“人間が幸せになるためには、学力やお金、社会的な地位などより、もっともっと大切なものがあるのではないだろうか――”
総合人間学モラロジーの創建者・廣池 千九郎(法学博士、1866-1938)。幕末から昭和初期という激動の時代、学者にして教育者、さらには救済活動家として「人の生きる道」を探究し続けた72年の生涯をまとめたジュニア向けの伝記です。
【主な内容】
はじめに
1) 負けず嫌いな少年
•「世の中の役に立つ人」になるために
•成績がよいというだけで
•十四歳の「先生」
•初めての失敗
•先生の後ろ姿
•親の恩に報いたい
•努力は必ず実を結ぶ
2) やる気に満ちた青年教師
•みんなが通える学校に
•別れを惜しんで
•手を差し伸べずにいられない
•子供たちに伝えたいこと
•旅立ちのとき
3)歴史家への道
•たった二人の雑誌づくり
•先生の留守番
•住吉神社での誓い
•両親の京都見物
•運命の出会い
4)国家的な大事業
•うってつけの仕事
•うるさいことを言う人だ
•しかられたことに感謝して
5)法学博士への挑戦
•よりよい国づくりに役立つ仕事
•「またいらっしゃい」のひと言
•だれも手をつけていない学問分野
•固まった決意
6)成功と幸福は違う
•炎のような学究生活
•天国から地獄へ
•人間が幸せになるための道
7)「人の生きる道」を求めて
•道徳こそが幸せの鍵
•社会問題を解決するために
•後世に残すもの
8)世界を照らす「たいまつ」に
•東の空に輝く星
•平和への願い
•志を継ぐ人
•「ありがとう」のひと言
•受け継がれる灯火(ともしび)
年譜