるようになりました。一方で、「自己肯定感は高いほうがいい」「自己肯定感が低いとダメな人間だ」といった、少し極端な受け止め方が広がっているのも事実です。
自己肯定感とは、能力の高さや成功体験の多さを競うものではなく、自分自身との関係性を表す感覚です。
この記事では、自己肯定感の意味から、高い人・低い人の特徴、そして自分自身や周囲の人の自己肯定感を育てていくための具体的な方法を解説します。

* この記事の要点 *
・自己肯定感は、できる・できないに関係なく「今の自分で大丈夫」と感じられる心の土台。
・自己肯定感が育つと、失敗を経験に変えて、自分のペースで進めるようになる。
・自己肯定感は、日々の小さな承認や安心できる関係の中で、少しずつ育てることができる。
目次△▼△

自己肯定感とは

自己肯定感とは、自分自身の存在や価値をそのまま認め、受け入れる感覚を指します。できる・できない、成功・失敗といった評価の前に、「自分はここにいてよい存在だ」と感じられる土台ともいえるでしょう。
自己肯定感がある状態とは、完璧でなくても自分を否定しすぎない、失敗しても人格まで否定しない、他人の評価に振り回されすぎないという心の姿勢を持てている状態です。
重要なのは、自己肯定感が高いからといって常にポジティブでいられるわけではない、という点です。落ち込む日があっても、不安になることがあっても、それでも自分を見捨てない感覚。それが自己肯定感の本質です。

自己肯定感と自己効力感の違い

自己肯定感と混同されやすい概念に、自己効力感があります。

自己肯定感とは、自分には価値があるとか、存在していてよいという感覚のことです。

自己効力感とは、自分には目標を達成できる力があるという感覚のことです。

自己効力感は行動や成果と結びつきやすく、成功体験によって高まりやすい一方、自己肯定感は、結果がどうあれ変わることのない土台のようなものです。
両者はお互いに影響しますが、自己肯定感が低いと成功しても満足できず、自己効力感が育ちにくいという特徴があります。

自己肯定感が大事な理由

自己肯定感は、人生のさまざまな場面で影響を与えます。
まず、自己肯定感がある人は、ストレスに対する耐性が高く、失敗から立ち直りやすいという傾向があります。逆に、自己肯定感が低いと、他人の評価に振り回されたり、自己否定が習慣化したりすることが多くなります。
自己肯定感は、あれば人生が成功するテクニックではなく、ふとした時に訪れる人生の「揺れ」に耐えるための「心の免震構造」のような役割を果たしています。

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自己肯定感が高い人の特徴

己肯定感が高い人というと、「いつも前向き」「自信に満ちている」「強い人」というイメージを持っていませんか。実際には、自己肯定感が高い人が、常にポジティブで折れない人ばかりではありません。むしろ、揺れ動く心や弱さを抱えながらも、そんな自分を認め、信じ続けられる人だといえます。
ここでは、自己肯定感が高い人に共通して見られる特徴を解説します。

1.自分を条件付きで評価しない

自己肯定感が高い人は、「できたから価値がある」「失敗したから価値がない」という条件付きの自己評価に縛られすぎません。
うまくいかない日があっても、今日は調子が悪かったのだと、出来事と自分自身を切り分けて考えることができます。これは自分を甘やかしているのではなく、自分を客観的に捉えられている状態です。

2.弱さや未熟さを否定しない

自己肯定感が高い人は、自分の弱さや苦手を無理に隠そうとしません。できないことがある自分も含めて自分だと受け容れることができているからです。たとえ人から弱みを指摘されたとしても、過度に防衛的になったり、自己否定に陥ったりしにくいのが特徴です。自分に対する信頼があるからこそ、弱さを認められることができるといってもよいでしょう。

3.失敗を人格の否定と結びつけない

自己肯定感が高い人でも、失敗することもあれば落ち込むこともあります。自己肯定感が低い人との違いは、その失敗を「自分はダメな人間だ」という結論に直結させないこと。
失敗は経験であり、学びの材料だと考えているので、転んでも回復が比較的早く、すぐに次の行動へ移れるのが特徴です。

