すべての人にとって「最初の教師は親」であり、「最初の学校は家庭」である。そしてその家庭はすべての人にとって「大切な居場所」といえるものであってほしい……。モラロジー道徳教育財団の100年の歩みの中で蓄積してきた「家庭論」(温かい家庭のつくり方、家族のきずなの結び方等)をわかりやすくまとめた1冊。全国の書店もしくは「ニューモラルブックストア」にてお買い求めください。
※PHP研究所発行の書籍を、モラロジー道徳教育財団出版部のオンラインショップで取り扱っています。
【主な内容】
第1章 親と子のあゆみ
第2章 夫婦のきずな
第3章 父母への愛
第4章 家族のチカラ
廣池千九郎(ひろいけ・ちくろう)
慶応2(1866)年3月29日、大分県中津市生まれ。青年期に教育者として初等教育の普及に取り組み、未就学児童のための夜間学校開設や、道徳教育の充実を目的とした『新編小学修身用書』の発行、日本初の教育互助会の設立などにも尽力した。さらに地方史の魁となる『中津歴史』を執筆、のちに『古事類苑』(日本最大の百科史料事典)の編纂に携わるとともに、「東洋法制史」という新しい学問分野を開拓、大正元年に独学で法学博士号を取得した。大正15年、『道徳科学の論文』を完成させ、総合人間学モラロジーを創建。昭和の初めころより「三方よし」の教えを説く。昭和10年、千葉県柏市に「道徳科学専攻塾」を開設し、モラロジーに基づく社会教育と学校教育を共に行う生涯教育をスタートさせた。現在、社会教育は公益財団法人モラロジー道徳教育財団、学校教育は麗澤各校(大学・高校・中学・幼稚園)を有する学校法人廣池学園へと受け継がれている。昭和13(1938)年6月4日逝去。享年72。著書に『支那文典』『東洋法制史本論』『伊勢神宮と我国体』『日本憲法淵源論』『道徳科学の論文』ほか。
廣池 幹堂(ひろいけ もとたか)
昭和25年(1950年)、東京都生まれ。東北大学教育学部を卒業後、ロンドン大学教育研究所に留学。麗澤大学助教授、同ワシントン事務所代表、麗澤大学学長等を経て、現在、公益財団法人モラロジー道徳教育財団理事長、学校法人廣池学園理事長、学校法人廣池学園(麗澤大学、麗澤中学、高等学校等)理事長、一般財団法人麗澤海外開発協会会長、一般社団法人日本道経会名誉会長。著書に『玲瓏のこころ ―― 歴史に学ぶ叡智』(モラロジー道徳教育財団)、『人生の名言・歴史の金言 ―― 現代人の心に効く55の言葉』(育鵬社)、『国家と道徳 ―― 令和新時代の日本へ』(文藝春秋)、編著に『「三方よし」の人間学 ―― 廣池千九郎の教え105選』『「三方よし」の経営学 ―― 廣池千九郎の教え99選』(PHP研究所)がある。