『ニューモラル』編集長のひと言(令和7年1月号)

編集長のひと言

道徳を考える月刊誌『ニューモラル』1月号(665号)に込められた「編集長の思い」が届きましたので、ご紹介いたします。

 子供の頃はきっと誰もが憧れた、ドラえもんの「ひみつ道具」。21世紀の今(申し遅れましたが、わたくし昭和生まれです)では、すでに実現したといえる技術もあるのだとか。
 ドラえもんは22世紀の世界からやって来たそうですが、科学技術は日進月歩。もしかしたら22世紀を待つことなく、この先5年10年の間にも、多くの「ひみつ道具」的な新しい技術が身近なものになっていくのかもしれません。でも、そうした便利なものを手に入れた私たちが、もし使い方を誤ったら? というのが、今回の『ニューモラル』の趣旨です。
 『ニューモラル』の発行元であるモラロジー道徳教育財団の創立者、廣池千九郎(法学博士、1866~1938)は、主著『道徳科学の論文』の中で、次のように述べています。
 「人間の力というは学力・知力・体力・金力もしくは権力等をいうのであります。この人間の力の結果はもとよりその人をして種々の成功をなさしむるものであって、人間の成功及び幸福の成否・大小はこの人間の力の質と量とによるものであります。しかしながら、この人間の力を運用する原動力は人間の道徳心であります。これを譬うれば、力は船のごとく、道徳は舵のごときものであります。その船いかに良好にして偉大なるも、その舵の用い方によりてあるいは航海を全くし、あるいは航海を誤るに至るのであります」
 いまどき道徳だなんて、古くさいことを言わなくても……とお思いの方もあるかもしれません。しかし時代が移り変わる中でも道徳の大切さが変わることはなく、むしろますます高度な道徳が必要になる面もあるのではないでしょうか。
 創刊56年目を迎える令和7年も、そんなモラルの力を信じて、道徳について考えてまいります。

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