親切がすれ違う日に手放したい、ある「思い込み」

前回は、忙しい時こそ「あらゆることを同時にこなすこと(ながら行動)」を

お休みしてみませんか、というお話をしました。

少しずつ、目の前の「1つのこと」に集中する時間を作れていますか?

さて、今日は私たちが日常で一番陥りやすい、

ある「残念なすれ違い」についてお話しさせてください。

「よかれと思って」の落とし穴

私どもが編集・発行している月刊誌『ニューモラル』に、こんなエピソードがあります。

――ある朝、会社員の昌史さんは、

手首の腱鞘炎で辛そうにしている妻から、

「悪いんだけど、朝食はコンビニで何か買ってきてほしい」と頼まれました。

 昌史さんは妻をいたわり、

「家にある材料で作ったほうが早いし、手作りの方がきっと喜ぶだろう!」

と、張り切って朝食を作りました。

しかし、起きてきた妻は、散らかったキッチンを見て

「……朝食作ってくれてありがとう。でも、後片付けはどうするの?」

と、言われてしまったのです。

「せっかく作ってあげたのに!」

昌史さんは、冷や水を浴びせられたような気分になり、

モヤモヤしたまま出社しました。――

その「善意」は誰のためのもの?

いかがでしょうか。

昌史さんの「よかれと思って」という善意は本物です。

でも、妻が本当に求めていたのは「手作りの朝食」ではなく、

「痛い手首を使って片付けをしなくていい状態」だったのです。

私たちも日々の生活や職場などで、つい「きっとこうすれば喜ぶだろう」

「こうしてあげるのが相手のためだ」と、自分の思い込みを【足し算】して、

勝手に動いてしまうことがあります。

でも、相手の本当の状況や気持ちを想像する「余裕」がないまま突っ走る善意は、

時に相手にとって、ただの「ありがた迷惑」や「プレッシャー」になってしまいます。

私も編集長時代、これで何度部下を困らせたことか…(苦笑)

「してあげる」を手放す勇気

もし、あなたが最近「こんなにやってあげているのに、

報われない」と、むなしさを感じているなら。

今日から1日1回だけ、「よかれと思って」と勝手に先回りして

行動する前に、一度、立ち止まって考えてみませんか。

・「手伝おうか?」と声をかける前に、相手が今何を求めているか観察する。

・「こうすべきだ」とアドバイスする前に、最後まで相手の話を聞く。

自分の思い込みという【足し算】をいったん手放し、

相手を思いやる「想像力の余白」をつくってみましょう。

自己成長と心地よい暮らしのためのおすすめコラム

先ほどの昌史さん、実はこの後、会社でも似たような場面にでくわします。

後輩の「よかれと思って」の親切を目の当たりにして、

はじめて自分が家族にしてしまった

「思い込みの親切」の怖さに気づかされます。

相手のために、よかれと思って行動したことが、なぜ裏目に出てしまうのか。

「本当の思いやり」と「独りよがりの親切」の境界線について、

このコラムの後半で詳しく解説しています。

「良かれと思ってやったのに、なぜか関係がこじれる」

「親切が空回りしている気がする」

そう感じる方は、ぜひ続きを読んでみてください。

きっと、あなたの心の中にあるモヤモヤが、

スッと晴れるはずです。

「よかれと思って」を手放す、本当の思いやりとは?

https://ecmoralogy.jp/column/11294/】  


いかがでしたか?

「何かをしてあげなきゃ!」と力むのを、今日は少しだけお休みして、

ただ相手の気持ちを想像する時間を、大切に味わってみてくださいね。

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