「道徳」にふれる本

毎月1冊、ニューモラルブックストアのスタッフがおすすめする「道徳」に関連する良書をご紹介しています。
デジタルの時代、ネット書店で本を買う方が多くなりました。ネット上では、自分の興味や関心、検索履歴をもとに「好きそうな本」がピックアップされます。効率的で便利な反面、好きなものばかりが並ぶと、新たな発見が少なくなりがちではないでしょうか。
ここでご紹介する本はジャンルも発売年もさまざま、ご紹介するスタッフもさまざまです。知的好奇心を刺激する本との出合い、普段は買わないジャンルの本との偶然の出合いをお楽しみください。

 

【今月の紹介書籍】真に意味ある生きる道――『道徳科学の論文』に学ぶ

モラロジー学習の道しるべ

モラロジーの原典『道徳科学の論文』に込められた廣池千九郎の願い――それは世の人々が真に幸せな人生を歩むこと。『論文』に基づく真正のモラロジー学習のための指南書。

スタッフのおすすめポイント!

「人生観を変えた本を選んでください」と言われたら、皆さまはどんな本を挙げるでしょうか。私が真っ先に挙げるのは今回紹介するこの一冊です。人生で本当に大切なことは何なのかという問いに正面から迫った本書は、平易な語り口と、物事の本質に鋭く切り込んでいく内容との対比が相まって、どんどん引き込まれてしまいます。私自身、考え方や生き方の方向性に悩んだとき、何度となく本書を読み返すことで、人生観が変わってきました。

 

本書を読むと、現代社会において生じている争い、悩み、苦しみの根本には、人間精神に潜んでいる「利己心」があることが見えてきます。自分自身で知らず知らずのうちに問題を大きくしているのではないかと考えさせられます。さらに文明化に伴って物質的な豊かさを重視していないことにも、問題の根があるように思われます。

このような現代社会の状況を踏まえて、果たして「真に意味ある生きる道」とは、具体的に何を意味するでしょうか。その答えが気になった方は、ぜひ本書を読んで、お確かめください。

 

(『れいろう』編集担当 竹中信介)

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