人は誰しも完璧ではないのだから、
仕事で失敗をするのも、
人間関係で悩むのも、
あって当たり前です。
重要なのは、
そうした経験から何を学び、自分に活かすか。
カギは「振り返り」の習慣にあり、です。
「フィードバック」という言葉を、
耳にしたことはあるでしょうか?
仕事やプライベートで、誰かに何かを言われたり、
逆に、誰かに何かを言ったりする経験が
あるかと思います。
この「言われたこと」や「言ったこと」が、
実は、あなたの成長を促す大切なヒント
になることがあります。
それが「フィードバック」なのです。
前号までは、周囲からのフィードバックの受け方や
相手にフィードバックを伝える際のポイントについて
お話ししてきました。
今回は、自分自身に目を向け
より深く成長するために欠かせない
「自己フィードバック」のスキルをご紹介します。
日常のさまざまな経験を成長に変えていくには、
他人からのフィードバックだけでなく、
自分で自分に行う「自己フィードバック」が重要です。
「自分のことは自分が一番わかっている!」
という思い込みをいったん横に置いて、
第三者的な視点から、自分を見つめる行動を
取り入れましょう。
簡単で、誰にでもできる方法を3つご紹介します。
寝る前に次の3つの質問を、自分にしてみましょう。
質問1)今日、うまくいったことは?
質問2)改善したいと感じたことは?
質問3)明日、試してみたいことは?
ポイントは、ポジティブな視点で考えること。
失敗を責めるのではなく、
学びの材料として前向きに受け入れましょうね。
横になるとすぐ寝落ちしてしまう……という人には、
空いた時間にサッとできる「マイノート」がおすすめ。
やり方はシンプル。
3つの問いかけのアンサーを
自分好みのノートに書き込むだけです。
項目1)今日の成功:
自分がうまくやれたことを1つ書く。
項目2)今日の改善点:
もっと良くできると思うことを1つ挙げる。
項目3)明日のアクション:
次にチャレンジしたいことを1つ決める。
書いていくうちに、
普段はあまり気づかない自分の思考パターンや
感情の傾向を見つけられるはず。
自分が何を大切にしているのかが明確になると、
自己反省の質が高まり、
自分で自分を励ませるようになります。
どんなことをしたかという「行動」だけでなく、
そうした時の自分の「感情」も併せて、
振り返ってみましょう。
「緊張して、うまく話せなかった」
「すごく嬉しかった」
など、その時の感情を言葉にして振り返ることで、
自分はどんな時にストレスを感じやすく、
どうなったら達成感を感じやすいのかなど
自己理解が深まります。
フィードバックも自己反省も、
行動を通じた成長が目的です。
その根底にあるのは、
自分や相手を思いやる気持ち。
気ぜわしく過ぎていく毎日も、
丁寧に振り返ると
そこに小さなフィードバックのきっかけが
たくさん隠れていることに気づきます。
それを静かに拾い上げ、
日々少しずつ自分をアップデートする「種」
にしていきましょう!
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