寛容な人とは?「心に余裕を持つ方法」を学ぼう

ECブログ

皆さんの身近なところに「あの人って寛容だよね」と言われている人はいないでしょうか。

誰しも忙しい毎日を送る中では、ついイライラしてしまいがち。でも、あの人はいつもニコニコしていて、ちょっとやそっとのことで怒ったりしない。自分もあの人みたいに、心に余裕を持って過ごすことができたらいいのに……と思ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。

今回は心に余裕を持つ方法について考えてみましょう。

目次▼▽▼

寛容とは?

寛容とは「心が広く、他人の言動をよく受け入れること。また、他人の欠点や過ちを厳しく責めないこと」を示す言葉です。

寛容な人は「自分とは立場を異にする他人の意見」や「自分の思いにそぐわない他人の言動」に直面しても、真っ向から対立したり批判したりすることはありません。「自分とは価値観の異なる相手」を受け入れる度量があるということです。

他者を深く理解し、他者の思いに共感して、これを受容できる柔軟な心の持ち主は、対立や争いを回避して、和やかな人間関係を築くことができます。また、寛容という特性は、多様性を受け入れることができる点で、社会全体の調和にも寄与するものといえるでしょう。

「寛容な人」の5つの特徴

1.理解と共感の深さ

寛容な人には、他者の立場や感情を深く理解し、共感する能力があります。

人間は立場が異なれば、考え方にも違いが生まれます。それは「個性」であり「自分らしさ」ともいえるものですが、価値観がそれぞれに異なる人たちが集まれば、衝突や対立も起こり得ます。

しかし寛容な人は、そうした場面でも他者の意見や言動に対して批判的な態度を取るのではなく、「相手を理解し、共感すること」を選ぶのです。

2.非「批判的」な態度

寛容な人は、他者の過失や欠点に対しても、むやみに批判的な態度を取ることはありません。

自分自身が過ちを犯した場合のことを考えると、人からそれを指摘され、強い態度で反省を求められたとしたら苦しくなるものでしょう。人によっては、そのことが反省の芽を摘んだり反発を生んだりすることにもなりかねません。

寛容な人は、そうした場面でも「過ちを犯した側の思い」を受け止め、共感する態度で接しながら、穏やかに正しい方向へと導くことができるのです。

3.柔軟性とオープンマインド

寛容な人は、新しいアイデアや異なる文化に対しても柔軟な「オープンマインドの持ち主」といえます。

国際化の時代には「背景となる文化の違い」に根差した価値観の衝突も起こり得ます。そうした「文化の違い」もまた、「個性」や「自分らしさ」と同様に、多様性として尊重されるべきものでしょう。

寛容な人は、「違い」が「間違い」ではないことを知っています。その柔軟性こそが「新しい価値」を生むのではないでしょうか。

4.感情的な安定性

寛容な人は、感情が安定していて、衝動的な行動に走ることはありません。

自分の思いにそぐわない他者の言動に接したら、イライラすることもあるものです。しかし、そのイライラを相手にぶつけるのは、相手の立場から見たら、それこそが身勝手というものでしょう。

寛容な人は、そうした場面でもイライラすることがないようです。それは「相手に対して無関心だから」ではありません。自分の心に余裕があるからこそ、常に事態を冷静に受け止めて、自分の感情を適切に処理できるのです。

5.自己認識の高さ

寛容な人は、他者を理解し共感する能力が高いというだけでなく、自分の感情や行動についてもきちんと理解しています。

自己の内面を深く理解し、「ありのままの自分」を受け入れているからこそ、その自己認識に基づいて、他者との間に適切な関係を築くことができる、ともいえるでしょう。

寛容性を育み、心に余裕を持つ方法5選

ここまで見てきた「寛容な人の特徴」に照らして、「自分にはとても無理!」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、もう少しお付き合いください。寛容性というものは、自分の努力によって育むことができるのです。

