【優しさ疲れに終止符】 見返りを求めない「与えっぱなし」の習慣

「人生を好転させる3つの心の習慣」の

最終ステップ 第3の習慣「思いやりの習慣」に的を絞ってお届けします。

振り返ってみましょう。

第1の習慣「感謝」は、日々の恵みに気づき、心の「受信力」を高める習慣でした。

そして、第2の習慣「自律」は、他人との「比較のループ」から

意識を「内側」へ戻し、心の「自分軸」を整える習慣でした。

心が「感謝」で満たされ、「自律」によって落ち着いた状態となったとき、

自然と湧き出てくるのが「誰かの役に立ちたい」「喜びを与えたい」という

外に向かうエネルギーです。

このエネルギーを、危なげなく、のびのびと生かす習慣こそが「思いやり」なのです。

「優しさ疲れ」のサイン 「情けは人のためならず」の真意

「優しさ」は素晴らしい行いですが、周りに気を遣いすぎたり、

「いい人」を演じたりして、かえって、くたびれてしまう

「優しさ疲れ」を感じることはありませんか?

この優しさが自分をすり減らさせてしまう理由を、

私たちは少し探ってみる必要があるかもしれません。

「情けは人のためならず」ということわざがありますよね。

この言葉は時に「親切にすると、かえって相手のためにならない」と

誤解されがちですが、本来の意味は

「人への情けは、巡り巡って自分のためになる」です。

裏を返すと、もしあなたが優しさですり減ってしまっているとしたら、

それは心のどこかで「見返り」を期待しているサインかもしれません。

「これだけ手伝ったのだから、せめて感謝の言葉がほしい」

「ここで断って、非協力的な人だと思われたくない」

こうした「相手からの評価」を優先する心が動いているとき、

それは本当の「思いやり」ではなく、少し方向を間違えた

「自分本位の甘さ」になっているのかも? 優しさが報われなかった瞬間に、

心がすり減ってしまうのです。

「与えっぱなし」の優しさが、結果的に心を豊かにする

では、どうすれば「見返りを求めない、疲れ知らずの優しさ」を習慣化し、

「情けは人のためならず」の真の恩恵を受け取れるのでしょうか。

鍵は「ギブ・アンド・テイク」から「ギブ・アンド・ギブ」への意識の切り替えです。

私自身の体験です。

以前、落ち着かない職場の環境を整えようと、朝、少し早く来て、

建物周辺の掃き掃除を始めたときのこと。

見慣れた景色がきれいになり、職場の人たちが少しでも落ち着いて

仕事を始められたら、と思って始めたはずが、

頑張れば頑張るほど、「見返り」が欲しくなってきました。

「少しは手伝ってくれたらいいのに」

「みんな素通りしてしまうけど、感謝の言葉の1つくらいかけてくれても…」

掃除を始める前は、そんな風に思ったこともなかったのに、です。

思いやりの落とし穴にはまり、心がどんどん苦しくなりました。

そんなとき、ある脳科学者の方のお話を聞く機会があり、以下のことを仰っていました。

人間は、親切な行動をした時に、すでに脳内で幸福ホルモン(オキシトシンなど)と

いう最大のリターンを受け取っているのだそうです。

見返りを得て初めて、リターンがあるわけではなく、「行動をしたとき」です。

要は「与えっぱなし」でいい、ということですね。

それを意識するようになってから、心がとても軽くなりました。

見返りや評価を気にせず「与える行い」こそが、

実は、自分自身を最も豊かにする方法だったのです。

「思いやり」を育む3つのスモールステップ

本当の優しさとは、相手の成長や幸せを思って、

必要なときには、手を貸さずに見守る強さも兼ね備えたもの。

この「思いやりの習慣」を日常生活に取り入れる、小さな一歩を紹介します。

1)「要件以外に一言」を添える

 自分の用件を伝えるだけでなく、「この前のプレゼン、とても分かりやすかったです」や「顔色が良くて安心しました」など、相手の存在や努力を認め、気遣う「一言多め」を意識して伝えてみましょう。

2)「相手の成長を助ける優しさ」を選ぶ

部下や後輩が困っていても、すぐに答えや正解を与えず

「どこまで自分で調べられた?」「次に試すとしたら何?」と問いかけ、見守る勇気を持つこと。

相手の自立を促すのも、愛情のある優しさです。

3)「行為の完了」を意識する

誰かに親切をしたら、その行為をもって「完了」としましょう。

「相手からのお礼」という未来の報いを期待せず、

与える振る舞いそのものが、自分の心を満たしていることに意識的に気づくことで、

優しさが消耗品になるのを防ぐことができます。


いかがでしたか?

この習慣が、あなたの人生に信頼と喜びに満ちた

サイクルを生み出すことを心から願っています。

優しさと甘さの違い、そして「自分本位」から脱け出すための具体的な心構えについて、もっと詳しく知りたい方は、【お勧めブログ】をご覧ください。


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