私をホッとさせてくれたYさん~学校のちょっといい話~

 私が教師に成り立てのころ、赴任した中学校は生徒指導が大変な学校で有名でした。私の学級経営もなかなか思うようにいかず、生徒への指導が行き届かないので苦しんでいました。学級の生徒も落ち着きがなく、皆が帰った後の机はがたがたに乱れ、整理整頓ができていない状態でした。毎日、放課後、私は一人で机を並びなおしていました。
 そんなある日のこと、Yさんと数人の女子生徒が「先生大変だね、私たちが手伝うから。」と言って、机の整理整頓を手伝ってくれました。整頓後、「明日から私たちがするから・・・。」と言ってくれました。私は、「有難う。」とYさんに言いました。
 しばらく経つと、学級は落ち着き、学級経営が思うように進んだことを思い出します。教師が困っているとき、生徒の中には、手助けしてくれる生徒もいます。そこには本当の生徒と教師の信頼関係があるのではないでしょうか。

(『学校のちょっといい話』より)