大晦日といえば「年越しそば」。
一年のうち、この日にだけ食べる特別な「そば」です。
でも、どうして「そば」なの?
「年越し」というけど、何時に食べたらいいの?
と、意外と知らずに食べている方が多いようです。
「年越しそば」の本来の意味について、
生方徹夫・麗澤大学名誉教授の著書
『誰かに話したくなる 日本の祝日と歳事の由来』
をもとに、見てみましょう!
《なぜ年越しの時にだけ口にする食べ物があるのか》
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昔の人は一年の境目、大晦日の夜などの
極限の時間には、奇瑞(めでたいことの前兆としての
不思議な現象)が起こりやすい時間帯であるという
感覚をもっていたようです。
そのため、大晦日の日没前には、
年神様を迎えるための正月の準備を終え、
一族一家が共に時を過ごすことが
広く習わしとなっていました。
「年越しそばは、よそで食べるな」
「年越しを共にしないものは、あてにならぬ」
こうした言葉が
各地に伝わったことからも分かるように、
新年を迎え、新しい生命力を身につける時には、
家族が顔をそろえ、同じ物を食べなければならないと
信じられていたのです。
《年越しそばは、何時に食べるとご利益があるのか》
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年越しそばには、一年の苦労や不運を断ち切ると
いう意味があることを考えると、
除夜の鐘が鳴りはじめるまでに箸をつけましょう。
昔は「年をまたいではいけない」とされていました。
私は以前、「年を越しながら食べるものだ」と
真逆の行動をしていました。
皆さんは知ってましたか?
大晦日から夜を明かして迎えた元旦に、
毎年、神社やお寺に「初詣」をしている方も
多いでしょう。
ある調査によると、初詣に行く人は
日本人全体の約6割におよぶと推定されています。
ではなぜ、お正月には「初詣」なのでしょうか!?
《日本人はなぜ「初詣」を大切にするのか》
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もともとの形は、家の近くの氏神様に参って豊作を
願い、村の幸福を祈るものでした。
豊作になるかどうかは村全体に影響が及ぶため、
「村の幸せが自らの幸せ」
にもなると考えたのでした。
また、昔の人は、
年が改まる=新しく若々しい年を迎える
ととらえていました。
一年間の神様の加護に感謝し、
新たな生命力をいただき、幸多き一年に
なりますようにという願いをするための
ならわしでもありました。
《「初詣」では何をお願いするとよいのか》
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かつての「村の幸せが自らの幸せ」という価値観を
現代に引き寄せて考えると、
地域の幸せ、日本全体の幸せ、地球全体の幸せ
などと置き換えられそうです。
一年に一回の「初詣」の時は、自分の幸せだけでなく
自分以外の家族の幸せ、地域社会の幸せ、世界の平和
を願って手を合わせてみてはいかがでしょうか。
きっと、心さわやかな初詣になるはずです!
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