AI時代に埋もれない「物語」を紡ぐカギ

今日は、AI時代に埋もれないために

「物語」を紡ぐカギについて考えてみましょう。 それではスタート!

AIって便利だけど‥‥

最近、「検索」をする回数がずいぶんと減りました。

代わりに増えたのが、

対話型の生成AIアプリの利用です。

AIは私に寄せて丁寧に情報を整理してくれるので、

知りたかった事がすぐ解決できるのは、とてもラク。

一方、快適なあまり、

いつの間にか「AI依存」しつつある状況に、

怖さというか複雑な思いも感じつつあります。

「この先、人間の役割ってどうなるんだろう?」

 「AIにできない、人間ならではの価値って?」

そんなふうに思うことが多いのは、私だけでしょうか。

人工知能の光と影について発信する

工学博士の月尾嘉男氏は、

「これからの時代、

利便や効率だけを追う人はAI時代に埋もれ、

共感や情緒を大切にして生きる人こそが

AIと共に幸せになれる」

と指摘しています。

「情緒」とは、月尾氏の指摘をまとめると、

日常の中で起きた出来事や、

偶然とも思える出会いの中に価値や意味を見出し、

「自分なりの物語を紡ぎ出す力」。

AIは膨大なデータを分析し、

効率的な解決策を見つけ出すことは得意ですが、

「なぜそれが大切なのか」

「その出来事が自分の人生にどんな意味を持つのか」

といった意味付けは、苦手です。

人間にしかできないこと、それは・・・

では、この人間ならではの「物語を紡ぐ力」を、

どうすれば高めていくことができるのでしょうか?

私は最近、そのキーワードは

「感謝」だと感じています。

例えば、同僚に親切にしてもらって助かったとき、

「たまたま手が空いてたから、手伝ってくれたんだよな」

と受身的に受け止めることもできますが、

「自分を助けようとして、わざわざ時間を作ってくれたんだ」

「困っていることに気づいて、何かできることは

ないかと気にかけてくれたんだな」と、

その行動に意味や価値を付けていくと、

同じ出来事でも心豊かに感じられます。

反対に、思いがけない冷たい反応が返ってきたときも

「あの人はいつもそうだ!」と決めつけるのをやめて

「何か理由があったのかも」

「もしかしたら、その人は今日こういう状況だったのかも」と、

自分なりの物語をつくって受け止めると、

なんだか寛容になれます

これは動物にもAIにもできない、

人間にしかできない能力です。

「自分なりの物語を作る」なんて言うと

壮大で難しい事のようですが、

シンプルに言えば「感謝して受け止める」ですよね。

自分に向けられた相手の行動を

「当たり前」とスルーせずに、その行動の背景にある

意図や物語を想像してみませんか。


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