「効率性」と「有益性」
「時間」の考え方には、大きく2つあります。
1つは、「効率性」重視の考え方。
与えられた時間をいかに無駄なく使えているか
を基準に行動を決める、タイムパフォーマンス志向。
もう1つが、「有益性」重視の考え方。
時間を使うことで、自分自身や周りの人に
どんな価値を生み出せるか
を基準に行動を決める考え方です。
一般的な時間管理術というと、
大体が「効率性」に関する内容ですよね。
一方、人間的成長のための時間管理術なら、
「有益性」の視点は外せません。
誰かのための時間が、自分の心を豊かにする
私が30代のときに、あるトップリーダーから、
人生の秘訣を教わりました。
その1つが「朝5分の心がけ」でした。
それは、たくさん仕事をするためではなく、
早起きで捻出した時間のうち、
5分だけ周りの人のために使う習慣をつける
というものです。
一日の総時間数からすると、5分はわずか0.3%
それくらいなら…と思いながらいざやってみると、
5分あれば結構いろいろなことができるものです。
・窓を開けて、換気する
・ゴミ箱のゴミを集める
・掃除機をかける
・お湯を沸かす
ペースに体が慣れると、心に余裕ができて
できることの範囲が広がります。
・顔を合わせた人に自分から先に挨拶をする
・昨日してもらったことに対する
「ありがとう」の言葉を伝える
・困難のなかにある人の顔を浮かべて、心を寄せる
誰かのために使う時間は、
自分の心を耕す時間でもあります。
目的意識を持つことが継続のカギ
この先、テクノロジーやAIが進歩し、
働く時間や家事の時間が減っていくにつれ
「余裕時間」が増えていきます。
「余裕が増える」っていいことのようですが、
効率性ばかりを重視して生きると、
なんだか情報処理のために生きているような人、
せわしない人生になる気がします。
「余裕時間」で、幸せになる人と不幸になる人。
その違いは、有限な自分の時間を
「誰のために」「何のために」使うのかという
目的意識を持っているかです。
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