4.他人と自分を過剰に比べない

自己肯定感が高い人は、他人の成功や評価を見ても、それをそのまま自分の価値と結びつけません。誰かが評価されているときも、その人にはその人なりに努力した背景があるし、自分には自分のペースがあると、自分と他人をきちんと分けて考えることができるのです。
だからこそ、妬みや劣等感にとらわれることなく、他人の成功を素直に喜ぶことができます。

5.自分の感情に責任を持とうとする

怒り、悲しみ、不安といった感情が生まれたのを他人や環境のせいにするのではなく、まずは自分の中にある感情と向き合うことを忘れません。

6.自分のペースを尊重している

自己肯定感が高い人は、「ねばならない」にとらわれることなく自由です。「もっと早くできなければならない」「他人と同じスピードでやらなければならない」と、周囲のペースに左右されず、調子が悪いときは休むし、余裕があるときはやる。自分のペースを認めています。自分のペースを尊重できることは、自分の存在を信頼している証でもあります。

7.自分を大切に扱う選択ができる

無理な頼まれごとを断ったり、合わないと感じる環境から距離を取ったりすることは、自分の心身を守るための健全な選択です。自分を大切にしても思っているほど人間関係は壊れません。自己肯定感が高い人は、その感覚を理解しているのです。

最後に大切なことですが、自己肯定感が高い人は非の打ちどころのない理想像ではありません。心が揺れながら、迷いながら、それでも自分自身を見捨てることなく生きています。

自己肯定感が低い人の特徴

自己肯定感が低い状態は、単なる自信不足ではありません。多くの場合、自分を守るために身につけてきた思考や態度の積み重ねの結果です。
ここでは、自己肯定感が低い人に見られる特徴をみていきましょう。

1.自分に対して非常に厳しい

自己肯定感が低い人は、他人には優しい一方で、自分に対して極端に厳しい基準を持ちがちです。少しの失敗やミスで「自分はダメだ」「価値がない」と、人格全体の否定に結びつけてしまいがち。失敗してはいけないという思い込みがあり、自分を責めることで自分を保とうとしているのです。

2.他人の評価が気になりすぎる

周囲の目や評価が気になり、周りからどう思われているかを常に気にしています。これは、承認欲求が強いというより、自分で自分を肯定できない不安を、外側から補おうとしている状態です。そのため他人から評価が得られないと、大きく落ち込んでしまいます。

3.失敗を過度に恐れ、行動を控える

失敗すると、自分はもうダメだと感じてしまうため、新しい挑戦を避けがち。行動しないことで一時的な安心は得られますが、「できなかった自分」という感覚が残り、自己肯定感はさらに下がるという悪循環が起こります。

4.他人と頻繁に比較してしまう

自分の基準が内側にないため、どうしても他人と比べてしまいます。特に昨今の華やかなSNSの世界と比べると、自分に足りないものばかりに目がいき、心が疲れてしまうでしょう。比較そのものが問題なのではなく、比較の結果がいつも自己否定につながることが、自己肯定感を低下させる要因です。

5.頑張っているのに満たされない

周りから見れば十分努力しているにも関わらず、「まだ足りない」「もっとやらなければ」という感覚が常に先に立つのも特徴の一つ。達成感や満足感を感じられず、自分を認めるタイミングを失っています。
実際に頑張りが足りないのではなく、自分の努力の成果を受け取る回路が弱まっていると考えることもできます。

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自己肯定感を自分自身で高める方法

自己肯定感は、意識して高めようと力を入れるほど、かえって遠ざかることがあります。ポイントは、自分を評価し直すのではなく、自分自身との向き合い方を整え直すことです。
日常の中で実践できる方法を段階的に紹介します。

