長谷静香
四六判 並製 216頁
ISBNコード:978-4-89639-292-0
子どもが言うことを聞かない。誰もねぎらってくれない。自分に余裕がなくても家族のため、子どものため。ママってどうしてこんなに毎日大変なんだろう――。
子育てのしんどい負のループからママを救う、ママのためのいちばん分かりやすい「ご自愛」実践本!
●イライラする気持ちはどう取り扱ったらいいの?
●不安や悲しみ、怒りをしまっておける「心の器」って何?
●自分と相手との間に境界線を引いてもいいの?
元看護師で心理カウンセラー。小学生からパパ・ママ、80代の方まで、延べ1万人に関わってきた心理学とコミュニケーションのプロ。自身も子育てに悩んで心理学に出会った3児のママである著者が、ママが自分自身を大切にするための「ご自愛」の方法を伝授します。
誰かに優しくされるのを待つのではなく、誰かに満たしてもらうのを待つでもない。自分で自分を癒し、愛おしみ、勇気づけていきましょう。ママが満たされれば、そこから勇気と幸せのしずくがこぼれて、家族や子どもの幸せにつながっていきます。
はじめに
第1章 あなたは人生の主人公
自身の心の声を大切にしていますか
人間関係を築いていくために大事なこと
勇気づけ・尊敬と信頼の心でかかわる
子どもや他者を勇気づける前に大切なこと
イライラしてもいいんだよ
相手を信じて謙虚になろう
自分で決める自分の生き方
将来どんな自分になっていたいですか
第2章 勇気のしずくと心の器
心の器の形と必要性
急がず焦らず心の器を育てよう
さまざまな自分に気づき対話する
「ヨイ出し」で勇気づける
心地よいお願いの仕方とは
湧き上がる力を育てよう
怒りの感情の取り扱い方
心の居場所と快適な空間
親にも答えられないことがあってもいい
第3章 子育ての種まき
子育ての種まきをしてみませんか
子どもの〝好き〟という種を育てよう
ほんの少し手を止めて子どもに向き合おう
困った行動には注目しない
「みんなちがってみんないい」のかかわり方で
「思いどおりにならないこともある」に気づかせる
子どもの力を信じて任せよう
手出し口出しせずに失敗を体験させよう
子どもに自立の兆しが見えてきたら
思春期の子どもとのかかわり方
二十歳を過ぎても子どもが気になる
親は育て方の責任をいつまでも背負わなくていい
第4章 心地よい人間関係を作り出す勇気
子育て、人育てで大事な共同体感覚
優しい世界をつくるための一日ひとしずく
心地よい家族時間の過ごし方
家族のルールは家族みんなでつくる
ほどよい距離感で夫婦仲よく
近しい人こそ関係に甘んじない
尊敬と信頼から生まれる真の友情
優しく安全な地域づくり
ママも第三の居場所を見つけよう
心地よい人間関係のための境界線
世界につながる小さな行動
第5章 幸せに気づく人生を
自分の幸せに気づいていますか
人生の後半により深みを増す
あなたのおかげで〝今〟がある
優雅で軽やかな年の重ね方
一度きりの人生を丁寧に生き続けよう
年齢を重ねたからこそできる学び方もある
やりたいこと、やりたくないことを区別する
あるがままの姿〝老い〟を受け止めよう
心の成長に必要な「さなぎ」の期間
あなた色の人生を送るために
おわりに
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「自分のことは後回し、まずは周りを優先しなさい」と言われて育ってきた私には、「世界で一番大切な人」が自分自身だなんていう発想はまったくなく、この考え方は衝撃でした。仕事をこなし心身疲れていても家に帰るとやるべきことは山積みで、いつもバタバタ・イライラ……。「心の器」のお話は、まさにそんな私の心を解説してくれているかのようでした。「私の心の器はヒビが入ってカラカラなのかもしれないなあ」と、ストンと腑に落ちる思いがしました。私が潤っていなかったら人に潤いを与えることなんてできるわけがなかったのですね。
何よりも勉強になったのが、自分と子供との境界線のお話です。成長とともに環境も変わっていく子供たちのことが気がかりすぎて、ついつい干渉してしまいます。今後は境界線の向こう側の子供を信じ、自分自身の限りある時間を、もう少しだけ大切にしてみようと思います。
長谷静香(はせ・しずか)
コミュニケーションサロン勇気のしずく代表。心理カウンセラー・メンタルコーチ・看護師・保育士。
1972 年、福岡県生まれ。茨城県在住。3児の母。コミュニケーション講師歴 17 年。大学病院に 10 年間看護師として勤務。退職後、ベビーサイン講師として活動中、子育てに悩みアドラー心理学に出合う。岩井俊憲氏に師事しアドラー心理学勇気づけセミナー講師・カウンセラーとして活動。2017 年より野口嘉則氏に師事し、コーチングとカウンセリングについて学びを深め、メンタルコーチになる。現在、官公庁・医療・介護・行政・教育機関・企業向けの研修・講演を全国で開催。誰かを勇気づけるためには、まずは、自分自身の心の器を勇気のしずくで満たすこと。心の器を頑丈に作り、心の器を満たし、あなた色に生きる生き方をサポートしている。「心に一日ひとしずく。勇気のしずくで心の器を満たし貢献し合える世界を作る」をミッションに活動中。
勇気のしずく ホームページ http://haseshizuka.com/