職場や、家族の中で、
「これ、先にやっておこうかな」
そう思って行動することはありませんか。
誰かに頼まれたわけではない。
でも、気づいたから動く。
そんなことが、自然にできる人がいます。
でも、不思議なのは、
そういう人ほど、なぜか疲れ(負の感覚)を感じやすいこと。
「ここまでやったのに……」
あなたも、そんな気持ちになったことはありませんか。
以前の私は、
何かを頼まれる前に、まずは動くことが、気遣いだと思っていました。
仕事でも、「これもやっておきました」
「あれも済ませておきました」
そんなふうに動いていたことがあります。
でも、あるとき気づいたんです。
喜んでくれるはずの相手の表情が、曇ってみえることに。
「そこまでしなくてもよかったのに……」
そんな声が聞こえた気がしました。
その人は、本当は何を望んでいたんだろう。
手伝ってほしかったのでしょうか。
少し見守ってほしかったのでしょうか。
私はそれ以来、何かに気づいても、すぐには行動に移さないようになりました。
まず、一呼吸。ほんの少しだけ、心に余白をつくる。
そのあとで、もう一度、相手を見る。
思いやりとは、たくさん動くことではなく、
その「間」の中にあるのかもしれません。
今回のテーマを書きながら、以前インタビューをした
「おもてなしの達人」ことNさんを思い出しました。
数々の超一流ホテルで接客を磨いてきたNさんの口癖は、
「至れり尽くせりの接客が最上ではない」。
一律のサービスをほしがる人もいれば、人に構われるのが好きではない顧客もいる。
数々の失敗を糧に、Nさんがたどりついた境地は、
「あと2割で完璧にサービスができるなと思うところで、あえて手を引く」こと。
「完璧にやったと思うところにこそ、自分本位な思いが生まれるから」
完璧主義で空回りしがちだった当時の私には、衝撃的なインタビューでした。
それ以来、「2割の余韻を残す勇気が持てるか」が、私の人生の課題になりました。
あの日のNさんの話を思い出すたびに、
思いやりとは、相手のために、余白を残すことなのかもしれない。
そんなことを考えます。
もしよろしければ、こちらの記事もご覧ください。
【信頼される人が、いつも選んでいること】
https://ecmoralogy.jp/mailmagazinebn2024/mailmaga90/
<今週の問い>
もしも今週、
「何かしてあげたほうがいいかな」と思ったら、
ほんの一呼吸だけ、立ち止まってみませんか。
その人が本当に望んでいることは何だろう。
そして、
自分は何を願って動こうとしているのだろう。
もしかすると、
「損をしている」のではなく、少し早く気づき、
少し早く行動していただけなのかもしれません。
答えを急がなくても、その問いを持つだけで、
見えてくるものがあるかもしれません。
いかがでしたか?
心の余白を大切に、2割の余韻を残した行動を行えるようにしたいですね。
今週も、ご自身の心と上手に付き合いながら、穏やかな一週間をお過ごしください。
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