心に効く!「レジリエンス」の秘訣

急激に変化する天気をはじめ、

人生には景気、渋滞、人間関係など、

「思い通りにならないこと」がたくさんあります。

予期しない変化にさらされ続けると、

誰だってストレスがたまりますよね。

日々蓄積するストレスと、どう向き合うか。

その方法の1つとして注目されている

レジリエンス」が今日のテーマです。

「レジリエンス」って何!?

この「レジリエンス」という言葉を

耳にしたことがありますか?

これは「逆境や困難な状況に直面した時に、それを乗り越え、立ち直る力」

または「精神的な回復力」と訳されます。

まるでゴムのように、一度引き伸ばされても

元の形に戻る、そんな心のしなやかさを指す言葉。

似た言葉に「ストレスマネジメント」があります。

違いを天気にたとえて説明するとしたら、

ストレスマネジメントは、「傘をさして雨に濡れないようにする」こと、

レジリエンスは、「たとえ雨に濡れても、風邪を引かずにまた歩き出せる、丈夫な体と心をつくる」ことです。

心理学が示すレジリエンスの鍵

レジリエンスは、生まれつきの才能や根性だけで

決まるものではありません。

心理学の研究では、誰でも後天的に高められることが

明らかになっています。

ポジティブ心理学の研究が示すレジリエンスを

高める主なポイントは、次の3つです。

1.自己認識と感情のコントロール

自分の感情や思考パターンを客観的に認識し、ネガティブな感情に囚われすぎないようにする。

2.ポジティブな解釈と意味づけ

困難な出来事を、成長の機会や学びの機会として捉え直す力。

3.サポートシステムの活用

一人で抱え込まず、家族や友人、同僚といった周囲の助けを借りる、

あるいは適切な専門家を頼る力。

数年前ですが、人間関係で大きな悩みを抱えたことがありました。

沸き上がるネガティブ感情の波をどうにもできず、

心の不調がやがて体にも……。

乗り越えるのに1年近くかかりました。

早く周囲を頼って、相談できればラクになれたのでしょうけど、

それまでの私は「人に迷惑をかけたくない」「弱みを見せたくない」

という思いが強すぎて「全てを一人で抱え込む孤高の頑張り屋型」でした笑

この時の経験から、現在は「人に頼る」ことを意識するようになりました。

完璧主義で、人に弱みを見せるのが苦手な自覚がある方、

ぜひ「レジリエンス」を意識することをおすすめします!

「壮絶な逆境を乗り越えるなんてムリ……」

そう思われるかもしれません。

でもレジリエンスは、日々の小さな意識と行動の積み重ねで確実に育まれます

心を整える小さなステップ

ここで今日からできる3つのスモールステップをご紹介します。

1.感情を「名前で呼ぶ」

モヤモヤしたり、イライラしたりした時、

その感情を「漠然とした不快感」で終わらせず、

「ああ、これは『不安さん』だな」

「今、『悔しい』と感じているな」と

具体的に言葉にしてみましょう。

感情を客観視することで飲み込まれにくくなります。

2. 「感謝」の気持ちを表現する

誰かへの感謝、あるいは「当たり前」と感じていることへの感謝

(「今日も雨風をしのげる家がある」「食事が美味しい」など)を

心の中で、あるいは言葉やメモで表現してみましょう。

ポジティブな感情に意識を向けることで、心の状態が上向きになります。

3. 誰かに「頼る」練習をする

一人で抱え込まず、信頼できる友人、家族、同僚に

「ちょっと話を聞いてほしいんだけど…」と勇気を

出して声をかけてみましょう。

完璧でなくても大丈夫。

弱みを見せることは決して悪いことではありません。

他者との繋がりを感じることは、レジリエンスを高める上で重要です。

人生には、思いがけない坂道や、立ち止まってしまうような困難が必ず訪れます。

しかし、そんな時こそ、あなたの「レジリエンス」が試される時です。

・自分の感情や思考パターンを客観的に見つめる

・困難の中に成長の機会を見出す

・一人で抱え込まず、周囲の力を借りる

という「選択」を意識してみてください。

レジリエンスは、日々の小さな積み重ねで育まれます。

まるで筋肉を鍛えるように、

今日からあなたのレジリエンスを意識的に育んでみませんか?


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