これまで「感謝」「自律」「思いやり」という
人生を好転させる「3つの心の習慣」を見てきました。
これらの習慣はいわば、心の筋トレです。
こわばった心の筋肉をやわらげ、整え、鍛えていきましょう!
今回は、筋肉の例えでいえば、軽いストレッチをご紹介します。
そのストレッチとは、私たちの成長を妨げる最大の壁でもあり
物事や自身を決めつける「言葉の枠」を取り払う練習です。
例えば、自分自身の短所や、周りのネガティブな状況を
前にしたとき、次のような言葉で決めつけていませんか?
「私は気が弱くてダメだ」
「あの人は頑固で困る」
「なんて要領が悪い人だ」
そう思いたくなるのは分かります。
ただ、本当にその言葉の通りなのでしょうか?
心で受け取る「現実」は、出来事そのものよりも、
私たちがそれに与える「言葉の枠」で決まります。
そして、この「言葉の枠組み」を変えることで、
現実の受け止め方を変える手法を【リフレーミング】と呼びます。
ちょっとやってみましょう!
あなたが気にするその短所、実は「最高の長所」かも!?
頭の中でクイズに挑戦してみてください。
問題1: あなたは、同僚が「頑固で強情」だと感じています。
「頑固で強情」を別の言葉にリフレーミングすると、どうなるでしょうか?
回答例:「意志が強く、根性がある」
「自分をもっている」
「こだわりがある」
問題2:あなたは、自身を「神経質で細かすぎる」と自己評価しているとします。
このネガティブな特性を「仕事の強み」になる言葉にリフレーミングすると?
回答例:「几帳面である」
「品質管理に優れている」
どちらの言葉も、事実は同じです。
しかし、選ぶ言葉が変わるだけで、その人への印象も、自分の感情のトーンも、
まったく違うものになったのではないでしょうか。
心理学では、リフレーミングは
「認知の柔軟性」を高めるトレーニングとされています。
脳は、ネガティブな情報を優先的に処理する習性がありますが、
言葉をポジティブな枠に言い換えるだけで、脳内の神経回路は
〔安全・安心〕のモードへと切り替わります。
たとえば、「私は心配性だから失敗が怖い」と考えていた人が、
「私は慎重だからリスクを予測できる」と言い換えるだけで、
行動のエネルギーが前向きに変化します。
つまりリフレーミングは、〔自分を責める言葉〕を〔自分を支える言葉〕に変える、
心のストレッチなのです。
では、実践的なステップをご紹介します。
【ステップ1】
最近よく口にしている否定的な言葉を思い出す。
(例:「私って飽きっぽい」「あの人は自己中心的」など)
【ステップ2】
それを「別の角度」で言い換える。
(例:「私は好奇心が強い」「あの人は自分の意見をはっきり言える」)
【ステップ3】
その言葉を1日1回、口に出してみる。
言葉の響きが、心の感じ方や気持ちの動きを少しずつ変えていくのに気づくでしょう。
人間関係のトラブルの多くは、出来事そのものよりも、「どう言葉で受け取ったか」にあります。
リフレーミングとは、自分や他者を「責める」言葉から
「育てる」言葉へと変えていく自己成長のプロセスなのです。
小さな言葉の言い換えが、人生の「感じ方」を根本から変えていきます。
いかがでしたか?
言葉の力を活用し、人生を好転させる具体的なリフレーミングの
やり方や、その他の実践方法について、詳しく知りたい方は、
お勧めブログをご覧ください。
この心の技術を使って、今日からあなたの日常を少しずつ
アップデートしていきましょう。
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