モラロジーとの出会いをきっかけに……
運命の改善に尽力した著者の心の軌跡を詳述。モラロジー教育活動における数々の体験を踏まえ、伝統報恩と道徳実行の大切さを訴える。
【主な内容】
序
第一章 モラロジーとの出会い
•犠牲を払う生き方を学んで
•実家での幼少時代
•叔父の家へ養子に入る
•脳裏に焼き付く親の姿
•運命を変えたモラロジーとの出会い
•桑山家に入る
•結婚式前後のこと
•厳しかった義父
•家を飛び出す
•空襲での苦難
•人生の指針となった中田先生のお手紙
•熱心にご指導くださった松並先生
•お世話をさせていただき教えの真意を理解する
•代表世話人を務めたころ
•肚をつくり実行する
•モラロジーの仲間
•人様のお役に立つことを生き甲斐に
•視野を広げ、犠牲を払う
第二章 恩を知り、恩に報いる
•自分からよい原因をつくる
•素直に実行を重ねる
•後継者としての廣池千英先生
•学校経営の苦労
•義弟の過失に怒鳴られる
•叱られずに「反省」
•報恩を続けていく決意
•感化力と教育活動
•家庭におけるモラロジー
•日本のよさを知ろう
•まず、国を愛すること
•国際的視野で仕事に取り組もう
•地域社会づくりに加わろう
•他人の幸せを念じる心を
•人づくり・国づくりのために、祈る心で
おわりに
【著者略歴】
桑山 貞義(くわやま さだよし)
明治42年、長野県小諸市に生まれる。小諸商業学校卒業後、昭和10年、長野県上田市にてモラロジーの教学に接する。12年、道徳科学専攻塾別科第五期に入塾。その後、名古屋に出て、神具製造長を営む桑山製作所に就職。15年、桑山家の長女、静江さんと結婚、桑山家に入籍。27年、桑山製作所を法人組織に改組し、代表取締役に就任。41年、名古屋南部モラロジー事務所代表世話人、46年、名古屋熱田モラロジー事務所代表世話人を経て、モラロジー研究所社会教育講師、同評議員、同参与を歴任。平成15年9月13日逝去。享年95歳。