誰もが経験する「子育ての悩みと対処法」をわかりやすく解説――一人で抱えないで

ECブログ

「なんでうまくいかないのだろう……」「できていないのは自分だけ?」

子育てを経験した人なら、一度はネガティブな気持ちにさいなまれたことがあるのではないでしょうか?
そんなふうに苦しい気持ちになるのも、親として育児について深く考え、真剣に向き合っているからこそ。子育て中の親が抱える一般的な悩みや対処法を見ていきましょう。

目次▽▲▽

子育てのよくある悩み8

子育ては幸せな瞬間が多い一方で、多くの親が直面するさまざまな悩みがあります。まずは、子育てにおいて多くの親が直面する8個の悩みを見ていきましょう。

1.睡眠不足と疲労

生後間もない赤ちゃんの夜泣きや不規則な睡眠スケジュールにより、多くの親が睡眠不足と疲労に悩まされます。産後の体で無理をすると体調も気持ちも落ち込み、ネガティブな思考に陥りがちです。夫婦で協力し合い、ときには周囲のサポートを受けながら、休息の取り方や睡眠の質を向上させる方法を探ることが大切です。

2.食事や栄養の問題

子供の食事や栄養バランスに関する悩みもつきません。生まれてすぐはミルクを飲む量、それ以降は離乳食の進み具合などを周囲と比べて一喜一憂してしまうことも……。健康的な食生活を促すために栄養バランスの取れた食事の準備や「食育」の実践は不可欠ですが、あまりにストイックすぎると親も子も疲れてしまいます。子供の成長に合わせて、栄養バランスのとれた食事の大切さを伝えましょう。

3.学校や友達との関係

学校生活や友人関係の問題は、子供の心理的な健康に影響を与える可能性があります。子供の年齢が上がるにつれ、子供の人間関係も広がり、悩みの内容もより複雑になっていきます。親としては、子供と程よい距離感を保ち、適切なアドバイスやサポートを提供するなどの対応が求められます。日ごろから、「今日はどんな日だった?」「何か困っていることはない?」などとコミュニケーションを取り、子供が悩みを打ち明けられる信頼関係を築いておくと問題が起こった際の助けになります。

4.行動の問題や挑戦的な行動

思春期にありがちですが、子供の挑戦的な行動や不適切なふるまいは、親にとっては大きな悩みの一つです。
一方的な注意では表面的な解決にしかなりません。親側が感情的に叱ってしまうと、子供の不満や鬱憤のはけ口をふさいでしまいかねません。「なぜそのようなふるまいをするのか?」と、子供の気持ちや背景を想像しながら、一貫した対応と愛情深い指導で対処する必要があります。

5.自己表現と個性の問題

子供の自己表現や個性をどう育むかは多くの親が直面する悩みです。子を持つ親なら誰しも「この子の可能性を伸ばしてあげたい」と考えるでしょう。子供の独自性を尊重し、自己表現を促す環境を提供することは肝心ですが、親のほうが必要以上に「あれもこれも」となり過ぎず、子供の「好き」や「やりたい」のスイッチが入ったタイミングでそっと背中を押してあげたいものです。

6.兄弟間の競争やジェラシー

兄弟(姉妹)間での競争心や嫉妬は、家庭内の調和を乱すことがあります。子供の成長過程で避けられない事態ではありますが、公平性を保った対応を意識し、それぞれの個性やニーズに注意を払う対応が求められます。特に上の子は普段から我慢を強いられるシーンが多く、「いつも〇〇ちゃんばっかり……」と不満を抱きがち。ときには子供と1対1で向き合い、それぞれの気持ちや言い分をじっくりと聞く時間も必要です。

7.スクリーンタイムとメディアの使用

インターネットが身近にある現代では、子育てにおいてもスマホやパソコンと完全に離れることは不可能です。それゆえ、アプリやウェブサイトを使用する「スクリーンタイム」の管理が新たな課題となっています。めりはりを持ったメディア使用のためには、対話を通じたルールづくりや子供も納得できる説明が欠かせません。その時々で叱ったり、急に使用を制限するのではなく、親子で、「ゲームをやったり動画を見るのは〇時間まで」「ベッドにはスマホを持ち込まない」などと話し合っておきましょう。

8.親自身のストレスと自己ケア

子育て中の親自身のストレス管理や自己ケアも重要な課題です。心理カウンセラーの長谷静香さんは著書『周りを優先し過ぎるお疲れママのためのご自愛レッスン』の中で、自分で自分を優しくいたわる「自分ファースト」の考え方について述べています。

「自分の心が満たされていないと誰かを勇気づけたり、優しくしたりすることはできません。まずは自分で自分をねぎらい、勇気づけましょう。誰かに優しくされるのを待つのではなく、自分で自分を優しくいたわりましょう。自分ファーストです」

「自分自身を大切にし、勇気づけして勇気のしずくが心にたっぷりとたまって、初めて子供や他者を勇気づけることができるのです」

一時的に子供と離れてヨガをしたり、ゆっくりとお風呂に入ったり……。趣味や自分自身のケアにあてたりする時間も必要です。自分の心が満たされているからこそ、よりよい親子関係を築いていけるといえます。

