人からの「フィードバック」は自己成長のための「ギフト」

今年、最も自分の成長に役立ったと感じる「フィードバック」はありますか?

考えてみてください。

人から指摘を受けたこと、叱られた思い出。

それは自分では見えにくい改善点に気づき、

成長するためのヒントともいえます。

そんなフィードバックは全くもらってない!

1つも思い出せないという人がいたら、

次のA・Bのどちらかかもしれません。

A)人から何も言われないほど改善点のない 

パーフェクトな1年だった

B)実は周囲に「あの人に何を言っても無駄」と

 あきらめられている

自分はもしかしたら「B」かも!?

と胸騒ぎがする人は、普段、

こんな言葉ぐせ3兄弟を口にしていないか

セルフチェックをしてみましょう。

1)「それはわかってます」

 人から自分に向けられた注意や指摘に対し、

  もう知っていることをアピールしようと

  するときの言葉グセです。

2)「でも、それは●●だからです」

  相手の言葉を途中でさえぎって出てしまう

   「自分は悪くない」という防衛反応です。

3)「結局、どうしろって言うんですか?」

  怒りに近い感情とともに出てしまう、

  投げやりな言葉グセです。

  こんなこと言われたら、誰も具体的な改善点を

  教えたくなくなりますね。

どの言葉グセにも共通するもの。

それは、自分に対するフィードバックは、

自分の価値観や能力を否定する「よくないものだ」

という受け止め方であり、

そう思い込む心の姿勢です。

そうした心の働きが、過剰な防衛反応となって、

こうした言葉づかいに反映されているのです。

自分でも気づかないうちに、

そんな反応してしまっていませんか?

「富田さん、叱ってもらえるうちが花やで」

何を隠そう20年前の私は、

先ほど挙げた言葉ぐせの常連でした。

誰よりたくさん仕事をしている自分に比べ、

他の人は熱心さが足りないと、

周囲の人や先輩を心の中で責めていました。

見かねて注意してくれる人が現れたら、

「言葉ぐせ3兄弟」で撃退していました。

そのうち誰も自分に言ってこなくなったのは、

「自分が成長した証」なのだと、

とんでもない勘違いをしていたんです。

そんなどうしようもない私を

辛抱強く、そして本気で叱ってくれたのが

取材が縁でつながった某企業のMさんでした。

「富田さん、叱ってもらえるうちが花やで」

「年を重ねたり、役職が上がるにつれて、

 だんだんと誰も何も言ってくれなくなる。

 だから、若いうちから自分を叱ってくれる

 人を大事にせなあかん」

「成長は素直さに比例する。

 人の指摘を素直に聴き、素直に行動に移す

 ことを心掛けていれば、自分の成長に必要な

 ヒントは、周りの人がどんどん教えてくれる

 ようになる。素直な人間になりなさい」

Mさんのフィードバックは

今も私の人生の指針となっています。

12月限定のミニチャレンジに挑戦してみよう

周囲の人からのフィードバックは、

自分のために時間とエネルギーを

使って考えてくれた「ギフト」である。

そんなふうに受け止め方を変えられたら、

口から出る言葉グセも確実に変わってきます。

「教えてくれて、ありがとうございます」

「確かに、その視点は大事ですね」

「具体的にどのあたりを工夫すればいいか、

 アドバイスをいただけますか」

フィードバックでさらなる自己成長へ。

そんな新たな1年を引き寄せられるように、

この12月はこんなミニチャレンジに

挑戦してみませんか?

職場や日常生活上で

あなたが信頼できると思う人を1人選んで、

フィードバックをお願いしてみる、

というチャレンジです。

「私の●●について、

改善点があればぜひ教えてください」

と具体的にお願いしてみましょう。

そうして受け取ったフィードバックから

1つを自己の改善目標とし、

実践してみましょう。

私も挑戦です。

何人にも聞かなくて大丈夫です。

目標は「1人」。

小さな一歩から始めてみましょう。


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