「心の軸」をつくる!自分を整えるための1分間の習慣

以前のメルマガで、「何もしない時間」を意図的に

設けて心の余白をつくる方法について、お話ししました。

とはいえ、心の余白をつくろうと思っても、

いざ休みが終わり日常に戻ると、

余白はあっという間に埋め尽くされてしまう!

そんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか。

日々の小さな習慣がもたらすこと

仕事や日々のタスク(課題)に追われると、

私たちはつい、目の前の出来事に流され、

「自分らしさ」や「大切な価値観」を見失ってしまうことがあります。

そんな中、トップレベルの人たちは、

多忙な日々の中でも、高いパフォーマンスと

心の安定を両立できているのは、なぜでしょうか?

私は編集者という仕事柄、

これまで1000人近くの各界のリーダーや

ハイパフォーマーと呼ばれる方々にインタビューをしてきました。

そこで気づいたことがあります。

それは、そうした人たちは共通して

「流されない心の軸」を育むための、

「小さなルーティン(習慣)」を実践しているということ。

まず、ルーティンでよく知られるのは、

イチロー選手。

試合前の決まった時間にグラウンドに現れ、

寸分違わず同じ動きでストレッチを行うルーティンで知られています。

あのルーティンは単なる体の準備ではなく、

心を研ぎ澄まし、目の前の試合に集中するための儀式といわれます。

また、大谷翔平選手も、

野球に対する圧倒的な集中力はもちろん、

試合後には、必ず翌日に向けて完璧な準備を

行うことを徹底しているそうです。

すばらしい成果は、決して特別な能力からだけではなく、 日々の小さな習慣から生まれるということですね。

「心の軸」をつくる!?

今回ご紹介するのは、伝説のCAと呼ばれた、

パッションジャパン株式会社COOの三枝理枝子さんが実践されている、

たった一分間で心に「軸」をつくる、とっておきの習慣です。

それは寝る前の一分間に一日を振り返る

「あおいかわ」というルーティンです。

忙しさに流されそうになったとき、

あるいは、誰かの評価や期待に

振り回されそうになったとき。

私たちは、一度立ち止まり、

「自分にとって、本当に大切なことは何だろう?」と

問いかける時間が必要です。

三枝理枝子さんが、多くの人から慕われ、

キャリアを築き上げてきた背景には、

この「問いかけ」を習慣にしているからかもしれません。

毎日のルーティンに「あおいかわ」を流そう

ここで、「あおいかわ」の詳細を見てみましょう。

【引用:三枝理枝子氏の言葉】

毎朝五分の「茶禅瞑想」でスタートした一日。

その一日の締めくくりに、私が欠かさず習慣に

していることがあります。

それは「あおいかわ」を流すこと。

聞きなれないのも無理はありません、私の造語です。

次の「あ」「お」「い」「か」「わ」の一語ずつを

自らに問いかけながら、一日を振り返っています。

「あ」 愛をもって、自分や人に接することができたか。

「お」 慮ることはできたか。人にだけではなく自分にも。

「い」 祈る。自分と人の人生が幸せであるように祈れたか。

「か」 感謝。自分に、命と役割が与えられたことに感謝できたか。

「わ」 笑う。ここまで愛、慮る、祈る、感謝すると

固かったので、最後は「ははは」と笑う。

人は明るいに越したことはありませんから、

夜寝る前には「楽しかった」と終わりたいものです。

この五つの頭文字からなる「あおいかわ」を

実際の川に例え、今日一日「自分に」「人に」

「世の中に」対して流すことができたか、

と振り返る。

そして「さあ、明日もあおいかわを流そう」

と眠りにつくことにしています。

慣れてくると一語十秒で、一分もかかりません。

私は夜寝る前のルーティーンにしていますが、

朝でもよいと思います。

寝る前に行うときの注意点は、

一つ一つを深く考えすぎないこと。

眠れなくなってしまいますから。

長くても二分くらいで終えるようにしましょう。


いかがでしたか?

三枝理枝子さんの「あおいかわ」は、

ただ一日を振り返るための習慣ではありません。

たった一分の習慣が、多忙な現代を生きる私たちに、

「自分らしさ」を見失わず、

心穏やかに進んでいくための、確かな道しるべと

なり得ることを教えてくれます。

早速、今日から始められます。

寝る前の一分間、この「あおいかわ」を

心の中で流してみてはいかがでしょうか。

きっと、あなたの心に「流されない軸」が

育まれていくのを感じられるはずです。


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