熱心さが報われないと感じた時は

突然ですが、

がんばっているのに周囲の共感や協力が得られず、

やりきれない思いを感じたことはありませんか?

今回は、自己成長をめざす人が

陥りやすい矛盾について、お話しします。

職場の誰より熱心にやっているのに……なんで?

人一倍、努力する!

熱心に取り組む!

どちらも「いい行い」のはずなのに、

「よくない結果」が返ってきてしまった

という経験はないでしょうか?

私はこれ、すごくあります。

例えば、編集チームのリーダーとして

とある月刊誌をつくる仕事をしていた30代の時。

締切までに少しでもクオリティの高い記事を

揃えようと、人一倍、現場を駆け回り、原稿を書き、

文章を整理し、それは熱量を持ってやっていました。

そこには、

「リーダーである自分が率先して頑張る姿を見せれば

周りのメンバーの熱量も上がるだろう、

私の姿勢にもっと共感してくれるだろう」

そんな打算的な期待も、正直ありました。

ところが……。

私が熱心にやればやるほど、メンバーの表情は曇り、

熱量が上がるどころか、誤字脱字や手配漏れなどの

凡ミスが増えていくではないですか!

メンバーからの共感が増えるどころか、

自分一人で頑張っているような孤独、

思い通りにいかないストレスで、

胃薬が手放せない日々。

こんなに熱心にやっているのに

どうしてうまくいかない?

こういう「熱心さのパラドックス」は

どうしたら防げるのでしょうか。

熱心に取り組んでいるときこそ、注意したい点

一番の課題は、

仕事熱心という「いい行い」をしているから

「自分は悪くない」という思いが先に立ってしまう

ことです。

「自己改善をしよう」という思いが出てこないんです。

代わりに湧き出てくるのは、

「なんで〇〇さんは熱心にやらないんだ」

「もっと、手伝ってくれたっていいのに」

という原因を人に求めて責め立てる、他責の思いばかり。

人って「自分は絶対悪くない!」と一旦思い込むと、

心の視野が狭くなり、周りが見えなくなって

しまうものなんですね。

熱心に取り組んでいる時ほど、

かえって揉め事が起きやすくなる。

そんな熱心さのパラドックスから、

私が抜け出せすきっかけとなったのは、

月刊誌『ニューモラル』のこんな言葉でした。

++++

人は、自分が努力すればするほど

熱心でない人を責めたり、

熱心さを人に強要したりして、

相手に不快な思いを抱かせる傾向になりがちです。

「自分こそ」が「自分だけ」が、

よくやっていると思ってしまっては、

相手の存在を無視してしまい、

人との共感的のつながりを切ってしまうこと

なりかねません。

熱心さは素晴らしいことですが、

その中に潜む弊害に注意したいものです。

+++++

まさに「弊害」に陥っている私の姿を

バシッと言い当てられているような一文でした。

「熱心さ」に落とし穴があるなんて、

それまで考えたことがなかったですから……

この一件以来、

仕事に追われている時、熱量が上がっている時ほど、

一呼吸おいて冷静に自分を観察する時間を取るように

なりました。

さらに、

私と同じような「熱心さのパラドックス」に陥り、

苦しんだ経験のある人が他にもたくさんいることに

気付くようになりました。

特に人一倍努力家で、自己成長をめざす人ほど

要注意です!

・熱量が上がっている時こそ、冷静に自分をふり返る。

・周囲からのフィードバックをもらいにいく。

そんな小さな自己改善の習慣が、

「熱心さのパラドックス」に陥らないためのコツなのです。


このメルマガが役立つと感じていただけたら、 ご紹介・ご登録いただけますと嬉しいです。

ニューモラルブックストア・メルマガ


ページトップへ