体と心をあわせ救おうとして開設された谷川温泉は、どのようにして建設されたか。
廣池千九郎の人類救済の悲願を述べながらその由来を語る。
【主な内容】
まえがき
谷川の思い出(広池 千英)
•霧積、谷川、大穴温泉の買収
•大穴の温泉分析のこと
•交渉のときの父の態度
•谷川に芸者をおかない理由
•谷川大講堂建設について
•人心救済の至情
•父の臨終
座談会 谷川温泉創設のころ 語り手=鷲津 邦正 聞き手=水野 格夫、大沢 俊夫
•温泉発見の動機
•ぬる湯の効用
•霊肉併済を念願
•笹の湯から谷川へ
•土地の買収
•温泉の買収
•神壇および麗沢館の建築
•建築における実地指導
•買収交渉のときの博士の態度
•建設の模様
•博士の慈悲
•霊地とか聖地ということ
•博士の合理性
•博士の適応性
•生き物への限りない愛情
•谷川浴場の浴槽
•儲けるよりは損をしないように
•人生の五つの大事
•博士の嗜好
•ツボを得た育て方
•確実な生き方
•生命力に満ちていた博士
•大穴温泉の買収
•博士のご臨終前後
各温泉の買収経過と命名の由来