鷲津 邦正 著
四六判 249頁
モラロジーの創建者・廣池千九郎に師事し、谷川講堂開設の当初から側近として奉仕した鷲津邦正氏による遺作(昭和59年初版)。晩年の廣池の姿とその真精神が、今、甦る。
【主な内容】
発刊に寄せて
谷川で語る ―― 青年に向けて
•誠の心を育てるには
•心は実行によってできる
•慈悲の心になれ!
•知恵と道徳を磨く人間に
•広池博士の日常生活
•心は変えることができます
最高道徳心を育てる方法 ―― 広池博士の思い出
•道徳実行は自分のため
•人心救済の苦労
•人を育てる心
•苦労してこそ真心が育つ
•道徳心を引き出す方法
•人間の魂を動かす霊地
•人心救済の中心点
•慈悲にもとづく開発
•人心救済の功徳
仰ぎみる博士
•身をもって教えを示された博士
•心を通わせるということ
•四十八手の裏表
•師弟の礼
•苦労をさせて人を育てる
•弥陀のお姿
•遠い博士と近い博士
•根のあるモラロジーと葉だけのモラロジー
谷川建設の頃の広池博士
•叱られるということ
•谷川講堂講堂の建設をめぐる博士のお考え
•人を助けるための苦労
•博士の考え方の要点
•心づかいだけが残っていく
【著者略歴】
鷲津 邦正(わしづ くにまさ)
明治40年、愛知県に生まれる。学業終了後、大正10年に名古屋市で鈴木商店(陶磁器製造販売および貿易業)に入店する。昭和9年に、名古屋市で開催されたモラロジー講習会を受講し、翌10年には道徳科学専攻塾別科第二期を修了する。昭和11年より広池千九郎博士の側近として仕え、博士の谷川温泉開設に際して、専心その建設に努力する。以来、谷川講堂の主任として、霊地、谷川温泉を守り、博士の精神を祖述する日日を送る。昭和44年から社会教育講師、46年から51年まで広池学園評議員、55年からモラロジー研究所参与、56年からは専任講師室顧問を務める。昭和59年8月23日逝去、享年77歳。