まずは以下のようなことから「心に余裕を持つ訓練」を始めてみませんか。

1.自己認識の強化

自己認識を高めることは、寛容性を育むための重要なステップです。

いわゆる「身勝手でわがままな人」というわけではなくても、真面目過ぎる、正義感が強過ぎるといった面があると、知らず知らずのうちに心の視野が狭まり、自分とは立場の異なる人を受け入れられなくなる場合があるようです。そうした自らの特性を理解した上で、自分自身の感情を見つめる習慣を持つことは、時に「身勝手な感情」に振り回されそうになる自分へのブレーキになるのではないでしょうか。

2.異なる視点へのオープンマインド

「異なる視点」や「異なる文化」に対してオープンマインドであることも、寛容性を育む上では欠かせません。

自分とは異なる意見、新しいアイデア、未知の文化に対して肯定的な興味と関心を持ち、まずは「ありのままの相手」を受け止めてみる。その態度こそが、理解と共感への第一歩といえるでしょう。

3.コミュニケーションスキルの向上

複数の意見を聞いたとき、その一つ一つを尊重しながら、これらが調和した「より良い落としどころ」を探る上では、コミュニケーションスキルが不可欠です。

ハワイ出身のアメリカ人であり、現在「日本が世界に誇れる文化」を紹介する活動に取り組んでいるルース・マリー・ジャーマンさんは「国際化の時代に大切なことは『変わること』ではなく『説明すること』ではないか」として、著書の中で次のように述べています。


「他国の文化に接した時、相手を尊重するのは大切なことですが、それは自分自身の中の大切な何かを抑えて相手に合わせるということではありません。(中略)

長年日本で過ごしてきた私にとって、日本は母国と同じく大切にしたい国の一つです。日本の着物も大好きで、結婚式などには和装で参列することもありますが、それは着物を身にまとっただけのことで、中身が日本人になるわけではありません。アメリカ人としての私のアイデンティティーはそのままに、相手のよいところに学んで、付け加えることができるものは付け加え、より豊かな人間になっていく――それこそが本当のグローバル化ではないでしょうか」

(参照=『世界に輝くヤマトナデシコの底力』モラロジー道徳教育財団刊)

4.自己反省と成長

国際化以前の問題として、日本人同士の間であっても、皆が皆、同じ意見になるとは限りません。多くの人たちが関わり合う中で衝突や対立が起こるのは、ある意味では仕方ないことです。

しかし、それは「人の対立」ではなく、あくまで「考え方の対立」であると考えるべきなのでしょう。対話を通じてお互いの「違い」を理解することができたら、人間関係が改善するだけでなく、自分自身の視野が広がって、人生がより豊かなものになっていきます。

折に触れて「異なる意見を受け入れない、かたくなな態度を取っていなかったか」というように自らを省みることを習慣づけ、「違いに学ぶ姿勢」を心がけることは、自分の成長のための大切なステップになるはずです。

5.他者との積極的な関わり

ここまで述べてきた4項目の実践も、異なる背景を持つ多くの人たちと関わる機会があってこそ。寛容性を育むためには、他者との積極的な交流が不可欠です。

まとめ

自分とは異なる価値観を持つ人に出会ったとき、やみくもに相手を否定するという態度は、決して良い結果を生みません。また、うわべだけ相手に合わせたとしても、自分自身の心の中にわだかまりがあると、人間関係がぎくしゃくしてしまうでしょう。とはいえ「衝突を避けたいから、深く関わらないようにする」という態度を貫くのも寂しいことです。

忘れてはならないのは、自分を大切にするのと同じように相手のことも尊重して、真摯に向き合おうとする姿勢です。その意味で、まず心がけるべきは「お互いの『違い』をそのまま受け止めること」といえるかもしれません。

衝突や対立が生じた場合も、相手の立場に立って物事を捉え直すと、相手の思いがよく理解できることがあります。また、第三者の立場に立って事態を見つめてみると、より広い視野をもって問題解決の糸口を探すことができるでしょう。少なくとも「『違い』は『間違い』ではない」との認識を持っていれば、異なる意見も心穏やかに受け止めることができるはずです。

それは問題を円満に解決し、より良い人間関係を結ぶためというだけではありません。自分自身の物の見方や考え方を広げ、人間的に成長する上でも大切なことなのです。

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