ポジティブシンキングを身につける方法とは?不安の感情も実は大切?

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「ポジティブシンキング」とは、人生や物事のいい面に目を向け、何ごとも肯定的に捉えようとする考え方です。この記事ではポジティブシンキングのメリットとデメリット、それを身につけるための方法について紹介します。
とはいえ、感情にはそれぞれ役割がありますから、人間にとってはネガティブな感情も大切です。後半では専門家の言葉も交えながら、「不安の感情」の役割についても解説します。

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ポジティブシンキングとは?

ポジティブシンキングとは前向きな思考を持ち、積極的な姿勢でいれば「人生はうまくいく」という考え方です。物事のいい面に目を向けることで、日常生活や仕事、さらには人間関係にもよい影響をもたらし、成功や幸福感を追求するために重要なスキルでもあります。
ポジティブシンキングができる人は、困難な状況に直面しても前向きな視点で解決策を見つけ出せる人です。

ポジティブシンキングの5つのメリット

ポジティブシンキングでいることの主なメリットは5つあります。ストレス耐性やモチベーションなどのメンタル的な効果だけではなく、健康にもよい影響をもたらします。

1.ストレス耐性が高くなる

ストレスの感じ方は人それぞれですが、物事をポジティブに受け止めるタイプの人はストレスを抱え込むことが少ないと考えられます。
困難な状況や問題に遭遇しても悲観的にならず、そこに小さな希望や可能性を見出すことができます。すでに起こってしまったことに対しても、くよくよと考え続けるのではなく、解決策や改善策を探す方向に気持ちを切り替え、早い段階で立ち直ります。
現代は老いも若きも時間に追われ、SNSでのつながりなど人間関係の悩みも複雑化しています。どんなに能力があってもストレスに潰されてしまっては、それを最大限に発揮することはできません。そのような中で、「ストレスを感じる状況に強い」という性質は大きな強みです。

2.モチベーションを維持できる

楽観的な考え方をする人は、挫折や失敗などの壁に直面しても心折れることなく、心のどこかで「最後はきっとうまくいく」と信じています。そのような前向きな姿勢がモチベーションを引き出し、実際によい結果をもたらすことも少なくありません。考える前に「まず行動」という人も多く、ずっと落ち込んでいられないタイプでもあります。
成功する経営者ほど、「失敗の数」を数えないといいます。失敗を恐れて立ち止まったり、過去を何度も振り返ってばかりいるのではなく、「失敗しながらも突き進む姿勢」が成功を引き寄せるのです。

3.いい人間関係を築ける

ポジティブな考え方をする人は、明るく陽気でエネルギッシュな性格の持ち主です。
好奇心が旺盛でフットワークが軽く、外に出かけるのが好きで、どこに行っても人に囲まれます。根底に「人生はすばらしい」という考えを持っている人が多く、他人に対してあまり疑いを持たずに打ち解けます。
職場のリーダー的ポジションの人が前向きな考えを持っていると、職場の雰囲気が明るくなります。部下を信頼して仕事を任せることで、それぞれの能力が引き出され、メンバーも委縮せずに新しいアイデアを発信しやすくなる効果もあります。

4.「自分ならできる」という確信を持てる

自己効力感が高く、基本的に将来に対して明るいイメージを持っています。
そのため新たな挑戦をする際は不安よりも期待感が強く、積極的に取り組みます。たとえ、それが失敗したとしても、その経験を「成長や学びの機会」と捉え、「次に向けて前進するために必要だった」と考えます。
苦手なことを数えるより、自分の強みや得意なこと、これまでに達成したことに目を向けるタイプです。

5.ウェルビーイングが向上する

ポジティブシンキングの持ち主はストレスに強く、メンタル的にも安定していますから、ウェルビーイング(肉体的、精神的、社会的に満たされた状態)の観点からも、健康で充実した生活を送ることができます。

ポジティブシンキングを身につける5つの方法

もともと明るく前向きな性格でなくても、あなた自身が強く望むならポジティブシンキングは身につけられるもの。そのために普段から意識したい5つの方法を紹介します。

1. 成功体験を記録する

新しく何かを始めるとき、まずは小さなゴールを目標にしてみましょう。そうやって成功体験と達成感を積み重ねることで、自分自身に対する信頼感が育まれます。
実際にノートに書く、心に記録する……。どちらの方法でも構いませんが、日々の小さな成功体験を記録する「成長日記」をつけてもいいかもしれません。
不安なときは頭の中で「成功したイメージ」を思い描くのも効果的です。自分がめざす姿を定期的に思い描くことで目標が定まり、いま自分がやるべきことがよりクリアに見えてきます。

2.感謝の習慣

感謝すること、それはいま自分が手にしている「幸せ」について考える行為でもあります。
意識して過ごしてみると、普段の生活の中でも「感謝する瞬間」はたくさん見つけられるはずです。知らないうちに自分が多くの人から支えられていた、ということに気づくかもしれません。
人と人が支え合って生きている――そのような「当たり前のこと」に改めて向き合うと、自然と寛大で明るい気持ちになり、現実を肯定できるようになります。

