玉井 仁【著】私、合ってますよね?――しちゃう、できない、やめられないの正体
商品情報
玉井 仁【著】私、合ってますよね?――しちゃう、できない、やめられないの正体
自分がわかると生きやすい!
玉井 仁
四六判 並製 207頁
商品説明
2月中旬発売予定!
人は誰もが何かしらの思考や行動パターンにとらわれています。それは人として当然であり自然なこと。生涯をかけて付き合っていく“自分自身”を知るための大きなヒントでもあります。しかし、それが強くなりすぎると自分で自分を苦しめ、ときには周囲に迷惑をかけることも――。
人間関係などで無意識にやってしまう考え方のクセや行動について、精神分析学者エリク・エリクソンの発達理論をベースに「しちゃう/できない/やめられない」の正体を探ります。
「自分の近くにもいるかも」「もしかして自分のこと?」と思い当たるような7人のストーリーを入り口にそれぞれの悩みの背景をひも解き、その抜け出し方も紹介。
誰もがちょっとした“生きづらさ”と隣り合わせの現代社会。自分を模索する若者だけでなく、仕事や育児に取り組む人たち、人生を振り返るタイミングに入った世代など、すべての人に役立ちます。
主な内容
はじめに
成長する人を見守る体験/大人ってなんだろう?
エリクソンの提唱した「心理社会的発達理論」/エリクソンの発達理論(表)
感情の裏に隠れた課題/カウンセリングルームからカフェへ
7人の登場人物について/この本の読み方
▶ 第1章 正しさから抜け出せない
- 「私、合ってますよね?」
- 失敗との距離間について
- 「負けること」と「受け入れること」
- 正しさから自由になれない「私は合っている」さん
- 理想を追求するのは悪いことではない
- 「正しいこと」は誰もが評価するはず?
- 「こうあるべき」の同調圧力
- 人の話に耳を傾けることが苦手な人
- 周囲の後押しで育つ「自分はできる」感
- クリアできなくても人生が決まるわけではない
▶ 第2章 感情のコントロールができない
- 「私は大変なんだ」
- もうひとつの言い分
- 感情を持て余した「わかってほしい」さん
- 自分をラクにするのは誰?
- 自己主張と距離感の調整
- 感情がちゃんと下がることを意識する
- 持ち切れない感情を「委ねて」いた
- 自分で感情の面倒を見られるように
- 理性と感情の絶妙なバランス
▶ 第3章 「自分はできない」と思い込む
- ちゃんとできているはずなのに……
- 自信は人から「もらう」もの?
- 有能感と無能感について
- プラスの自分とマイナスの自分
- 他人からの評価が頼り「これでいいのかな?」さん
- 自己肯定感を育むために
- 「なんで私ばっかり」という被害的な思考
- 自分の中の「これでいい」が信じられない
- 勤勉さと劣等感のバランス
- 「それなりにできた」と思えるように
▶ 第4章 自分のことを定めきれない
- スマホで確かめる人
- 「複雑な私」と「皆と同じ自分」
- 正解を求めてさまよう「自分を検索中」さん
- 自分の立ち位置を決められるか
- 自分の主張と「みんな」のバランス
- 見ないふりをしても不安は消えない
- 実験しながら居場所を探す
- どんな自分を見出していくか
▶ 第5章 「もっともっと」がやめられない
- 忙しくする人
- 家族との関係を見つめ直したら……
- 効率にとらわれた「コスパ・タイパ至上主義」さん
- 「早いことはいいこと」という思い込み
- 手段と目的を取り違えてしまった
- 「愛」を忘れていないか?
- 人として成熟するためのステップ
- 大切にしたいことを改めて考える
▶ 第6章 自分の中に引きこもる
- 人の役に立ったという感覚
- 「自分」で終わっていないか?
- 引きこもる人たちの世界
- つながりを諦めた「どうせ最後はひとり」さん
- 早い終わりを待つだけのような
- 自分を守れないから世界を小さくする
- 「お世話」から生まれるつながり
- 次の世代にバトンを引き継ぐ
▶ 第7章 自分も他人も信頼できない
- 子育てを通して自分を振り返る
- 警戒心が手放せない
- 誰のことも信じられない「いつも力が抜けない」さん
- 自己批判・他者批判が強すぎる
- 力の抜き方がわからない
- 信頼は小分けにする
- 「なんとかなる」から「まいっか」へ
- 人を信じて自分を好きになる
おわりに
「謙虚さ」が心の支えに/人が人に「あげる」から始まったこと
感情的成長を押し進める/できることをご一緒に
著者略歴
玉井 仁(たまい ひとし)
博士(学術)、臨床心理士、公認心理師、精神保健福祉士。
東京メンタルへルス・カウンセリングセンター長。玉井心理研究室も主宰。
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン卒業。NPO法人青少年自立援助センターの創設スタッフとして勤務後、大学院で臨床心理学を修める。公立の教育センターにて相談員として勤務の後、CIAP(嗜癖問題臨床研究所)付属相談室相談員、IFF (家族機能研究所)セラピスト・相談室室長を歴任、精神科クリニックにおいて心理援助に従事、支援経験を重ねる。認知行動療法を中心に、深層心理まで広い視野で感情・衝動・心の深い変容に向けた個人・組織支援の傍ら、研究も継続的に発表している。
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