前回のメルマガでは、忙しさの中で心を落ち着かせる「心の余白」
についてお伝えしました。
ただ、目に見えない心のあり方を毎日意識しつづけるには
根気が要ります。
そこで、今日は「使う言葉」をちょっと変えるだけで、
心の余白ができる「たった1分の習慣術」をご紹介します。
内容は簡単です。
「せい」という2文字を、「おかげ」の3文字に入れ替えるだけ。
普段の仕事や生活の中で、
「これは〇〇のせいだ」「また〇〇のせいでこうなった」
という考えが浮かんだり、言葉に出そうになったときに
使います。
つまり
「これは〇〇のおかげだ」「〇〇のおかげでこうなった」
簡単ですよね?
どうして、これが心の余白づくりに役立つのでしょうか?
私たちの感情は、
「日々の出来事をどのような言葉で受け止めるか」に大きく左右されます。
「せい」という言葉は、好ましくない結果の原因を他者や環境に求めるため、
使えば使うほど心は暗く、重くなるんです。
そのため「せい」という言葉を使うことが多いなと感じたら、
それは心の余白が少なくなり、暗くて重くなりかけているサイン。
そこで、やってみてほしいのが言葉の置き換えです。
「せい」を「おかげ」にスイッチ!
すると、ただそれだけで
不思議なことに、その後に続く言葉が変わるはずです。
(変化前)「この失敗のせいで、信用を失った」
(変化後)「この失敗のおかげで、本当の課題と改善点に気づけた」
(変化前)「あの人のせいで、面倒な手間が増えた」
(変化後)「あの人のおかげで、自分の至らない点と心の弱さに気づくことができた」
とか。
この「おかげ」の視点こそは、逆境に強い人、
レジリエンス(回復力)の高い人が意識的に活用している
心のスイッチなんです。
ケガや挫折など、好ましくない出来事に直面したとき、
「こんなに頑張っているのに〇〇のせいでうまくいかない。もうイヤだ」
とマイナスに受けとめすぎてしまう人は、当然、
行動やパフォーマンスもマイナスに傾いていきます。
一方で、好ましくない出来事に一瞬、心の余白を失いかけるも
おかげスイッチの習慣がある人は、受け止め方をプラスに転換できます。
金メダルや優勝など、前人未到の結果をつかんだトップアスリートは、
共通してこんな表現を使います。
「あの経験があった“おかげで”人間として成長できた」
彼らは、逆境を「失ったもの」ではなく、
「受け取ったもの」、すなわち「成長の機会」として受け止める。
つまり、順調なときだけでなく、逆境さえも自分の成長に
変えてしまうから、強いのですね。
この「おかげ」の習慣は、心の柔軟性を養い、
困難な状況を自分の力に変えていく「心の軸」を
強く太くしてくれます。
感謝には2つあります。
1つめは「順境の感謝」。
順境(うまくいっている時)に支えてくれた人、
よくしてくれた人、恵まれている原因に対して感謝する。
これは意識できても、次の「逆境の感謝」を
習慣にできる人は多くありません。
好ましくない、遠ざけたい出来事に感謝するなんて、矛盾しているようですよね。
ただ人は生きていれば必ず、よい事だけでなく、
好ましくない出来事にも遭遇します。
自己改善に日々がんばっている人も、そうでない人も
これは同じです。
ただ、違うのは、その好ましくない出来事に、どんな意味を見出すせるかです。
「逆境(つらい時)への感謝」そして、苦しい時にも
「おかげ」という言葉を使うことで、
心が暗く重くなるのを防ぎ、出来事から「学び」や
「気づき」を引き出すことができます。
この習慣こそが、あなたの人生を支える「折れない心」を築いてくれるでしょう。
いかがでしたか?
今日から、心の中で「せい」という言葉が浮かんだら、
意識的に「おかげ」に置き換える練習を始めてみませんか。
「おかげ」の習慣が、具体的にどう行動に変わり、
どう人生の流れを変えるのか。
そのヒントについて、さらに詳しく知りたい方は、
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