『れいろう』令和7年8月号
「良いこと」の落とし穴
誌名『れいろう』は、透きとおって光り輝く玉のような人間性を象徴する「八面玲瓏(はちめんれいろう)」という言葉に由来しています。

ハート型の大きな葉を伸びやかに広げながら、空に向かって真っすぐ伸びる太い茎。その先に大輪の花をつける夏の花といえば向日葵。酷暑にもめげずに咲く、濃く力強い黄色の花は、見る人を元気にも幸せにもする。17世紀頃にヨーロッパから中国を経て日本に持ち込まれたとか。江戸から今に至るまで庶民に愛され続けている人気の花。
相手のためを思って行動したのに、「ありがとう」と言ってもらえないと、なんだかモヤモヤ……。そんな経験はありませんか?それは、心のどこかで見返りを求めてしまっているからではないでしょうか。見返りを求めずに良い行動を続けるには、どうしたらよいのか――。一緒に考えていきましょう。
<今すぐできる 親孝行のレシピ 22>「自動車の運転免許証を親に自主返納させたいと思っている人」のためのアドバイス / 志賀内泰弘
<絵草紙屋れいろう堂 10> 『絵本四季花』 / 喜多川歌磨
<れいろうカレッジ>
今月のテーマ:「良いこと」の落とし穴
【ステップ② 学んでみよう】一族の繁栄のために権力をほしいままにした平清盛 / 歴史作家 河合 敦
【ステップ③ 深めてみよう】道徳は犠牲なり相互的にあらず


<家族で論語「子曰く」 21>止むは吾が止むなり。進むは吾が住くなり
<親子で語り継ぎたい ふるさと偉人伝 68>武士道と騎士道が紡いだ物語 ── 敵兵を救助した海軍駆逐艦艦長・工藤俊作 / 白駒妃登美
<今日から始める 自分磨きの習慣 139>心を遣う / 三枝理枝子
<日本さんぽ 44>北塩原村(福島県)
<凜として麗しく 29> 古くから伝わる節供の床飾り / 森 日和
<大津たまみのこころ晴れ晴れ片づけ日和 8> 「買い物五原則」で、賢く選びましょう / 大津たまみ
<心に残る話>〝好き〟という名の宝物 / 儀間太久実
<日本美を伝える 92 感性が目覚める をかしめでたし日本の暦編>葉月 先祖と先人に想いを馳せる / 石川真理子
<一隅を照らす 8>漆芸「蒔絵」漆芸家 / 人間国宝 / 室瀬和美
<なぞって味わうこの一文 8>『檸檬』 梶井基次郎
<みんなのれいろうワンダーランド>【クイズの国】【まちがいさがしの国】
<次号予告 / 編集つれづれ記>
<ご案内>
<読者のひととき>投稿コーナー
<編集スタッフが選ぶ あの本、この本 20>
以前、著者の穂苅満雄先生の講義を聴く機会がありました。昭和ヒトケタ生まれでありながら、パワフルで硬軟織り交ぜ、会場を沸かせる穂苅先生のお話しぶりに一瞬で心を奪われ、引き込まれました。「道徳」がテーマの講義でしたが、体験談だけでなく、その原理原則について理路整然と分かりやすくお話しいただき、道徳を実行する必然性について「なるほど、そうだったのか」と膝を打った記憶があります。本書は、そんな穂苅先生が相談者からの問いに答えるというQ&A形式で構成されています。内容は夫婦関係や育児疲れ、義両親との同居、介護、職場の人間関係などの20篇。20年前の書籍ですが、人の悩みは変わりませんね。そして、そんな悩みに対して、手稲にな言葉を使いながらも、その原因をズバリと指摘し、解決策を具体的に明示される先生の筆致は、まるで講義を聴いているかのようです。育ち盛りの子供をもつ私も子育ての記述に引き込まれ、夢中で読みました。穂苅先生から「頑張れ」と背中を押してもらい、一歩前に歩き出せる。そんな読後感が味わえる1冊です。(編集担当:佐野和隆)
<ジェイソン・モーガンの日日是好日 17>
ロケットマン
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誌名「れいろう」は、透きとおって光り輝く玉のような人間性を象徴する「八面玲瓏」という言葉からとっています。「れいろう」は、モラロジーに基づいた生き方を考えていく「心の生涯学習誌」です。”心のあり方が人生をつくる”を視点に、人間性・道徳性を育て、 豊かな人間関係を築いていくための情報を提供しています。

