学校、家庭、職場…。人間関係に悩みはつきものですね。夏季休暇をきっかけに、いつもの環境から離れて少しクールダウン。外から見つめ直すことで解決の糸口を見つけることができるかもしれません。
そんな悩める人たちに、ブックストアからのおすすめ書籍です。
ショッキングなタイトルのこの本。
今は元気に登校している「わが子」でも、何かをきっかけに「学校に行きたくない」と言い出すかもしれない…。もしそうなった時、いったいどうしたらいいのだろう?
そんな不安を抱えている子育て中の親も多いはず。「わが子」が不登校だった経験をもつ著者は、悩める親の心を明るく勇気づけてくれます。家庭だけではなく、教育の現場で不登校のお悩みをもたれている先生にもお薦めします!
――子供が不登校になる。それは子供にとっても、親にとっても衝撃的な出来事です。きっと今までに経験したことのないような、さまざまな苦悩に直面していることでしょう。私がここで一番にお伝えしたいのは「みなさんはよく頑張っている」ということです。どの人も親になる、そのなり方をよく知らないまま一生懸命に子供を育てています。それは本当に素晴らしいことなのです。(あとがきより引用)
――人は本来、教師と生徒も、上司と部下も、親と子も、誰もが「ピア(仲間)」の関係性にある。(「はじめに」より)
人と人との関係が希薄な時代、人間関係を築き、「つながり」をもつこと自体が面倒だと感じる人も増えていることでしょう。しかし、これこそがいじめや不登校の大きな要因の一つだと著者は訴えます。夏休み明け、教育現場の環境をより良いものに変え、子供たちが互いを思いやり笑顔で過ごせる毎日を作り出すヒントとして、ぜひご活用ください。
平成15年に発売した書籍ですが、本書の中で取り上げている「家庭」「職場」「学校」それぞれの環境と立場で立ちはだかる人間関係の悩みは、令和の今もそれほど変わりません。
――最近は問題の要因が短絡的でなく複合的に、いろいろと入り組んでいる場合が多いことを感じます。しかし、どんなに複雑にもつれた糸であっても、解決の糸口を一つ見出すと、すべてがほぐれていくようにも感ずることができます。(「はじめに」より)
月刊誌『ニューモラル』での連載「心づかいQ&A」に寄せられた実際のお悩みに寄り添った著者の回答は、優しく、あたたかく、悩む心をほぐしてくれます。
皆さんの「悩みのタネ」をお休みの期間に外側から眺めてみる、そんなきっかけになる一冊です!