褒めるのが苦手?なら「認める」から始めませんか?

メジャーリーグで大活躍中の大谷翔平選手。

誰もが不可能と思っていた投打「二刀流」誕生の裏には、

その可能性を信じ、肯定し、才能を引き出した

栗山英樹監督(日本ハム時代)の「認める」コーチングが

あったことに注目が集まっています。

本日は「褒める」と「認める」について考えてみましょう。

「褒める」と「認める」の違いって!?

スポーツに限らず、職場においても、

一人ひとりの個性を尊重し、その言葉や存在を肯定する

「褒める」「認める」式が主流になってきました。

とはいえ、自分が褒めて育てられた経験が少ないので

いざ、部下や後輩を褒めろと言われても…

「どう褒めたらいいか分からない」

「お世辞っぽく聞こえたら嫌だな」

「そもそも、褒めること自体が苦手で…」

そんな人が多いようです。

実は、私も以前はそうでした。

でも、あることに気づいてから、

人との関係がぐっと楽になったんです。

それは、「褒める」と「認める」は違うということ。

「褒める」は、相手の行動や成果に対して

「すごいね!」「よくやったね!」と

評価を伝えることです。

もちろんこれ自体、いいコミュニケーションですよね。

一方、「認める」は、相手の存在そのものや、

その人がもたらす良い影響に対して

感謝や肯定を伝えること。

「あなたがいてくれて助かる」

「いつもありがとう」

といった言葉がこれにあたります。

褒めるのが苦手でも大丈夫!「存在承認」から始めよう

「褒める」となると、つい構えてしまいがちですが、

「認める」はもっとシンプルに、

そして日常的に実践できます。

特に「存在承認」は、相手の行動や成果を評価する

ハードルを感じることなく、

その人の存在が自分や周囲にとってどれだけ

大切かを伝えるパワフルな方法です。

例えば、

「〇〇さんがいてくれて、チームの雰囲気が明るくなったよ」

「いつも話を聞いてくれて、本当に助かってる」

「あなたがいてくれると、不思議と安心するね」

これらは、具体的な行動を褒めているわけではありません。

ただ、「あなたがここにいてくれること」

その人への感謝や肯定を伝えています。

言われた側は「自分の存在が認められている」と感じ、

安心感や自己肯定感に繋がります。

ただし、承認の仕方には少し注意が必要です。

良かれと思って言ったことでも、

相手に誤解を与えてしまうケースもあります。

例えば、「君はいつも元気がいいね!」というのは

一見すると褒め言葉ですが、相手がもしその時、

心の中で悩みを抱えていたらどうでしょうか?

「いつも元気でいなければならない」という

プレッシャーに感じてしまうかもしれません。

これは、相手の「状態」を評価してしまっているパターン。

「認める」は、相手の「存在」や「影響」に

焦点を当てることが大切です。

「あなたが元気でいてくれると周りも明るくなるね」

のように、相手の存在が自分や周囲に与える良い影響

を伝えるのがポイントです。

小さなことから、まずは身近な人に

「あなたがいてくれて助かる」「いつもありがとう」

といった、シンプルな承認の言葉を伝えてみませんか?

さらに、相手の名前を呼んで挨拶をするのも、

効果的な存在承認です。

「〇〇さん、おはよう!」「〇〇さん、お疲れ様!」と、

たったそれだけでも、相手は「自分は認識されている」

と感じ、安心感を覚えます。


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