ここでいう自分ファーストとは、自分さえよければ周りはどうでもいいという自己中心的な生き方とは異なります。私たちは家族や職場など人とのつながりの中で生きていて、誰かのために役立つことでより幸せになれると長谷さんはいいます。そのためにもまずは自分を大切にすることが大切です。他人のためにならない自分ファーストは、他人に迷惑をかける「自己愛」となるので注意が必要です。

子育て中の一般的な悩みと解決法

ここからは子育て中の一般的な悩みの解決につながる考え方を紹介します。

育児のストレスと対処法

子育てに伴うストレスは避けられない現実です。ストレスを感じたときは、まず深呼吸をして落ち着きを取り戻しましょう。気持ちのコントロールが効かなくなる前に早めに自分の状態に気づき、必要に応じて家族や友人に支援を求めることが重要です。

前述の長谷静香さんは「イライラしてもいい、怒ってもいい」といいます。怒りの気持ちも自分の一部であることを受け入れ、「そのイライラの感情に気づき寄り添い、ネガティブな感情を持つ自分もどんな自分もOKと、自分のすべてを受け容れられたら、すてきだと思いませんか?」と伝えています。

子供の教育に関する悩み

教育に関する悩みは多くの親が直面する課題です。子供の個性や興味に合わせて教育のアプローチを変えることが大切です。昨今は教育専門家や他の保護者との意見交換も有益なインサイト(新しい発見)を得る手段となります。

人間関係の問題

親子関係や他の保護者との関係がストレスの原因になることがあります。対話を通じて、お互いの立場を理解し尊重することが重要です。ときにはあえて自身の悩みや失敗談をオープンにすると、距離が近づく場合があります。何か深刻な問題が起こった場合には、必要に応じて学校や専門家のアドバイスを求めることも有効です。

子育てのためのコミュニティの活用

子育てに関して、一人で悩んでしまった際はコミュニティの活用も有効です。置かれた状況や環境がすぐに変わらなくても、悩みを口に出して気持ちが落ち着いたり、ちょっとした会話が問題解決の糸口になったりすることがあります。自分一人で悩みを抱え込まず、気軽に話せる相手の存在が助けになります。

育児サポートグループ

地域やオンラインの育児サポートグループに参加して、同じ悩みを持つ他の親たちと交流してはいかがでしょうか。これらのグループではお互いの経験やアドバイスを共有し、子育てに役立つ情報を得られます。同じ月齢や年齢の子を持つ親同士であれば共通の話題で盛り上がることもあるでしょう。インターネットや自治体の広報誌、地域の掲示板などで情報を探してみてください。

親同士の交流

子供が通う学校や園などの親同士の交流は貴重な情報源となります。学校行事や地域イベントに積極的に参加して他の保護者とのネットワークを築くことで、子育てに関する新たな洞察を得ることができます。「年下の子を助けてあげていたよ」など、他の人の話から子供の様子を知る機会もあるかもしれません。また、親同士が顔見知りになっておくことは、もしものときのセーフティーネットにもつながります。

子育てを楽しむためのヒント

前述の長谷静香さんは著書で、「あなたは“あなたの人生”という脚本の中で、主人公として生きているでしょうか?」と問いかけています。子育て中は、〇〇ちゃんのお母さんだったり、お父さんだったり、主人公ではない脇役での役割を求められることがありますが、本来あなたがどう生きるかは、あなた自身で決めることができるはずです。
親が自分を大切にして生き生きと楽しそうに生きる姿を見て、子供は「大人になるっていいな」と考えるようになります。親側が自分の人生を「楽しむ」という気持ちで臨むことが、親子関係にもいい影響を与えるはずです。

ポジティブな育児観を持つ

育児においてのポジティブな考え方は、子育てのプレッシャーを軽減する助けになります。完璧を求めずに、子供との日々の関わりを楽しもうとする姿勢が子育ての喜びを最大限に感じる鍵です。まずは親である自分が新鮮な気持ちで「楽しむ」こと。前向きな気持ちが家族全体に伝わると、子供も安心してのびのびと過ごせます。

家族との時間を大切にする

家族と過ごす時間は子育ての喜びを感じるための重要な要素です。子供が親と一緒にいられる時間は意外と短いもの。その貴重な時間をより充実させるために共通の趣味を見つけたり、家族で出かけたりして親子の絆を深め、人生をより豊かにすることができます。
「みんなでどんぐりを拾った」「近くの池でカエルを追いかけた」など、自然や生き物、季節の変化に触れた体験も子供の記憶に深く残るでしょう。親にとってはささいな出来事でも、子供は大切な思い出として覚えていたりするのです。

まとめ

家庭でのストレスや周囲との人間関係など子育てにまつわる悩みは尽きませんが、自分の見方が変わると悩みやストレスに対しての捉え方が変わってきます。多くの人が経験する子育ての悩みは、親が子供のことを心から思うからこそ生まれます。「イライラしてもいい」「ときには自分ファーストで」――。まずは自分の心身をいたわる気持ちを忘れず、子供との大切な時間を一緒に「楽しむ」ことができたら、子育てを通じて親子でともに成長していることを実感できるはずです。

この記事の監修者

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