3.前向きな言葉を使う

人と接する上で「謙虚さ」は大切ですが、必要以上に自分を卑下するのはお勧めしません。「私はあれもこれもできていない」とネガティブな要素を数えるのではなく、自分に対する否定的な口癖を改め、できるだけ前向きな言葉を使うように意識したいものです。
何かを始める前には、自分を励ますために「だいじょうぶ」「私ならできる」と小さく声に出してみてもいいかもしれません。

4.ポジティブな人とつき合う

「人間は、いつも周りにいる5人の平均をとったような人になるものだ」という話があるように、周囲の人たちから影響を受けるのは間違いありません。
前向きな友人を見て、「こんなふうに考えるのか!」と思ったら、友人を参考に自分自身にも取り入れてみるのもいいでしょう。
さらにポジティブシンキングを身につけたいなら、いつも付き合っている人の輪から一歩踏み出してみて、ポジティブな人たちの中に飛び込んでみるのもひとつの方法です。

5.ストレスマネジメント

どのような人でも仕事や人間関係でストレスを感じるのは仕方がないこと。しかし、それを放置したり、必要以上にため込んだりすると、身体や心に悪影響を及ぼすことがあります。その都度、必要な対処をしながら、上手につき合うことが大切です。
定期的にリラックスする機会や趣味に没頭できる時間を持つと気持ちに余裕が生まれます。前向きな内容の本を読んだり、明るい気持ちになれる映画や音楽に触れたりするのも効果的ですが、ときには頭を空っぽにするなど、「何もしない」時間も必要です。

ネガティブな感情にも意味がある?

ここまでポジティブシンキングのメリットや身につける方法について解説してきましたが、いくつかのデメリットもあります。
人が成長するため、ときには足りない部分に目を向けることも大切ですが、過度にポジティブな思考は認知を歪め、目の前の事実と向き合えず現実逃避につながることも……。
また、行き過ぎた「楽観主義」により自分の実力を過信して失敗する、ポジティブな態度を他人に押しつけて誰かを傷つけてしまうなど、自分や周囲に悪影響をおよぼすことがあります。
一方、ポジティブシンキングの真逆にある「不安の感情」ですが、実はこちらも私たちが生きる上で欠かせない大切な存在であることをご存じですか?
最後に不安の感情がもたらすプラスの効果について、少しだけお伝えします。

長年、さまざまな人の感情や悩みに向き合ってきた臨床心理士の玉井仁さんは、どのような感情も人間が生きるために必要な「心の大切なアラーム」であると述べています。

著書『7つの感情――知るだけでラクになる』(モラロジー道徳教育財団)では、怒りや不安、悲しみや恐怖、寂しさなど、ネガティブな感情の“プラスの側面”についても解説しています。

チェック機能として働く

「不安は、何かを進めるときに慎重さを維持するための軽いブレーキとして働いてくれています。加えて、そのような行動を実行しようとするときに、『よし。やるしかない』という行動を起こすスターターとしても機能し、その行動を維持するエネルギー、つまりアクセルにもなってくれます」

「適度な不安は、自分のことを落ち着いて見つめ、ほどほどで満足できることに力を貸し、人との関係を良好に保つことに役立ってくれているのです」

不安の感情があるからこそ、行動を起こす前に「これでいいのか?」「本当に大丈夫なのか?」と慎重深くチェックしようという気持ちが生まれます。これはリスク管理や数字を扱う仕事の人にとっては重要な視点です。
また、人間関係においても、思ったことを口に出す前に相手がどう受け取るかを考えるなど、他人の感情を尊重する“思いやり”にもつながります。

準備をするモチベーションになる

「現実的な不安とは、何かに取り組む際に『これでいいのかな』と確認して、より良いものにしたり、準備をしっかりと整えるために役立ってくれます。つまり不安は、未知のものに向かうとき、自分自身でコントロールができない状況に直面するときに出てくるのです」

人は何か新しいことを始めようとするとき、不安を抱きながらも慎重に準備を整え、事前にその内容を繰り返しチェックしようとします。不安の気持ちが働くことで結果的に、物事のクオリティーをさらに上げられる、というわけです。
臨床心理の専門家である玉井さんも、仕事をする前には不安に駆られることがあるといいますが、同時に不安が持つ「プラス効果」も感じているそうです。

「不安があるおかげで、『この考えでは間違っているのではないか』『もっと良い方法があるのではないか』と考え、調べては考える。そして実際に試してみる。そんなことを繰り返しているのです」

まとめ

ポジティブシンキングは人が前向きに生きるために、とても大切な考え方です。ポジティブな視点を持つことで自然と仕事や人間関係に対して積極的に取り組めるようになり、毎日の生活が明るく充実感のあるものになるでしょう。
一方、記事の後半で触れたネガティブな感情である「不安」について、悪い面ばかりではないこともご理解いただけたでしょうか? 自分自身の持つ感情のそれぞれの意味を理解しながら、うまくつき合っていきたいものです。

\ この記事の監修者 /

ニューモラル 仕事と生き方ラボ ニューモラルは「New(新しい)」と「Moral(道徳)」の掛け合わせから生まれた言葉です。学校で習った道徳から一歩進み、社会の中で生きる私たち大人が、毎日を心穏やかに、自分らしく生きるために欠かせない「人間力」を高めるための“新しい”考え方、道筋を提供しています。

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