誌名『れいろう』は、透きとおって光り輝く玉のような人間性を象徴する「八面玲瓏(はちめんれいろう)」という言葉に由来しています。
「若緑」とは「松の新芽」を表す爽やかな緑色のこと。この季節、年月を経た松の大木の深い緑色の枝先に、冴え冴えとした明るい緑色の新芽がすっくと伸びているのを見かけるたび、うれしくなる。五月の爽やかな空気の香りは、樹木や草の若々しい緑がつくりだしているに違いない。思わず深呼吸してしまう。
私たちは、子供の頃から「きれいな言葉づかいを」「姿勢は正しく」と繰り返し言われてきました。「人は見た目ではない」という言葉もありますが、なぜ、表面的ともいえる‟言葉づかい″や‟姿勢″を整えることが重視されてきたのでしょうか。一緒に考えていきましょう。
<今すぐできる 親孝行のレシピ 19>「何度も同じことを聞かれてイライラしてしまう人」のためのアドバイス / 志賀内泰弘
<絵草紙屋れいろう堂 7> 新撰江戸名所 両国納涼花火之図 / 歌川広重
<れいろうカレッジ>
今月のテーマ:外側を整える
【ステップ② 学んでみよう】能の道を究め、波乱の人生を誇り高く生き抜いた世阿弥 / 歴史作家 河合 敦
【ステップ③ 深めてみよう】言行贅なく累積して徳を成す
<家族で論語「子曰く」 17>君子は其の言の其の行に過ぐるを恥ず
<親子で語り継ぎたい ふるさと偉人伝 65>飽くなき知識欲の先に ── 松下村塾の生みの親・吉田松陰 / 白駒妃登美
<今日から始める 自分磨きの習慣 136>自分で結論を出す癖 / 三枝理枝子
<日本さんぽ 41>高島市(滋賀県)
<凜として麗しく 26> 呈茶の心得〈中編〉 / 森 日和
<大津たまみのこころ晴れ晴れ片づけ日和 5> 「四分類仕分け法」を使うと、驚くほど片づけが進みますよ / 大津たまみ
<心に残る話>クリーム色の部屋 / 大棟耕介
<日本美を伝える 89 感性が目覚める をかしめでたし日本の暦編>皐月 木陰までもが緑に染まる / 石川真理子
<一隅を照らす 5>上生菓子 / 和菓子職人 三納寛之
<なぞって味わうこの一文 5>『荘子春』芥川龍之介
<みんなのれいろうワンダーランド>【クイズの国】【まちがいさがしの国】
<次号予告 / 編集つれづれ記>
<読者のひととき>投稿コーナー
<編集スタッフが選ぶ あの本、この本 17>
『読書こそが人生をひらく――「少」にして学び、「壮」にして学ぶ』
皆さまは、本を「紙」で読む派でしょうか、それとも「電子」で読む派でしょうか。私は圧倒的に「紙派」なのですが、今回紹介する本を読んでいると、ますます紙派にこだわりたくなってしまいます。本書では、紙の本の質感や見た目、迫りくる存在感が強調されているのです。本書には、上智大学名誉教授の故渡部昇一氏と麗澤大学前学長の中山理氏の対談が収録されています。古今東西の書物、特に古典と呼ばれる本を読破してこられた碩学同士の対話を読んでいると、あたかも自分がタイムトラベラーになったかのような錯覚に陥ります。幼少期の私は「読書」よりも「スポーツ」という子供でしたので、「もう少し早くから書物や古典に触れておけばよかった……」という後悔の念がないわけではありません。しかし、大学院の恩師・中山理先生との出会いで人生が一変します。「これはと思う本は購入して手元に置きなさい。それが自分の血となり、肉となる」という先生からいただいた言葉は今でも座右の銘として大切にしています。今となっては本のない人生は考えられません。(編集担当:竹中信介)
<豆知識>
<ジェイソン・モーガンの日日是好日 14>
アマエリカ
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誌名「れいろう」は、透きとおって光り輝く玉のような人間性を象徴する「八面玲瓏」という言葉からとっています。「れいろう」は、モラロジーに基づいた生き方を考えていく「心の生涯学習誌」です。”心のあり方が人生をつくる”を視点に、人間性・道徳性を育て、 豊かな人間関係を築いていくための情報を提供しています。