白駒 妃登美 著
四六判 256頁
ISBNコード:978-4-89639-263-0
【主な内容】
第一章 思いやり
「受容力」にみる女性らしさ――江戸のアイドル・笠森お仙①
すべての人々に優しさを――慈悲深さの象徴・光明皇后①
自ら幸せな家庭を育む――愛の達人・お市の方
加賀百万石を築いた夫婦愛――前田利常の妻・珠姫
人の上に人をつくらず――福澤諭吉を育んだ人間愛・於順
名君知られざる優しさの秘密――上杉鷹山を支えた妻・幸姫
世間さまへの恩返しを――志士を支えた商人・大浦慶
第二章 心を決める
三姉妹が受け継いだ「母の強さ」――お市の方とその娘たち
ピンチにも凛と花咲く美しさ――源義経の愛妾・静御前
夫を支えた「あわれみの心」――源頼朝の妻・北条政子
これぞ、夫婦関係の妙――良妻賢母の鑑・前田まつ①
別れるつもりはありません――夏目漱石の妻・鏡子
わが衣手は露にぬれつつ――中大兄皇子の母・斉明天皇
第三章 しなやかに、たくましく
春過ぎて夏きたるらし――日本建国の母・持統天皇
内に秘めたる心の強さ――慈悲深さの象徴・光明皇后
「慈悲」と「賢さ」を胸に――前田まつ②
和歌に息づく「日本の心」――表現力豊かな歌人・額田王①
兵を鼓舞する雄渾の歌――表現力豊かな歌人・額田王②
父親の期待を一身に背負って――戦国最強軍の娘・立花誾千代①
ピンチのたびに成長するコツ――明治日本の女性実業家・広岡浅子
もっと自由に表現していい――日本的感性を広めた・清少納言
第四章 貫く
人生は照らし、照らされて――本居宣長を輝かせた女性たち①・帆足京
女の道は一本道――徳川十三代将軍の妻・篤姫
異国の父に憧れて――西洋医学を修めた日本初の女医・楠本イネ
徳を貫くこと――特攻の母・鳥濱トメ
この愛のために乱世を生きる――戦国の女城主・井伊直虎
日本一の悪妻といわれて――家族愛に生き抜く・日野富子
千年の時を超える人間学の最高峰――源氏物語を描いた紫式部①
太平洋を渡った明治のなでしこ――女子教育の先駆者・津田梅子
戦国の民のバイタリティ――女性芸能の母・出雲阿国
盛時には驕らず衰時には悲しまず――清盛の妻・平時子
第五章 支える
自己犠牲の夫婦愛――戦国最強軍の娘・立花誾千代②
男たちの志を次世代へ――吉田松陰を支えた女たち①・杉文
名作に隠された悲痛の努力――曲帝馬琴に仕えた・滝沢路
儚い命を彼に捧げて――木村重成の妻・青柳
愛する喜びに生きて――広瀬淡窓の妹・秋子
第六章 育む
歴史の影に、光あり――幕末志士の母・野村望東尼①
生み育むという生き方――幕末志士の母・野村望東尼②
松下村塾の母として――吉田松陰を支えた女たち②・杉滝
母親としての明確な基準――本居宣長を輝かせた女性たち②・本居かつ
離れていても伝わる――家康と藤樹を育てた母の慈愛・於大の方/藤樹の母
第七章 前を向いて歩く
置かれた場所で「今」を生きる――江戸のアイドル・笠森お仙②
笑顔にした人の数だけ輝きを放つ――日本初の女子留学生・大山捨松①
大勢に抗わず、使命に生きる――日本初の女子留学生・大山捨松②
千年の時を超える人間学の最高峰――源氏物語を描いた紫式部②
一番電車に希望を乗せて――原爆の広島に生きた女生徒たち
散りぬべき時 知りてこそ――戦国の宿命に生きた・細川ガラシャ
君と民とのためならば――将軍に嫁いだ皇女・和宮
屈辱を幸せに変えて――国家資格を持った日本初の女医・荻野吟子①
女性の生きる環境の改善を――国家資格を持った日本初の女医・荻野吟子②
第八章 対談
なでしこの歴史は〝輝き〟のリレー 清水克衛×白駒妃登美
参考文献
【著者略歴】
白駒 妃登美(しらこま ひとみ)
1964年、埼玉県生まれ。福岡市在住。幼い頃より歴史や伝記の本を読み、登場人物を友だちのように感じながら育つ。福澤諭吉に憧れ、慶應義塾大学に進学。卒業後、大手航空会社の国際線乗務員として7年半勤務。その後、企業の接遇研修講師、結婚コンサルタントとして活躍。2012年、株式会社ことほぎを設立し、日本の歴史は「志」のリレーであり、報恩感謝の歴史であることを伝える講演に「こんな歴史の先生に出会いたかった」と涙する参加者が続出。全国各地での講演、TV・ラジオ出演依頼は、年間200回におよぶ。子育てと仕事に奮闘する二児の母でもある。著書に『感動する! 日本史―日本人は逆境をどう生きたか』(KADOKAWA)、『愛されたい!なら日本史に聞こう―先人に学ぶ「賢者の選択」』(祥伝社)、『幸せの神様に愛される生き方』(育鵬社)など多数。