1.「できたこと」に目を向ける習慣をつくる

自己肯定感が低い人は、できなかったことを見つけることが得意です。そこで意識したいのが、結果の大小ではなく、行動した事実に目を向けることです。

「今日は起きられた」「仕事に向き合った」「人と話した」「休む判断ができた」。こうした小さな一つひとつの行動を認めることが、自己肯定感の土台を確かなものにします。

2.自分への言葉を見直す

人は一日に何度も、自分自身に語りかけています。自分にかける言葉が厳しすぎると、心は回復するチャンスを失います。またダメだった、どうせ自分なんてといった言葉を使いたくなったら、今日はここまでやった、よく耐えたと、事実に合わせた表現に置き換えてみましょう。

3.他人と比べる癖に気づき、距離を取る

比較そのものをやめる必要はありません。大切なのは、「今、相手と自分を比べて苦しくなっている」と気づき、距離を取ることです。

さらによいのは、比較する対象を昨日の自分と今日の自分にすること。小さくても確かな自分の成長に気づくはずです。

4.心が喜ぶ時間を意識的につくる

評価や成果と関係のない、好き・楽しい・落ち着くと感じる時間を持つと、自己肯定感が高まります。趣味に没頭したり、散歩に出かけたり。心が喜ぶ時間は、自分は存在しているだけで価値があるという感覚を思い出させてくれます。

5.過去の自分を肯定的に振り返る

これまでの人生で、乗り越えてきたことや耐えてきたことが、誰にも一つや二つありますよね。 それが成功でなくても、あの時よく踏ん張ったとか、あの状況で逃げずに向き合ったなど、思い出してみると今に繋がっている出来事はありませんか。経験は、今の自分を支える見えない力です。過去の自分を認めることは、現在の自分を認めることでもあります。

6.自己肯定感は「育て直せる」と知る

自己肯定感は後天的に育て直せます。環境や過去の経験によって低くなってしまった自己肯定感は、日々の関わり方・言葉・行動によって、少しずつ回復していきます。焦らず、比べず、「今日の自分を否定しなかった」から始めましょう。その積み重ねが変化を生みます。

仲間や部下の自己肯定感を高める方法

自分以外の周りの人の自己肯定感を高めるには、ちょっとしたコツがあります。

成果を具体的に褒める

成果を具体的に認めることで、安心して次に挑戦できる土壌が整います。例えば、「すごいね」「さすがだね」だけでなく、「あの場面で冷静に対応してくれたね」「資料が分かりやすかったよ」と伝えることで、相手は自分の強みを理解できるのです。

話をよく聞く

意見を最後まで聞いてもらえる経験は、「自分は大切に扱われている」という感覚を育てます。部下や気を許した仲間には、ついアドバイスしたくなりますがぐっとこらえて。アドバイスや結論を急がず、まずは相手の言葉を受け止める姿勢を示しましょう。

成功体験を共有させる

成長し続けることは価値あることですが、適切に頑張りを認めることも大切です。上司にとってはできて当たり前のことが、部下にとってもそうとは限りません。成功や頑張りを言語化してあげると、本人の中に「できた自分」が定着します。

挑戦をサポートする

失敗=自分の価値がなくなると考える自己肯定感が低い人にとって、失敗しても責められない環境は、自己肯定感を守る大きな要素です。

過度な批判を避ける

改善のための指摘は必要ですが、伝え方を誤ると、相手の自己肯定感を大きく損なってしまいます。「何が問題だったのか」「どうすれば良くなるのか」を行動レベルで伝え、人格や存在そのものを否定しない配慮が大切です。

まとめ

自己肯定感は、日々の行動や言葉、関係性の中で少しずつ育っていくものです。自分を大切に扱うこと、他人と比べすぎないこと、できたことに目を向けること。そんな小さな積み重ねが、平坦な道ばかりではない人生の揺れに耐える柔軟さを育てます。

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\ この記事の監修者 /

ニューモラル 仕事と生き方ラボ

ニューモラルは「New(新しい)」と「Moral(道徳)」の掛け合わせから生まれた言葉です。学校で習った道徳から一歩進み、社会の中で生きる私たち大人が、毎日を心穏やかに、自分らしく生きるために欠かせない「人間力」を高めるための“新しい”考え方、道筋を提供しています。

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