メディエーション(対立解消)の成功~学校のちょっといい話~

 しばらく前から、本校の保護者と担任との気持ちの擦れ違いによるトラブルが続いていました。
 そして、思い余った保護者の方が、直接「担任を出せ。」と学校に乗り込んできました。二人では危ないと思ったので、教頭の私が間に入り話を聞きました。その際、いっそのこと 「メディエーション」的な流れを意識しようと思って話を進めたところ、互いの気持ち(主に保護者ですが)が整理され、しばらく話ができなかった二人が、最後には子供の今後のことについて、身を乗り出して話し合うようになりました。大人ですので根本的なわだかまりが解消したかどうかは分かりませんが、現在もその子のことについて電話で話をしている様子が見られます。
 私はただ、「話し合いのルールを伝える」「互いの考えを整理して伝える」「互いが納得するちょうど良いところで、二人で解決策を決めて今後の約束にする」ことを心掛けただけですが、思いの外いい結果が見られました。もちろん担任が大きく譲ったのは事実ですが、これまでかたくなだった保護者を動かしたのは、正しく「メディエーション」的な流れを意識したからだと思っています。
 最後に、私から保護者に「学校に来てくださったからこそ、話が前に進みました。」と、ゆとりの気持ちをもってお礼の言葉が言えたのも、「メディエーター」的な私の立場があったからこそだと思います。
 これまで、朝、お会いしても挨拶すらされなかった保護者ですが、昨日は笑顔で会釈をしていただき、まだ少しはいい関係が続きそうです。

(『学校のちょっといい話』より)