20代で月刊誌の編集チームに配属されてから、
各界の第一人者へインタビューをし、
記事にする仕事を20年近くやってきました。
たえず自己改善に挑み、日々アップデートを重ねる
第一人者たちの言葉は、重みがあります。
中でも、私の人生を変えた言葉があります。
それは、自転車1台の行商からスタートし、
イエローハットを上場企業にまで育てあげた
伝説の経営者・鍵山秀三郎さんに、
人生哲学をうかがった時の言葉です。
「平凡なことを非凡に努める」
誰にでもできる平凡なことを、
誰にもできないくらい非凡に積み重ねる。
その習慣が、ブレない人間の芯をつくり、
人生を切りひらく大きな力になる、ということです。
この言葉に出会うまでの私は、
何を目標に、どう生きたらいいか全くわからず、
自分に自信が持てず、人生を悲観しかけていました。
輝かしい成果を出している人は、
きっと神様から特別な才能を与えられた
ラッキーな人なんだろうな。
それに比べて、自分はなんて不運なんだ。
もっといい環境に生まれたかった……。
そんな私に、鍵山さんの言葉は、
こう問いかけてくれるようでした。
できそうにない特別なことばかり追いかけても、
結局、何も成し遂げられない。
今の自分にできる平凡なことでいい。
それを誰もできないくらい地道に積み重ねてごらん。
きっと人生を輝かせる唯一の道になる。
「平凡なことを非凡に努める」
この言葉は、
難しいことをやることに価値があるのだという 私の思い込みを、根底から変えてくれました。
客観的に振り返ると
この時、私が経験したのは
言葉による「リフレーミング」でした。
これは、物事の見方や考え方という
自分の認識(frame)を改める(re)
という自己成長のための手法です。
このメルマガをお読みの皆さんも
「こうであるに違いない」
「こうあるべきだ」
という何らかの固定概念をお持ちのはずです。
それは信念ともいえますが、ともすると
物事を一つの固定的な視点からしか見られない
というデメリットを伴います。
考え方が同じだから、
いつも同じ問題に悩まされてしまう……。
物事の見方が同じだから、
いつも解決の選択肢が限られてしまう……。
そんな状況になったことありませんか?
そこから抜け出す手法が「リフレ―ミング」です。
リフレ―ミングは、
言葉によるものだけではありません。
代表的なものだけでも他に4つあります。
・「まるで〜であるかのように」――As ifのリフレーミング
・ 問題を小さく分解する――解体のリフレーミング
・「未来の自分にとってはどうか」――時間軸のリフレーミング
・「自分はどうしたい?」――wantのリフレーミング
詳しく知りたい方は、こちらのブログをお読みください。
私の場合は、インタビューを通じて
「言葉」と出会いましたが、
本を読んだり、人の話を聞いたり、
何気ない日々のインプットの機会も
リフレーミングを意識すると、
自己改善につながる気づきが増えるはず。
キーワードは「マイクロハビット」です。
これは「極めて小さな習慣」という意味で、
要するに小さな努力で始められて、コツコツ習慣化しやすいこと。
例えば、
・朝、玄関のドアを開けたら「今日はいい1日になる」と言う。
・会議が終わったら、きちんとお礼を言う。
・打ち合わせで人の名前が出てきたらメモを取る。
など・・・
平凡なことでいい。
そう思うと、何気ない日常の中にたくさんのヒントが
見つかるかもしれません。
そして、継続するうちに自然と日々のリズムが整い、
自己成長が育まれます。
それでは、穏やかで充実した一週間をお過ごしください。
このメルマガが役立つと感じていただけたら、 ご紹介・ご登録いただけますと嬉しいです。