みなさんは「1日が36時間、いや48時間に
増えたらいいな」と思ったことはありませんか?
今回は、時間の「使い方」と「考え方」について
一緒に考えてみましょう。
「100年カレンダー」を見たことはありますか?
通常、カレンダーは1年分ですが、
これは100年間分の日付がダーッと
1枚に印字されています。つまり、
100年をひと目で見渡せることが最大のメリット。
私が取材で訪ねた優良企業の社長室には、
よく100年カレンダーが掲げられていました。
とはいえ、
なぜそれをわざわざ社長室に掲げているのか?
ある社長さんの答えは、こうでした。
・このカレンダーのどこかに、自分の生涯最後の日が必ずある。
・人生は無限ではなく有限であり、どう使うかで人生が決まる。
・今ある時間に感謝し、有意義に使おうという意識を高めるために、
このカレンダーを見えるところに掲げている。
それを聞いて、まるで1日が48時間あるかと思えるほど
時間密度の高い社長の秘訣を知ることができた気がしました。
どう時間を使えば、幸せに生きることができるか。
これは、2000年以上も前から続く
人類永遠のテーマです。
みなさんはどんな時間の使い方を心掛けていますか?
ここで、私が今まで取材してきた
約700人のトップリーダーに共通する
時間管理のスキルの原則と、マインドの原則をご紹介します。
<上手な時間管理のスキルを身につける3つの原則>
1)必ず「My締め切り」を決めて、逆算思考する
人生は有限だからこそ、やりたいこと、
やらなければならないことは先送りしない。
自分で自分に締め切りを与え、どのように
時間を使えばできるかを、具体的に考える。
2)休日は「重要度の高いこと」をじっくり考える
時間管理では「優先順位決める」が必須ですが、
平日はつい、目先の緊急度が高いものに
時間がとられがち。
トップリーダーは、週末のうち1日は休養に充て、
もう1日は、
人生の重要度の高い問題(どう生きるか)を
じっくり考える時間に充てる。
3)朝の時間を一番大切にする
会食などで、夜は遅い人が多いのかと思いきや、
参加しても一次会のみで帰宅し、
早く床につくリーダーが9割でした。
脳が活発化する朝に集中して考える、
自己投資の時間にするなど、
朝の時間を有効に活用する。
こうした時間管理の「やり方」と共に、
有限な時間に対する考え方や、生き方に対する
一貫したポリシー、姿勢があるのも印象的でした。
<上手な時間管理のマインドを身につける3つの原則>
1)人生は有限であり、
リハーサルもない事実を深く認識
そう認識するからこそ、逆算して目標や計画を立て
ムダに使わないという行動が生まれ、
集中力もでてくる。
2)時間は、
人生を創造する貴重な自己資源であると自覚
確実に存在するのは「今」という瞬間であり、
今の積み重ねが自分の人生となる。
何を大切にし、どんな行動を選択するか、
トップリーダーはそこに、とことんこだわる。
3)周りの人のために、自分の時間をどう使うかを
モチベーションとする
今ある時間は、無条件に与えられたものではなく、
奇跡的な縁や巡り合わせによって存在している。
だからこそ、相手の時間も尊重し、
自分の時間は周りの人のために使おう。
そうするためには、どのように時間を使うべきか。
そんな思いが、時間管理のモチベーションとなる。
振り返ると、時間管理が上手な人ほど、
「あり方」つまり、心(価値観、信念、考え方)を
大切にしていました。
心が変われば、行動も変わる。
時間に対する受け止め方、考え方が変われば、
自ずと使い方も変わる。
心が先なんですね。
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