モラロジー研究所出版部 編
新書判 並製 119頁
ISBNコード:978-4-89639-247-0
モラロジーに基づく学校教育と社会教育を推進するため、昭和10年に開設された道徳科学専攻塾。教職員や学生が語る逸話に、教育にかけた廣池千九郎の思いが浮かび上がる。
【主な内容】
一、学園建設の心
•男女共学、全寮制の「アカデミー」
•私に徳ができれば山の中でも人は来るようになる
•大学建設は単に事業的にすべきではない。人心救済をなす至誠心が大切である
•代金をそのまま持っていては使ってしまうので 今のうちに代わりの土地を買っておくように
•この中で何をしているのかと疑問の心を起こさせては教育にならない
•ねぎらず、くささず、円満に
二、人の育つ場所
•語学と道徳と経済を徹底して身につけさせ世界へ送り出す
•塾長は神様の手代、教師は塾長の手代
•木を育てるは百年の計、人を育てるは十年の計
•おまえたちは植木屋の手伝いではないぞ。人心救済の手伝いだ
•建物の材料は、特別金をかけなくともよい。 ただ、丈夫であるということが大切である
•国家社会をよくするには形だけではだめである
•八面玲瓏の伝統奉仕
三、感化の教育
•皆さん、ご苦労さん
•モラロジーは運命をよくする学問である
•全世界の人心を開発して助けるストロング・アーム
•自得を促す教育
•今に世界平和会議を貴賓館で開くようになる
•あなたの一生はどうぞ私に任せなさい
•ゆっくり勉強して、後に偉くなれ
•あの水汲みは骨が折れる。食事を倍にしてやりなさい
•これでは発育盛りの本科生には足らない。もう一品つけよ
•これはおいしい。持って帰って生徒に食べさせよう
•教職員には伝統報恩、人心救済に功労のある者を
【執筆者一覧】
阿部 康治(あべ やすじ/1905〜1992)
井出 大(いで ひろし/1917〜1997)
伊藤 忠也(いとう ただや/1912〜1992)
上田 茂男(うえだ しげお/1919〜1995)
大塚 善治郎(おおつか ぜんじろう/1906〜1990)
香川 景三郎(かがわ けいざぶろう/1884〜1974)
香川 初音(かがわ はつね/1890〜1986)
篠原 直吉(しのはら なおきち/1900〜1996)
宗 武志(そう たけゆき/1908〜1985)
高柳 次男(たかやなぎ つぎお/1917〜1980)
畑 寿泰(はた としやす/1917〜2007)
松下 九郎(まつした くろう/1887〜1978)
宮島 達郎(みやじま たつろう/1917〜2012)
若林 苫蔵(わかばやし とまぞう/1905〜1964)
鷲津 邦正(わしづ くにまさ/1907〜1984)