新しい人間関係を始める時、自己成長の意欲がある人なら大抵、
「人に親切にしよう」
「職場をきれいに保とう」
「みんなの役に立とう」
と日々、さまざまな「正しいこと」や「人助け」に
取り組んでいるはず。
しかし、ふと立ち止まって考えてみると、こんな気持ちが
心の中に芽生えることはありませんか?
「自分ばかりが頑張って、なんだか報われない気がする…」
「これだけやっているのに、なぜ誰も手伝ってくれないんだろう…」
「正しいことを言っているはずなのに、なぜか周りから煙たがられている気がする…」
誰かのため、社会のためと思って始めたはずの頑張りが、
気分が晴れるどころか、むしろストレスを抱えてしまう。
もし、あなたがそう感じているなら、それは真面目な人ほど陥りやすい、
ある「落とし穴」にはまっているのかもしれません!
たとえば、あなたは職場の共有スペースや休憩室の片付けを
率先して始めたとします。
最初は清々しい気持ちで取り組んでいたはずなのに、
1か月が過ぎても、誰も手伝ってくれない・・・。
当たり前のように通り過ぎていく同僚の姿を見て、
モヤモヤしてしまう。
なんてことはないでしょうか?
これ、私も実際に経験したことです。
よくやらかしてしまうので、この現象に名前を付けました。
名付けて「頑張ることの目的化」現象。
人は「よいこと」を行うと、無意識のうちに
「これだけやってあげているのだから、相手もこうしてくれるはずだ」
という見返りを求めてしまいがちですよね。
でも期待通りにいかないと、途端に不満が沸き起こり
やらない人への不満や、自己中心的な正義感で相手を責めてしまう…。
これでは、せっかくの頑張りが、自分の心にも周囲の人との関係にも、
マイナスの影響を与えてしまいますよね。
そもそも、頑張り始める前はそんな不満や周囲を責める気持ちは1つもなかったのに…。
頑張る前より、状況は悪くなっている!?
では、頑張りでストレスを抱えずに、自分も周りも幸せになるには、
どうすればいいのでしょうか。
よくやらかしてしまう私が気を付けているのは、
「よいこと」や「頑張り」など、行うこと自体を目的とするのではなく、
「よい心」を育てることを目的にするという考え方です。
それは、以下のような心の持ち方です。
●見返りを求めない心
「やってあげている」という意識を手放し、
純粋に相手や社会の役に立つ喜びを感じる。
●自分を基準にしない心
「自分はこれだけ頑張っているのに」と他人を責める
のではなく、歩調の異なる人を受け入れる心の余裕を持つ。
●穏やかな心
正義感で人を裁くのではなく、自分の心が穏やかで
あることに目を向ける。
この考え方は、日々の実践を通して養うことができます。
「言うは易(やす)く、行うは難(かた)し」といわれるように、
完全な「よい心」はすぐに身につくものではありません。
でも、まずは身近なことから、形をまねるだけでも良いのです。
率先して行動したときに、心の中に「不満」が湧いてこないか、
自分の心に問いかけてみる。
誰かが頑張っているのを見たら、感謝の気持ちを言葉にして伝えてみる。
こうした小さな心がけの積み重ねが、やがてあなたの心を豊かにし、
周囲の人たちとの関係をより良いものにしてくれます。
いかがでしたか?
頑張ることで、誰も責めず、自分もストレスを抱えない。
そんな心豊かな毎日を、一緒にめざしていきませんか?
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