「なんだかあの人とは、反りが合わないな」
「ちょっと苦手だな…」
そう感じる瞬間、ありませんか。
職場、ご近所、友人関係…。
「なぜだろう?」と頭を抱えたり、
時には「仕方ない」と諦めてしまったり。
ある調査によれば、
職場で「苦手な人がいる」と答えた人は
なんと、7割以上とのこと。
あなたにも「苦手だな」と感じる人がいるのは
ごく自然なことなのです。
でも、ちょっと考えてみませんか?
その「苦手」という感覚、
もしかしたら発見のチャンスかもしれません。
人間関係に「心地よさ」を求めるのは、誰しも同じです。
だからこそ、時に訪れる「苦手意識」は、
心をざわつかせる厄介な存在に思えるのかもしれません。
もし、その相手があまり深く関わらずに済む人なら、
距離を置いたり、やり過ごすこともできますよね。
でも、毎日顔を合わせる職場の同僚だったり、
近所の人だったら…。
「できることなら、気持ちよく過ごしたい」
そう願うのが本音ですよね。
私自身もやりがちなクセですが、
無意識のうちに相手にレッテルを貼ってしまい、
「こんな人に違いない」
「自分をこう思っているはず」
と、勝手な思い込みを膨らませてしまう。
そんな思考や感情って、言葉にしていなくても
いざ「苦手な人」を前にすると、
表情や態度、振る舞いに表れます。
そして、なんとなく相手にも伝わり、
お互いの関係をギスギスさせてしまう…
そんな経験、あなたにも心当たりはありませんか?
では、この状況を少しでも良い方向へ向かわせるために、
できることは何でしょうか?
多くの人との関わりの中で生きていく上で、
お互いを思いやる気持ちは大切です。
そして、その思いやりは
相手に温かいまなざしを向けること
から始まるのかもしれません。
しかし、これは「相手のすべてを受け入れる」と
いう話ではありません。
「もしかしたら、まだ気づいていない相手の
良い面があるかもしれない」
そんな可能性に、そっと目を向けてみること。
自分の「人を見る目」を、少しだけ見つめ直してみるという感覚です。
もちろん、相手が変わってくれたら一番楽ですよね。
でも、誰かの行動を変えるより、
まず自分の心のレンズを調整してみる方が、
案外、手軽にできることだったりします。
「ハロー効果」というものがあります。
ある1つの特徴(例えば、見た目が良い、有名であるなど)に引きずられて、
その人の他の特徴(性格や能力など)まで高く評価してしまう、
あるいは低く評価してしまう傾向のことです。
「あの人は〇〇だから、きっと△△だろう」というように、
私たちは最初に抱いた印象や相手の一部の側面だけで、
その人全体を判断してしまいがち。
これが「苦手」という感情のきっかけになっている
ことも少なくありません。
しかし、こうした傾向は誰にでもある自然なものです。
だからこそ、時々立ち止まって、
「もしかしたら、自分は何かを見落としているのかもしれない」と、
自分の「人を見る目」を意識的に見つめ直してみることには、
大きな意味があるのではないでしょうか。
自分が持っている「人を見る目」を、
そっと点検してみませんか?
例えば、相手の嫌いなところや苦手なところが目についたら、
良いところも1つセットで考えるようにするなど、
自分の中でのルールを決めておくと、
心のレンズ磨きに役立つかもしれません。
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