『ニューモラル』No.586(平成30年6月号)
【テーマ】「求める心」を見つめる
「あの人は、どうして~してくれないのだろう」
「こうするのが『当たり前』だと思うのに……」
最近、身近な誰かに対して、こんなふうに思ったことはないでしょうか。
私たちは物事がうまく運ばなくなったとき、その原因を他の人に求める心がはたらきやすいものです。たとえ口に出して責めることはなかったとしても、そうした気持ちが伝わったら、相手も不快な思いをしなければならないでしょう。人間関係の不和は、こうしたことからも起こります。
お互いに安心して日々の生活を営むためには、どのような心がけが必要でしょうか。
『れいろう』平成30年6月号
【特集】喜びをつくる――まず精神を造り次に形式を造る
「道徳」とは行わなければいけないもの、行わなければ不利益をこうむるもの、そう考えている人は多くいます。もし、やらずに済ませられるのなら、誰も実行しなくなるのでしょうか。
なぜ、人は道徳を実行するのか―― 6月号では「喜びをつくる」を特集テーマに、モラロジー研究所生涯学習講師・高木壽夫(たかぎ・ひさお)氏と(株)クラロン取締役会長・田中須美子(たなか・すみこ)氏のご体験・生き方を通して、その答えに迫ります。
高木氏の取材では、夫婦でフォークダンスに取り組む今は亡きお父様の映像を見せていただきました。ところが、そんなご両親の朗らかな表情からは想像もできないほどのつらいご体験があったのです。人の可能性に尊さすら感じた取材となりました。詳しくは、どうぞ本誌をお楽しみに。
(『れいろう』編集担当 安部香織)
『モラルBIZ』第3号(平成30年6月発行)
【テーマ】その親切は誰のため?――部下を成長させるかかわり方
一樹一獲なるものは穀なり
一樹十獲なるものは木なり
一樹百獲なるものは人なり(『管子』)
人材育成は、それほど会社の将来に多くの果実をもたらすものとなる、ということです。とはいえ、樹木が急に大木とならないのと同じく、実りを待つにはには、それだけの、時間が必要です。
生産性や効率が求められる昨今、部下や新人を成長させるために、かかわる側に必要なものとはなんでしょうか。
(『モラルBIZ』編集担当 富田裕之)
『道経塾』114号(平成30年5月発行)
【特集】永続を期する事業承継――後継者に引き継ぐべきものとは何か
今回の特集取材で訪れた株式会社船橋屋は、200年以上の歴史を誇る老舗(しにせ)です。その八代目当主・渡辺雅司(わたなべ・まさし)社長は、きっと静かな語り口のお人なのだろうと思っていました。
しかし、通された社長室にいらっしゃったのは、そんな「老舗の当主」のイメージとは真逆の、体の内側からエネルギーがほとばしるように力強く、イキイキと経営について語る方でした。
ベンチャー精神溢れる老舗の八代目が語る事業承継にまつわる「親と子の物語」を、どうぞお楽しみください。
(『道経塾』編集担当 佐野和隆)
『所報』平成30年6月号
【座談会】道徳教育の根幹は親と教師の信頼から――「道徳の教科化」にともなう課題と支援
鈴木清士×廣瀬由美子×川原容一
全国の小学校では、この4月から検定教科書を使用した道徳の授業が始まりました(中学校は来年度から)。そこで、『所報』では教育者として豊富な経験をお持ちの鈴木清士(すずき・きよし)先生、廣瀬由美子(ひろせ・ゆみこ)先生、川原容一(かわはら・よういち)先生に「道徳の教科化にともなう課題と支援」について話し合っていただきました。
現役は退かれたものの、いまだにお忙しい3先生。当初予定していた会場は、モラロジー研究所内のキャンパスプラザでしたが、急遽、東京駅近くの会議室に変更となりました。先生方、その際にはご無理をさせてしまい、申しわけございません。
当日は、小・中・高というそれぞれの現場でモラロジーの教育観を深く探求し続けてこられた先生方の意見がお互いに好循環を引き出されたようで、たいへん有意義な鼎談(ていだん)となりました。どうぞ、ご期待ください。
(『所報』担当 加島亮伸)