昭和6年、著者の父・矢野浩蔵氏が廣池千九郎博士に出会う。
爾来、人心救済に尽力する浩蔵氏の姿を通して、廣池博士の指導やモラロジー活動のあり方を語る。
【主な内容】
第一章 父の生き方に学ぶ
•廣池千九郎博士と矢野家の出会い
•報恩協会の開設
•家の運命の改善に努力する
•度重なる家族の不幸
•廣池博士からの具体的な助言
•博士からのお守り
•廣池博士と共に生きた父
•精神伝統につながる
•手術に臨む父の姿
•「モラロジアンみな仲良く」
第二章 精神伝統に導かれて
•31歳で代表世話人に就く
•伝統祖述は価値ある苦労
•廣池千英先生の導き
•心の弱さを自覚しながら
第三章 廣池千九郎博士に学ぶ
•道徳は道路標識である
•軽微な善悪の累積が運命を左右する
•家の運命を変える累代教育
•道徳は素直な心から始まる
•「誠の体験」から学ぶ人心救済
•人間が真に助かるには
•廣池博士の心に近づく
第四章 モラロジアンのめざすべき道
•人を育てる喜び
•心理を守って正しい方法で
•「方法」にも誠を尽くす
•道徳は義理人情で行うものではない
•聖人の教えに執念深く
•もっと伸び伸びと
•正義を含む慈悲
•実践実行の学問
【著者略歴】
矢野 悦蔵(やの えつぞう)
昭和6年、福岡県に生まれる。昭和28年、麗澤短期大学卒業。福録萬寿本舗店主を経て、昭和41年、三信株式会社代表取締役に就任。現在、三信株式会社代表取締役会長。モラロジー研究所九州生涯学習センターセンター長、同研究所生涯学習本部九州ブロック担当部長、同研究所理事等を歴任し、現在、モラロジー研究所常務理事、同社会教育講師、同参与。