「道徳」にふれる本

毎月1冊、ニューモラルブックストアのスタッフがおすすめする「道徳」に関連する良書をご紹介しています。

デジタルの時代、ネット書店で本を買う方が多くなりました。ネット上では、自分の興味や関心、検索履歴をもとに「好きそうな本」がピックアップされます。効率的で便利な反面、好きなものばかりが並ぶと、新たな発見が少なくなりがちではないでしょうか。

ここでご紹介する本はジャンルも発売年もさまざま、ご紹介するスタッフもさまざまです。知的好奇心を刺激する本との出合い、普段は買わないジャンルの本との偶然の出合いをお楽しみください。

【今月の紹介書籍】今こそ、ダライ・ラマ

慈悲心は世界平和の源

幾度となく繰り返された戦争。今なお続く弾圧、侵略……。それらを乗り越える智慧、非暴力、慈悲の力。新たな時代を迎えた今だからこそ、人類の指針として、必読の一冊。

 

スタッフのおすすめポイント!

平成30(2018)年11月19日、ダライ・ラマ法王十四世が千葉県柏市に来臨され、麗澤大学の学生と麗澤中学・高等学校生など約1700名を前に、「慈悲心は世界平和の源~日本の高等教育への期待~」と題して講演されました。本書はさらに、ジャーナリストの櫻井よしこ氏の解説とロブサン・センゲ氏(チベット亡命政府首席大臣<当時>)の講演を加え、メディアがあまり取り上げないチベットの状況について紹介しています。ダライ・ラマ法王の第一声は、「世界の70億人の人々は皆同じであるということです」でした。どんなに厳しい苦難の中にあっても、慈悲の心の大切さを訴えられる講演に触れると、自分の中の良くない感情が浄化されていくようです。また、若い世代との交流を見ていると、未来への期待が高まります。本書を読み終えたとき、「今こそ、ダライ・ラマ」というタイトルが胸に落ちてくることと思います。法王は、お帰りになる前、キャンパスの片隅にゲンカイツツジを植樹されました。今、慎ましく、しかし力強く成長しているそのツツジを目にするたびに、法王の言葉が思い出されます。

 

 

(編集担当 忍足 卓行)

ダライラマ

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