中小企業経営者の方々向けのセミナーがあり、
人間力についてお話してきました。
「人間力は個人の内面問題で、会社経営とは関係がない」
そんなふうに思い込んでいる方、割合多いようです。
本当に、そうでしょうか?
本日のメルマガで考えてみましょう。
小さな気配りが、大きな違いを生む
例えば、モノをつくる仕事の場合、
エンドユーザーの笑顔を想像しながら
「喜んでもらえるものをつくりたい」と仕事に心を込める人と、
「上からやれと言われたから仕方なくやっている」と
いう人では、細部のクオリティに違いが出ます。
営業でも、自分のノルマ達成しか頭にない
自己中心的な人は、お客様を喜ばせるための
ちょっとした気配りが足りなかったり。
相手を思いやる心、誠実さ、共感力‥‥。
そうした「人間力」が、仕事の出来栄えや成果に
影響を与えている。
そのことに気づいている経営者は、
日々の仕事の中に、人間力が高まる仕組みや習慣を
巧みに取り入れているものです。
目に見えない小さな差、
微差がやがて大差となり、経営を左右します。
二次元感謝とは!?
さて、そのセミナーでは
人間力を高める習慣の1つとして
「ヨコの感謝」「タテの感謝」の二次元感謝を紹介しました。
「ヨコの感謝」とは、空間軸を広げる心の筋トレ、
「タテの感謝」とは、時間軸をさかのぼるトレーニングです。
どちらにも共通するのは、
今、目の前に存在しない人の苦労や恩恵を、
想像力を働かせて、自分なりの物語に言語化するという点。
例えば、タテの感謝(時間軸)では、
私からこんな問いかけをしました。
「皆さんが、今の地位や立場にいるのは、
どういう経緯があったからでしょうか。
学生時代の恩師、支えてくれた家族、先輩、友人。
今の自分につながる出来事や、
特に感謝したい3人の方を思い出し、
その人との具体的なエピソードが、今の自分に
どのような影響を与えているのかを
簡単に書き出してください」と。
ふと想像の旅に出る、名付けて「時間旅行」というワークです。
これ、急に言われてもなかなか書き出せませんが、
「今日(タテ)の感謝」そして「ヨコの感謝」と
段階的にトレーニングした上で行うと、
心のアイドリングが済んだからか、
皆さん一心不乱に書かれます。
あなたなら、どんなことを書き出しますか?
「感謝」するから、幸せになれる
私が人間力のお手本として長年尊敬し、
今年1月に亡くなった
イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんは生前、
よくこうおしゃってました。
「幸せだから感謝するのではない。
感謝するから幸せなのである」
人間にしかできない「想像力」を働かせて、
今ここにない出来事や存在にも、
自然と感謝できている自分。
そうなれたら、きっと幸せですよね。
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